サラリーマンの心が楽になる働き方は「もっと人に頼って仕事をする」こと-心屋仁之助さんの「一生お金に困らない生き方」で人生が本当に変わってしまった話⑤

自分の中の「がんばらなければいけない」という考えを手放したら、心がものすごく楽になったことは前回書きました。

そうやって一年くらい、「がんばらない生き方」を実践してきた経験を引き続き書いていきます。

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仕事で人に頼る意識がなかったあの頃

今日のテーマは「がんばらない働き方」ですね。

以前の僕は「自分がこの組織をなんとかしなければならない」と勝手に意気込み、仕事を抱え込んで仕事をしてきました。

その時の僕は、仕事で人に頼ろうという意識がありませんでした。人に仕事を依頼することはありましたが、それはあくまで自分自身の仕事の効率化のためであり、「依頼」でした。

その時も「自分はこれだけ仕事をやってるのだから、頼んで当然だ」という意識で人に仕事をお願いしていました。その空気も相手に伝わっていたように思います。

自分でもイヤなヤツだったと思います(笑)。

当時は自分のまわりのメンバーみんなが「ダメな人」に見えてました。

自分の中のマイルール、「〜べき」が多かったからです。僕のマイルールを破る人が続々とあらわれるものですから、いつもイライラしていたのを覚えています。

一番の変化は自分のダメなところを他人にオープンに見せられるようになったこと

しかし「がんばらない生き方」を実践するようになってから、この意識が大きく変わりました。

一番大きく意識が変わったのが、自分のダメなところを思いっきり他人にオープンにできるようになったことです。

昔の僕は職場で自分の弱みを見せることができませんでした。

自分の考え方の問題です。人に弱みを見せたら「ダメなヤツ」と思われる。「甘えてる」って思われる。

そんな風に考えていたからです。だからこそ「自分に厳しくあれ」として、がんばってきたのだと思います。

だからこそ、仕事が忙しい時でも人に仕事をお願いできず、無理していつも自分でなんとかしようとしてました。

先程書いたように、お願いするとしても「自分はこれだけやってる目線」で、下請けに出すような意識で人に仕事をお願いしてました。

そんな僕も、上司に弱みを見せ、わがままを言ったことがきっかけで意識が変わりはじめたのです。

自分としては「甘えるな」という感じで、否定的な意見をもらうことを覚悟していたのが、予想外な結果となったこと。

この経験から、僕の考え方は大きく変わりはじめました。「人は厳しい」から、「人は優しい」に考え方が変わっていったのです。

人は頼られると「嬉しい」

それから少しずつ、あえて人に仕事で頼ってみることを意識するようになりました。

自分が苦手な仕事は「苦手」、「ダメ」と堂々と宣言し、それが得意な人にお願いするようにしてきました。

おもしろいことに、ほとんどの人が喜んで力になってくれました。

そこで気づいたことは、「人は本来誰かに頼りにされたい」でした。

僕自身もそうですが、人は自分が知っていること、簡単にできることについて聞かれたり、頼られたりすると嬉しいものです。

みんな多かれ少なかれ、人の役に立ちたいと思っているからです。

だから頼む人さえ間違わなければ、人は気持ちよく助けてくれるのです。少なくとも僕はそう信じることができました。

サラリーマンの特権を活かしていない人が多すぎる

こうして職場の人に甘えられるようになったことが、僕の働き方を大きく変えました。

「自分は一人じゃない」と思えるようになったのです。がんばってた時はいつも孤独だったのが、今は「みんながいる」という意識で仕事ができるようになったのです。

冷静に考えれば、そうなのです。

せっかく僕達サラリーマンは会社に属しているのですから、お互い助け合って仕事をすればいいのです。

僕達が一人でめちゃめちゃがんばったって、会社全体でみれば大したことじゃないのです。

そんなに一人でがんばらなくていいのです。失敗したって、いいのです。

幸い明日から給料がなくなるわけではないのですから。個人事業主だとそうはいかないでしょう。

昔の僕もそうでしたが、多くの人がサラリーマンでいることのメリットを忘れてしまっている気がします。

自分を犠牲にしてまで会社のために働くことに、なんの意味があるのでしょうか。その問いにきちんと向き合わずに「がんばること」に逃げてはいけないと思うのです。

明日以降に続きます。

今日からあなたにできること

小さなことでいいから職場の人に仕事を助けてもらおう。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

タスク管理の専門家・コンサルタント。Yahoo!ニュース、アゴラに記事掲載。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成し、およそ7時間の自由時間の創出に成功する。

その体験を出版した「気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。(金風舎)」はAmazon1位2部門を獲得。その後講演やセミナー活動を中心に個人事業主としても活動をスタート。

2018年には順天堂大学で時間管理をテーマに講演を行うなど、月4時間だけ働くスタイルで個人事業で4年間で500万円の収入を得る。

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