残業を減らそうとする職場が、陥る罠

残業が多い職場でよく出る話。「残業を減らそう。そのために無駄な業務を無くそう」。

ようするに業務量を減らすことで、残業を自動的に無くそうという考え方だ。

この考え方は一見もっともらしく聞こえる。しかし、この考え方ではこの職場の残業が減ることはないだろう。

なぜか。今日はこのテーマでいってみようと思う。

さぁ、今日も早速いってみよう!!!

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仕事は無限にあるという前提が抜けている

よほど暇な職場は別として。僕らの仕事は無限に増殖し続けている。

忙しすぎて手をつけれていない仕事が、顕在化されていなかったりする。

だからこそ。仕事を少し減らしたところで、自動的に残業が減るということはありえない。

僕はこのテーマについては自分なりにかなり学んできた自負があるが、「仕事が効率化したことで自然と職場のメンバーの残業がなくなりました」なんて例は。

残念ながら聞いたことがない。

そうすると残業を減らすにはどうしたらいいのか。自然と、辛い答えが導き出される。

それは何か。みていこう。

そう、時間を制限するしかない

答えは労働時間を制限する。これしかない。

しかしこれを実行するとなると。相当な覚悟が必要となる。

特に職場全体の残業を減らそうとする場合。職場のメンバーの退社時刻を強制的に設定する必要が生じるからだ。

あなたがそうしようとすると。断言しよう「総量規制だけしても意味がない」ともっともらしく発言する人が数人出てくるはずだ。

しかし僕はまた断言しよう。

時間が制限されるからこそ、効率があがるのだ。時間が制限されるから、メンバーは仕事のやり方を見直す。

残業ゼロを実現したあのトリンプも。ワークライフバランス社、ユニクロ、マクドナルド、無印良品。何れの会社も時間の規制からスタートして、成果を挙げている。

キレイごとを言う人にはどれだけの実績があるのか。
是非聞いてみたいところだ。

さて。あなたはどうしたらいいのか。考えていこう。

あなたがすべきこと

職場のメンバー全員が無理でも、あなた一人なら変われるかもしれない。

あなた一人が変わるなら。やることはそんなに難しくない。

まず、退社時刻を自分の中で決める。初めは無理せず、30分早く帰るでもいい。

そうは言っても。仕事が終わらなければ30分早く帰ろうとしてもそう簡単にはいかないだろう。

しかしここで一つ自分に問いかける必要がある。

仕事に終わりがくる時なんてあるのか?

この答えに、タスク管理をすれば早く帰れるようになるヒントが隠されている。

おっと。そろそろ会社にいかなければ。答えは、明日以降、また説明していこう。

待ちきれない人は、関連エントリーを是非見てほしい。きっと答えは見つかるはずだ。

ということで、参考にしてほしい!!!

今日は明け方まで飲むでしょう いつでもスタオバより

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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