タスク管理が流行らないと思うワケ

タスク管理を実践する僕からしたら、タスク管理をしない人達はものすごく損をしていると感じる。
タスク管理を始めた頃の自分は、ある程度タスク管理の技術を習得したら会社の人達に色々と伝授してあげたい。そう思っていた。
しかし最近はそう思わなくなった。なぜか。それはタスク管理が流行らない理由と直結する。その理由を説明しよう。
タスク管理は特効薬?
タスク管理という言葉から皆さんはどんなイメージを持つだろうか。おそらく「魔法のように仕事がサクサクと片付くようになる」というイメージを持つのではないかと思う。
そう、大半の人はこのイメージでタスク管理を始めようと思うはずだ。みんなタスク管理を始めたらすぐに仕事が効率よく片づくようになると思っている。
気軽に始めて、すぐ結果がでる。そんな特効薬を手に入れようとしているのだ。でも現実はそんなに甘くない。
タスク管理を続けるには地道な努力が必要という現実
特効薬のイメージで取り組むとほとんどの人が現実とのギャップに苦しむことになる。タスクリストを毎日作る?仕事のログを漏れなく取る?すごいめんどくさそうだ。
ほとんどの人はまず話を聞いただけで試す気力さえなくなるのではないだろうか。仮にタスク管理を始めてみても、これまた地道な努力が求められる。
例えば毎朝30分近い時間をかけてタスクリストを作成する。TaskChuteを使えば、ひたすら仕事のログを毎日つけていかなければならない。
忙しい時などログを上手く取れないときもある。そして何より、すぐに効果を実感できない。これが一番キツイ。
すぐに効果がでないから、大衆ウケしない
そう、タスク管理は特効薬ではないことに気付くのだ。大半の人はその事実に気付いただけで、継続することをやめてしまう。
だからタスク管理は流行らないと思うのだ。要するに大衆ウケしない。TaskChute自体も見てひいてしまう人が多い。
みんな「へえー」と思うが、「めんどくさそう」というイメージを持つ。実際にやってみようと思う人すら少ないと思う。
継続できる人なんてもっと一握りだ。
まとめ
タスク管理はその考え方を理解すれば、仕事を効率よくこなしていくための極めて合理的な仕組みと言える。でもその考え方を理解する前に、特効薬を求めている人達には「めんどくさそう」ということで、まず受け入れられないだろう。
タスク管理はそもそも継続する力がないと続けることはできない。だからこそ、続けられる人にとっては大きな武器になる。
ブログもそうだが、特効薬なんてないのだ。結局は何でも地道に努力を継続できる人が、大きな武器を手に入れられるのではないだろうか。
どんな素晴らしい武器を持っていても、使いこなせなければ意味がないのだ。
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この記事を書いた人

滝川 徹
タスク管理の専門家・コンサルタント。Yahoo!ニュース、アゴラに記事掲載。
1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成し、およそ7時間の自由時間の創出に成功する。
その体験を出版した「気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。(金風舎)」はAmazon1位2部門を獲得。その後講演やセミナー活動を中心に個人事業主としても活動をスタート。
2018年には順天堂大学で時間管理をテーマに講演を行うなど、月4時間だけ働くスタイルで個人事業で4年間で500万円の収入を得る。