キリがいいところまでつい仕事をやる人が陥る罠

スタオバ君のとある1日。あるタスクに20分かけようと思っていたら、気づいたら1時間半経っていた。

そんな経験をしたことが、誰でもあるだろう。

その理由の大半は、おそらく「気持ちがノッてきたから」なのではないかと思う。

人は誰でもキリがいいところまで、仕事を進めたくなるものだ。不思議なことではない。

仕事が進むこと自体は良いことだ。喫茶店でボーッとしているよりはずっといい。

しかしこの行為には弊害もある。そのことを認識してタスクをこなしていないと、痛い目にあうことがある。

今日はあなたにこの事を説明しておいたほうがいいと思う。その弊害とは何なのか。今日のテーマはこれにしよう。

さあ、今日も早速いってみよう!!!

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残業でリカバリーする習慣がついてしまう

30分の見込みで計画を立てていたタスクに、1時間半かけた場合。あなたが今日やろうとしていた他のタスク1時間分はどこへいくのだろうか。

世の中厳しい。都合よく消滅してくれたりはしないのだ。そうすると、その1時間分のタスクを今日やるために。あなたはどうすればいいのだろうか。

そう、残業でリカバリーするしかなくなるのだ。この弊害は予想以上に大きい。あなたは慢性的に残業が増えていく、負の連鎖にハマっていくことになる。

ちょっと顔が青ざめているようだが、大丈夫だろうか。さあ、休まず次の弊害を見ていこう。

今日中にやりたかったタスクが先送りになる

気分がノッて、1時間余分にタスクを進めてしまったあなただったが。

よく考えたら今日は取引先と会食。残業ができないZEという、胃が痛くなるような展開となった場合。

本来今日やりたかったはずの1時間分のタスクはどうなるのか。そう、先送りされることになるだろう。

その先送りされるタスクが今日中にどうしてもやらなければならないタスクだった場合。先送りは当然ながらできない。

どうするのか。致命傷だ。orz。

もしそのタスクが今日中にどうしてもやらなければならないタスクでなかったとして。

そうでなくても、朝あなたがタスクリストを作った時には今日中にやりたいと考えたタスクだったということを忘れてはいけない。

先送りのダメージはあなたが思っているよりずっと大きい。明日は明日で僕達は忙しいからだ。

明日に先送りした1時間のタスク分。当然明日のタスク1時間分が、明後日に先送りされることになる。

どんどん仕事が先送りされることになる。そして仕事が溜まっていった場合。そう、残業でのリカバリーが待ち構えている。

そう、例えばあなたがブログでエントリー1本書く時間が、失われるいうことになる。残業が増えれば他の時間が侵食される。そういう話になる。

まとめ

仕事を始める前、タスクリストを作成しているあなたは戦略家だ。

今日どのように仕事を進めれば、明日以降も上手く仕事を回していけるか。冷静に考えているはずだ。

だとしたら、タスクリスト通り仕事を進めるのが理論的には正しいということになる。

しかし僕達は一度目の前のタスクを始めてしまうと。目の前のタスクに心を奪われてしまう。

どうしても目の前のタスクをいかに終わらせるか。そこに目がいってしまうのだ。

しかしこのエントリーで書いたように。目の前のタスクだけ考えていると、後で大きなしっぺ返しを食らうことになる。

では僕達はどうしたらいいのか。そんなに難しいことではない。タスクリストを作った戦略家のあなたを信じることだ。

たとえ一つ一つのタスクがキリよく終わらなくても。あなたが計画した通り、仕事を進めていけばいい。

それを続けることで、あなたは次第に限られた時間内で最大の成果が出せるようになっていくだろう。

残業でリカバリーしようとする習慣から、脱出することができるからだ。

タスクリスト通り仕事を進めていけば、明るい未来が待っていると言えるだろう。

ということで、参考にしてほしい!!!

今日の花見は最高だったZE!!! いつでもスタオバより

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この記事を書いた人

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滝川 徹

タスク管理の専門家・コンサルタント。Yahoo!ニュース、アゴラに記事掲載。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成し、およそ7時間の自由時間の創出に成功する。

その体験を出版した「気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。(金風舎)」はAmazon1位2部門を獲得。その後講演やセミナー活動を中心に個人事業主としても活動をスタート。

2018年には順天堂大学で時間管理をテーマに講演を行うなど、月4時間だけ働くスタイルで個人事業で4年間で500万円の収入を得る。

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