自分の中の「がんばらなければいけない」という考えを手放したら、心がものすごく楽になったことは前回書きました。
そうやって一年くらい、「がんばらない生き方」を実践してきた経験を引き続き書いていきます。
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仕事で人に頼る意識がなかったあの頃
今日のテーマは「がんばらない働き方」ですね。
以前の僕は「自分がこの組織をなんとかしなければならない」と勝手に意気込み、仕事を抱え込んで仕事をしてきました。
その時の僕は、仕事で人に頼ろうという意識がありませんでした。人に仕事を依頼することはありましたが、それはあくまで自分自身の仕事の効率化のためであり、「依頼」でした。
その時も「自分はこれだけ仕事をやってるのだから、頼んで当然だ」という意識で人に仕事をお願いしていました。その空気も相手に伝わっていたように思います。
自分でもイヤなヤツだったと思います(笑)。
当時は自分のまわりのメンバーみんなが「ダメな人」に見えてました。
自分の中のマイルール、「〜べき」が多かったからです。僕のマイルールを破る人が続々とあらわれるものですから、いつもイライラしていたのを覚えています。
一番の変化は自分のダメなところを他人にオープンに見せられるようになったこと
しかし「がんばらない生き方」を実践するようになってから、この意識が大きく変わりました。
一番大きく意識が変わったのが、自分のダメなところを思いっきり他人にオープンにできるようになったことです。
昔の僕は職場で自分の弱みを見せることができませんでした。
自分の考え方の問題です。人に弱みを見せたら「ダメなヤツ」と思われる。「甘えてる」って思われる。
そんな風に考えていたからです。だからこそ「自分に厳しくあれ」として、がんばってきたのだと思います。
だからこそ、仕事が忙しい時でも人に仕事をお願いできず、無理していつも自分でなんとかしようとしてました。
先程書いたように、お願いするとしても「自分はこれだけやってる目線」で、下請けに出すような意識で人に仕事をお願いしてました。
そんな僕も、上司に弱みを見せ、わがままを言ったことがきっかけで意識が変わりはじめたのです。
自分としては「甘えるな」という感じで、否定的な意見をもらうことを覚悟していたのが、予想外な結果となったこと。
この経験から、僕の考え方は大きく変わりはじめました。「人は厳しい」から、「人は優しい」に考え方が変わっていったのです。
人は頼られると「嬉しい」
それから少しずつ、あえて人に仕事で頼ってみることを意識するようになりました。
自分が苦手な仕事は「苦手」、「ダメ」と堂々と宣言し、それが得意な人にお願いするようにしてきました。
おもしろいことに、ほとんどの人が喜んで力になってくれました。
そこで気づいたことは、「人は本来誰かに頼りにされたい」でした。
僕自身もそうですが、人は自分が知っていること、簡単にできることについて聞かれたり、頼られたりすると嬉しいものです。
みんな多かれ少なかれ、人の役に立ちたいと思っているからです。
だから頼む人さえ間違わなければ、人は気持ちよく助けてくれるのです。少なくとも僕はそう信じることができました。
サラリーマンの特権を活かしていない人が多すぎる
こうして職場の人に甘えられるようになったことが、僕の働き方を大きく変えました。
「自分は一人じゃない」と思えるようになったのです。がんばってた時はいつも孤独だったのが、今は「みんながいる」という意識で仕事ができるようになったのです。
冷静に考えれば、そうなのです。
せっかく僕達サラリーマンは会社に属しているのですから、お互い助け合って仕事をすればいいのです。
僕達が一人でめちゃめちゃがんばったって、会社全体でみれば大したことじゃないのです。
そんなに一人でがんばらなくていいのです。失敗したって、いいのです。
幸い明日から給料がなくなるわけではないのですから。個人事業主だとそうはいかないでしょう。
昔の僕もそうでしたが、多くの人がサラリーマンでいることのメリットを忘れてしまっている気がします。
自分を犠牲にしてまで会社のために働くことに、なんの意味があるのでしょうか。その問いにきちんと向き合わずに「がんばること」に逃げてはいけないと思うのです。
明日以降に続きます。
今日からあなたにできること
小さなことでいいから職場の人に仕事を助けてもらおう。