2011年6月。当時の僕は失意のどん底にいました。
今まで自分としては会社のためにしゃかりきになって働いてきたつもりでした。一時期は会社に朝7時に出社し、夜9時に帰っていた時期もありました。
そんな僕が上司との個別面談の時に突きつけられた人事評価。それはなんと「同期より昇進が遅れる」という厳しい現実でした。
そのことを伝えられた時は事実と受け止めることができなかったのか、「はあ、そうですか」というような返事をしたのを覚えています。
そんなどん底の経験から5年半の月日を経て。
残念サラリーマンだった僕は、この度本を出版することができました。
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サラリーマンが本を出版する。それは僕が特別だったから出すことができた。あなたはそう思いますか?
今きっとあなたは「そうに決まっている」と思ったことでしょう。しかしこの本を読めば、そうでないことがわかります。
僕がどれだけ不器用に今まで生きてきたか。どれだけ恥ずかしい失敗をしてきたか。
僕を知っている人はもちろん、そして本書を読んだあなたは、「え?こんな人でも本を出版できたの?」ときっと拍子抜けすることでしょう。
大学卒業後大手金融機関に入社した僕は、入社3年目までは会社帰りに同僚と毎日のように飲み歩く生活をしていました。
会社に入社してからというものの、「将来こうなりたい」という具体的な目標もなく、ただ漫然と毎日を過ごしていました。
それなりに一生懸命仕事をし、それなりに出世すればいい。そんな風に考えていたように思います。
しかしある日実家のソファでくつろいでいた時に父親から「これおもしろいから読んでみな」と渡された本を読んだ時から、僕の人生は変わりはじめたのです。
それははじめて「将来こうなりたい」と思う憧れのビジネスマンを見つけた瞬間でした。それが後に六本木でマンツーマンで教えを乞うことになる吉越浩一郎さんでした。
「将来こうなりたい」というゴールが明確になった時から、僕は一歩ずつ、ゆっくりとゴールに向かって進んでいったのです。
はじめは本当に小さな一歩でした。しかし、目標が見つかってから現在まで、9年の歳月という時間が味方をしてくれました。
気がつけば僕は自分が叶えたい夢を一つ一つ叶えることができるようになっていたのです。
あなたにもきっと叶えたい夢があるでしょう。そして今は「きっと無理だ」と思っているのではないでしょうか。
そんなあなたに是非伝えたいことがあります。これは「昔の自分に伝えたいメッセージ」とも言えます。
昔の僕が読めば、きっと役にたったのだろうなと思うことです。サラリーマンでいながら夢を実現したいと考えるあなたに是非伝えたい9つの大切なことです。
このエントリーが少しでもあなたに参考になることを、心から祈っています。
それでは一つずつ、みていきましょう。
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「誰か」になろうとしなくていい
あなたにもきっと「こうなりたい」と憧れる人がいるでしょう。その人みたいになりたくて、毎日一生懸命努力をしているのではないかと思います。
そんなあなたに一つ、質問します。
「今生きていて、辛くないですか?」
この質問はとても大切なので、一度深呼吸して自分の心に問いかけてみてください。
もし答えが「辛い」なら、それはあなたが「誰かになろうとしてる」からかもしれません。
当たり前のことですが、人は一人一人違います。僕にとって当たり前のようにできることが、あなたにとってはとても難しい。そんなこともあるでしょう。その逆もまたしかり、です。
野球選手のイチローが今までやってきたことを仮にあなたが全く同じように経験したとして。あなたはイチローのように必ず野球で成功できるでしょうか。
もちろんできるかもしれませんが、「必ず成功する」とは言えないことは、あなたにも簡単にわかるはずです。
今あなたが「辛い」と感じているとしたら、それはきっと「イチロー」になろうとしているからでしょう。
たとえ具体的な「誰か」になろうとしていなくても。自分の中の「こうすべきだ」とか「こうしなければいけない」に縛られて、やりたくないことを一生懸命やっていませんか?
例えば「ビジネスでこれからは英語が必要だから」という理由で、やりたくもない英語の勉強をしていませんか?
「転職に有利だから」という理由でやりたくもない資格の勉強をしてませんか?
例をあげればキリがありません。
もっとシンプルに言えば。本当はやりたくないけど、「やらなければいけない」と思ってやっていることはありませんか?ということです。
もしそれがたくさんあるようなら、それは「イチローを目指している」ということです。
幸せな人生を過ごすために大切なことは、イチローを目指すことではなく、「自分らしく生きること」を目指すことだと僕は思います。
そして「自分らしく生きること」とは、自分がやりたいと思ったことをやり、やりたくないことをやめる生き方を実践していく生き方と言えます。
もう「誰か」を目指すのはやめて、「自分」を生きることを目指しましょう。
それがあなたらしく生きることに繋がり、幸福な人生に繋がる。少なくとも僕はそう考えています。
あなたはどう思いますか?
