2分以内にできるタスクはすぐにやる。GTDの「2分ルール」は本当に正しいのか

GTDの考え方の一つに、2分以内にできることはすぐにやるという考え方がある。いわゆる「2分ルール」だ。

この2分ルール、本当に正しいのか。僕は疑問を持ってしまう。

すぐにやらず、後でやったほうが理論上妥当ではないか。

そんなことを考えていたので、今日はこのテーマでいってみようと思う。

さぁ、今日も早速いってみよう!!!

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立ちはだかるセクションの問題

2分以内のタスクが発生した時。例えば、上司からすごい簡単なタスクを依頼された。2分もあればできそうだ。

そんな時に、まず考えなければならないこと。それは、そのタスクに着手するのが「今」なのかどうか、だ。

僕達は朝起きてからずっと、脳のエネルギーを消耗している。朝8時と夕方18時では、脳のエネルギー量は全く違うのだ。

そしてエネルギーがある状態の方が、当然に集中力がある。タスクの先送りも発生しにくい。

だからこそ、企画を考えるといった重いタスクは午前中に取り組んだほうがいいことになる。

ここで言いたいこと。それはタスクによって取り組むべき最適な時間帯(セクション)があるということだ。

一つの考え方として。2分以内のタスクが本来エネルギーが溢れてる、午前8時に発生した場合。

理論上はそのタスクは今やるべきでないということになる。エネルギーがなくても問題なく取り組めるタスクは、脳のエネルギーが少ない夕方にやればいい。

そうすると、2分ルールは必ずしも正しくない。これは一つの考え方として成立しうる。

2分以内のタスクをタスク管理ツールで管理するのか?

しかし、だ。ちょっと冷静に考えてみると。

例えば午前9時に発生した2分以内のタスク。これをその日の夕方あるいは明日に先送りするとなると。

タスクをTaskChuteなど、タスク管理ツールにわざわざ入力しなければならない。

TaskChuteについてこちら↓

タスク名を考えて、入力する。下手すると、これで数十秒使ってしまうかもしれない。

また、そもそも2分以内のタスクはそんなに頻繁に発生するのだろうか。

僕の場合、TaskChuteに入っているタスクで2分以内のタスクはルーティンタスクを除いてほとんどない。

そうだとすると。タスク名を考えて入力する手間も考慮すれば、2分以内のタスクはすぐやってしまったほうが合理的ではないか。

2分以内のタスクはすぐ取り組むというのは、僕の場合は確かに正しいと言えそうだ。

まとめ

2分以内に処理できるタスクが発生した場合。GTDではそのタスクをすぐに処理すべきと説く。

一方、脳のエネルギーであったり、時間帯(セクション)の考え方に基くと。時間帯によっては、すぐとりかかるのは適切でないということになる。

一方、すぐにそのタスクにとりかからない場合。タスク名を考えて、タスクツールに入力する。

タスクとして管理するという手間は当然に発生する。であれば、やってしまったほうがいいと考えるのも妥当だ。

結局は、2分以内のタスクの発生頻度によるだろう。僕のようにタスクの発生頻度が少ないなら、すぐにやるべきだ。

一方、発生頻度が高いという人は。あまりに多いようであれば、そのタスクは午前中など脳のエネルギーが豊富な時に取り組むべきではないだろう。

その時間帯にできるもっと大切なタスクに取り組むべきだ。

しかし、結論としては。2分以内のタスクはすぐにやる。これは正しいと言えるだろう。

ということで、参考にしてほしい!!!

今日は恒例のものくろさんのレッスン!いつでもスタオバより

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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