他人の目線よりも自分の気持ちを優先しよう
あなたはいつもガマンばかりしてないですか?
自分を大切にしてますか?自分よりも他人を大切にしていませんか?
自分がガマンすれば、他人は幸せになるはず。そう信じて行動してきたあなたは、今結果的に幸せですか?
もし「幸せではない」と少しでも思うなら、それは自分よりも他人を優先してるからかもしれません。
自分がガマンしている時は、人は他人にもガマンを求めてしまいます。これは心理学の世界では当たり前の考え方です。
もしあなたがまわりの人に対して不満を感じているのだとしたら、それはあなたがガマンをしているからなのです。
ではどうしたらいいのか。あなたはきっと答えが気になると思います。
答えはそんなに難しいことではありません。
今までの「逆」の考え方をすればいいのです。すなわち、他人よりも自分を大切にすることです。
自分を大切にできれば、本当の意味で他人を大切にすることができます。その結果、他人を喜ばせることができ、結果的にあなたは幸せになるでしょう。
自分を大切にすることは、自分を甘やかすみたいで罪悪感を覚える人もいるでしょう。昔僕もそうだったから、よくわかります。
しかし少なくとも自分よりも他人を優先している限り、あなたは今そうであるように、幸せになることはできないでしょう。あなたもきっと薄々そのことに気づきはじめているはずです。
であれば、思い切って行動を変えるしかない。僕はそう思って、他人よりも自分を優先することにしました。
行動を変えるか否か、決めるのはあなたです。人生を変えたいのなら、他人よりも自分を優先する一歩を踏み出してみましょう。
大丈夫。きっとうまくいきますから。
「目標」を書き出そう
「将来こんな風に生きていたい」という理想な状態を紙に書き出してみましょう。
「目標は紙に書き出すと実現する」という話は、あなたもきっと聞いたことがあるのではないでしょうか。
僕の場合は、Evernoteに書き出しました。
そして久しぶりに昔の自分が書き出した目標を見て、驚きました。なぜなら昔自分が夢として掲げていたことのほとんどが実現していたからです。
昔の僕は以下のようなことを実現している生活を理想として掲げていました。
- 毎日少なくとも19時には仕事を終えている。
- ブログを毎日更新している。
- 毎日7時間以上睡眠を確保している。
- 少なくとも週1日以上運動する。
今の僕は仕事は毎日定時の17時に帰り、ブログをほぼ毎日更新しています。睡眠時間も7時間以上をキープしているし、(時期にもよりますが)毎日散歩する習慣もあります。
数年前、到底実現できないと思っていた理想的な生活以上の生活を、今僕は手にいれることができているのです。
だからこそ、自分が実現したいと考える理想的な状態を目標に書き出してみましょう。その時大切なことは「実現できそうかどうか」ということを考えないことです。
何も制限がない前提で、将来どんな生活を過ごしていたいか。考えるようにしてみてください。
具体的には僕が提唱する「年収10億円思考」はオススメです。是非ワークを楽しみながら取り組んでみてください。
きっと数年後、びっくりすることになるでしょう。
「継続は力なり」を信じよう
僕自身、社会人になってからあらたに始めて、ずっと続けてきたのがブログとタスク管理です。
この2つは今でこそ当たり前のように継続していますが、最初からうまくいったわけではありません。
ブログも一時期ネタがない中、頭を一生懸命ひねりながら毎日エントリーを書いていた時期もありました。
タスク管理だって、はじめた当初は毎日30分以上かけてタスクリストを作っていました。タスクリストを作るくらいなら、仕事を一つ終えた方がいいと思ったことは一度や二度ではありません。
でも今こうして僕がブログやタスク管理を人よりうまくできるのは、続けてきたからなのです。
僕は自分のことをかなりの読書家と自負していますが、ある時成功している人と成功していない人の決定的な違いは「諦めずに続けてこれたか否か」だということに気づきました。
だからブログもタスク管理も、続けていれば必ず何かしらの成果がでると信じていました。ただ信じて、やり続けたのです。
うまくいく保証なんてありませんでした。ただ信じてやり続けたのです。
あまりに多くの人が、色んなことにトライしては、少しうまくいかないだけで諦めてしまいます。
あなたも「やりたい」と思ったことがあるなら、諦めずにやり続けてみてください。心から「やりたい」と思ったことであれば、一時期を過ぎれば必ず習慣化するはずです。
そして数年間やり続けることができれば、必ずそれはあなたの武器になるはずです。
自分の可能性を信じて、是非何かをやり続けてください。
捨てる覚悟を決めて、本当に大切なことだけに時間を使おう
世の中のビジネス本を見ると、どれだけ短い時間で多くのことをやるか。そこに価値があるかのように書かれていることが多いと感じています。
僕自身も昔そう考えていました。そしてそういった生活を続けていましたが、当時僕が常に考えていたこと。それは「ゆっくりコーヒーを飲む時間が欲しい」でした。
時間があれば読書したり、ニュースチェックをしたり。常に何かをしている生活は一見充実感があります。
しかし常に「やらなければならないこと」と「時間」に追われる感覚に襲われ、リラックスするのがとても難しく当時の僕は感じていました。
そんな経験をふまえ、今の僕はそれまでと真逆の生き方を選択することにしました。
本当に大切なことに時間を費やすことを決め、その他の時間を思い切って捨てることにしたのです。
「やらなければならない」と思っていた資格の勉強、興味のない分野の読書、ニュースチェックなどをどんどんやめていきました。
その結果、多くの時間を捻出することに成功し、ゆとりある生活を過ごせるようになりました。
今の僕はその時の気分で映画を見たり、散歩をしたり、本を読んだりと自分の時間をおおいに楽しんで、ゆったりと過ごすことができています。
どちらの時間の使い方が正解ということはありません。大切なことは、今一度、あなたがどんな風に日常を過ごしたいか。考えてみることです。
そしてもしあなたが僕のような日常を過ごしたいと思うなら、やらないことを決めて、捨てる覚悟を決めることです。
仕事と同じで、どんなに時間を効率化しても、やることが多すぎれば時間は足りなくなります。
ゆとりを創出するのに一番の近道は捨てることなのです。
あなたは明日から何を捨てますか?
家族と過ごす時間を意識的に確保しよう
あなたは家族と過ごす時間を日常で確保していますか?
もし答えが「YES」なら、その調子です。「NO」なら、少しずつでかまいません。一緒に過ごす時間を少しずつでも増やすように努力をしていくことをオススメします。
家に帰ると「安心できる場所」があることは、あなたがきっと想像する以上にあなたの人生を豊かにしてくれるからです。
僕自身、家族がいたからこそ、仕事の人間関係に悩んだ時、毎日を乗り越えることができました。
職場で孤独感に襲われ寂しい気持ちになっていた時期も、「家に帰れば妻や子供達が待ってくれている」ということが、いつでも心の支えになりました。
その後も職場で自分を貫き「残業ゼロ」を実践することを決意した時も。「自分には家族がいるから大丈夫」と思えたからこそ、職場で孤立する覚悟を決めることができました(結果的には孤立しませんでしたが)。
「家族と健康さえあれば何度でもやり直せる」とは僕が尊敬する宋文洲さんが「華橋流おカネと人生の管理術」に書かれていた言葉ですが、この言葉はずっと僕の頭の片隅に残り、家族を大切にする指針となりました。
仕事を一生懸命やること自体はいいことです。
しかし、はたして家族との関係を壊してまでやる必要があるのか。今一度自分がどんな風に生きていきたいか。考えてみることをオススメします。
仕事はいつか定年という形で終わりがやってくるからです。その時に妻から「産業廃棄物」として扱われることは人生最悪の悪夢だと僕は思います。
その悪夢がどんな地獄になるか想像がなかなかできない人は、あのベストセラー「終わった人」を読むことで疑似体験をしてみることをオススメします。
こちらのエントリーも是非読んでいただきたいと思います。
言いたいことをきちんと他人に伝えよう
あなたは他人から「わかってもらえない」と思っていませんか?
何を隠そう、僕自身ずっとそう思ってきました。しかしあなたが「わかってもらえない」理由、それは意外かもしれませんが、あなたに原因がある可能性があります。
あなたは自分の考えたこと、感じたことをきちんと相手に伝えていますか?
僕はずっとそれができていませんでした。それは自分の考えをきちんと相手に伝えるのが怖かったのです。
「どうせわかってもらえない」と思いこみ、自分の気持ちをきちんと伝えることを今まで避けてきたのです。
その結果、「わかってもらえない」世界が出来上がりました。冷静に考えれば当然です。人は他人のことはわからないからです。
だからこそ、あなたが考えていること、感じていることをしっかり他人に伝える必要があるのです。
家族や会社の同僚にも勇気を出して言いにくいこともいいましょう。嫌なことはきちんと「いや」と言いましょう。それを言わない限り、あなたはずっと今まで通り、他人から粗末に扱われることになります。
思ったことをきちんと相手に言うと、争いが起きると思うのはわかります。しかしそれは思いこみです。自分が「感じたこと」を伝えれば、ケンカになるはずがありません。
「大事にされていないと感じるから、やめてほしい」。そんな感じで、「個人の感想」を言えばいいのです。
自分の考えをきちんと相手に伝えましょう。それだけが、他人からわかってもらう唯一の方法だと僕は思います。
僕はこのことがわかってから、「きちんと言えば他人にもわかってもらえる」と思えるようになりました。
だからあなたもきっと変われると思うのです。今度誰かと話す時は、ちょっと勇気をだして感じたことを伝えてみましょう。
自分にお金を使ってあげよう
あなたはお金を自分に使える人ですか?
お金を自分に使えるということは、「自分にはお金を使う価値がある」というメッセージを自分に送ることになります。
例えばあなたがある高額なセミナーを受講したいと思ったとしましょう。
そこで値段が高いのを理由に受講をやめてしまった場合。それはあなたが「自分にはそのセミナーはふさわしくない」と思ったということなのです。
お金を使えるということは、自分に価値があると認める行為なのです。
だからこそ、少しずつでかまいません。自分が「やりたい」、「ほしい」と思ったことにお金を使う訓練をしていきましょう。
そうすると、自分を大切にしているという実感と心地良さを味わうことができるはずです。そのオーラが豊かさに繋がっていく。僕はそう考えています。
もちろん浪費には気をつけないといけません。浪費はストレスからくる衝動に起因していますが、「やりたい」「ほしい」という気持ちとの区別が難しいからです。
浪費か否かの判断基準は、「衝動があるか否か」だと僕は思っています。
その行為について「やめたくてもやめられない」あるいは「ガマンするのが難しい」と感じる場合は、浪費の可能性を疑ってください。
その点にだけ注意してお金を使うようにすれば、きっと豊かな毎日を過ごせると思います。
ポイントは「少しずつ」変化を起こしていくことです。少しずつ実践すれば、大きな失敗はしないからです。
お金を使う訓練を少しずつ実践することで、あなたの人生が少しでも豊かになることを祈っています。
自分の常識から外れる行動に挑もう
人生を変える方法は実は簡単です。
僕達の人生は、今までの僕達の行動の結果でできています。すなわち人生という結果を変えるためには、行動を変えればいいということになります。
例えばあなたが明日会社をやめて世界一周旅行にでかければ、人生が変わると思いませんか?
僕達の今までの行動は、僕達の常識(思考)によって生まれています。行動を変えるとは、僕達の今の常識から外れる行動をとることなのです。
それが先程例としてあげた世界一周です。
自分の常識から外れる行動をとることは、とてつもない勇気が必要となります。
僕自身、この仕組みに気づいてから、自分の常識から外れる行動を取り続けてきました。自分が出来る範囲から、少しずつ「実験」をしていったのです。
詳しくは自著「気持ちが楽になる働き方」に書いていますが、以下のようなことを実践していきました。
- 上司に弱音を吐く
- 「疲れたから」という理由で職場の人との飲み会を断る
- やっておいたほうがいい仕事をやめる
- 他人の目線を気にせず毎日定時に変える
この時もポイントは「少しずつ」です。
少しずつ、自分が出来る範囲からやっていくことです。そうすると、次第に自信がついてきて、ある日自分が大きく変化していることに気づきます。
そして具体的にどのように行動を変えたらいいか。それは自分の「やりたい」という気持ちに従うのがいいでしょう。
まわりの人がAランチを頼んでも、自分が「Bランチを食べたい」と思ったら勇気をだしてBランチを頼むのです。
福山雅治さんのライブに「行きたい」と思ったら、会社に休暇を申請してライブに行くのです。
自分の「やりたい」という気持ちを指針にして、自分のできる範囲で行動を変えていってください。
そうすれば、気がついた時には人生がきっと大きく変わっているはずです。
自著「気持ちが楽になる働き方」は是非あなたに読んでいただきたい一冊です!
僕があなたに伝えたいことの全ては、このエントリーで語り尽くすことができません。僕が伝えたいことの全ては、自著「気持ちが楽になる働き方」に記しました。
この本は単なるノウハウ本ではなく、僕が社会人になってからの11年の人生を記した体験記となっています。僕の11年間の体験を2時間で追体験できる本なのです。
たくさんの方からの応援もあり、Kindleの新着ランキングで二つのカテゴリで1位を獲得することができました。
またあの「残業ゼロ」の吉越浩一郎さんをはじめ、たくさんの方から素晴らしい書評をいただきました。その素晴らしい書評の数々は是非特設ページをご覧になっていただきたいと思います。
もしこのエントリーが役に立ったとあなたが感じたら、きっと「気持ちが楽になる働き方」もあなたの役に立つはずです。
僕を応援する意味もこめて、是非読んでみたください。本書であなたに再び会えることを楽しみにしています。
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