自分のことをふつうのサラリーマンだと思っていた僕が自著「気持ちが楽になる働き方」を出版するためにやったこと⑥〜自分を貫き続けた〜

「批判されなければ、賞賛も得られない」

この言葉はこの一年で得た大きな気づきの中の一つです。

昔の僕は「いいとこ取り」をしようとしていました。批判されないように自分の中で気をつけながら、賞賛も得ようとしていました。

しかし「自分らしく生きよう」と行動する中で、どうやらそれは無理だということに途中で気づきはじめました。

誰からも嫌われないように生きている人は、誰からも強く愛されないということに気づいてしまったのです。

そう気づいてしまった不器用な僕がとれる行動の選択肢は二つしかありませんでした。

それは誰からも嫌われないように他人軸の人生を生きるのか。それとも人から非難されてでも、自分軸の人生を生きるのか、でした。

そうです。あのマトリクスの主人公のネオが二つのカプセルのうち一つを選んだように。

僕もまた一つの生き方を選択せざるを得なかったのです。

正確に言えば、そう気づいた時点ではカプセルを飲んでいたのかもしれません。

思い返せばその片道切符を手に入れたのは、自分の成功法則に気づいてしまった時からでした。

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全国表彰されても変わらなかった辛い現実

昔の僕は恥ずかしながら他人に認められたい一心で仕事をがんばってきました。

そんな中、同期より昇進が遅れた時期もあり、その後僕は仕事で成果を出すことに躍起になります。そして運がいいことに、数年後、自分の仕事が全国で表彰されることになります。

自分の仕事が表彰された時は確かに嬉しかったのです。しかしその後僕に訪れた感情。それはなんと絶望に似た気持ちでした。

仕事で結果を出せば、他人から認められて幸せになれる。簡単に言えば、昔の僕はそう思っていたのです。

しかし、僕の目の前に広がる現実は何一つ変わりませんでした。

あいかわらず人から認められている気がしないのです。

そこで僕は「話が違うじゃないか!」と絶望してしまったのです。

そんなタイミングで心屋さんの「一生お金に困らない生き方」を偶然読むことになります。

読んでいくと、自分と同じような大企業サラリーマンだった心屋さんが、僕と同じように苦しんだ末、今のように活躍されていることを知ります。

「なぜこの人は自分と同じ環境から人生を変えることができたのか」

その疑問から、僕は心屋さんがなぜ成功したのか。その謎解きをはじめることにしたのです。

ちなみにその時のエントリーはこちらです。

自分の成功法則に気づく

心屋さんの本はそれから全て読みました。そこで僕は一つの仮説にたどり着きます。

「自分が生きたいように生きること」こそが、成功法則なのではないか?ということです。

僕なりに表現すれば、「自分の気持ちに素直に生きる」ということです。

世の中のほとんどの人が自分の気持ちに素直にしたがって生きていないことに気づいたのです。

ほとんどの人は「こうするべきだ」という自分の中の常識にしたがって生きています。その常識とは、人から嫌われないように小さい頃から身につけてきたものにすぎないことに気づかずに、です。

詳しくは自著「気持ちが楽になる働き方」に譲りますが、僕は心屋さんの理論を研究するうちに、「自分の気持ちに素直に生きる」ことが、幸せへの道だということに気づきました。

なぜならそれが「自分らしく生きること」だからです。自分らしく生きて、人生がうまくいかないわけがありません。

もう少しこの理屈を理解したい人は、以下のエントリーに詳しく書いているので、オススメです。

他人から非難されてでも、自分を貫き続けた日々

「自分の気持ちに素直に生きる」ことが自分の成功法則と気づいてしまった以上、僕がやらなければならないことは明確でした。

それはその言葉通り、自分の「やりたい」、「やりたくない」の気持ちにしたがって生きていくことでした。

これがすなわち自分を貫くということです。これは想像通り、イバラの道を進むことでした。

詳しくは自著に譲りますが、僕はその後今まで自分が避けてきた様々なことに挑戦していくことになります。

上司や同僚に弱音を吐いたり、わがままを言ったり。

自分が「やらなければならない」と思っていたけど、本当はやりたくない仕事をやめたり。

子供との時間を最優先するために最終的には上司と対峙してまで、「残業ゼロ」を貫きました。

他人からたとえ非難されてでも、自分の成功法則に則れば必ずうまくいく。根拠はありませんでしたが、そう信じて突き進んだのです。

まわりからの非難を覚悟して、「奇跡を起こすんだ!」と自分の心の中で唱えながら、毎日定時になると意を決して帰り続けました。

そうしたら、本当にコインの表と裏がひっくり返りました。

人生があっという間に変わりはじめたのです。

夢が次々と実現する

まず念願だったタスク管理のセミナーを開催することができました。それもタスク管理の達人の大橋悦夫さんと、です。

念のため僕とタスク管理について説明しておきましょう。

昔長時間労働に悩んだ僕は、独学でタスク管理を学びはじめていました。2012年からです。

タスク管理はその後も続けていきました。おかげでタスク管理の技術も習得し、ブログを立ち上げた後、ブログのメインテーマとして発信するようになりました。

いつか自分が得意なタスク管理でセミナーを開催することが夢でした。なんとその夢を叶えることができたのです。しかも大橋悦夫と開催するという、夢以上のことが実現してしまいました。

その後、なんと出版が決まります。それが今好評発売中の「気持ちが楽になる働き方」です。

こちらは発売後、僕の永遠のメンターである吉越浩一郎さんからアマゾンレビューで5つ星をいただき、Kindle新着ランキングで二冠を達成することができました。

その後も僕が愛読するあの「シゴタノ!」でも書評が掲載され、その後も様々な方から書評をいただいています。

今は毎日ラブレターを受け取っているような気分を味わうことができています。

会社のキャリアは4年後を見据えて

では会社生活はどうなったか。こちらも詳しくは本書に譲りますが、こちらもハッピーに働けるようになりました。

側からみたら、大変そうに見えるかもしれません。

しかし今の僕は、人間関係の悩みがほぼゼロなのです。なぜなら自分軸で生きているからです。

他人軸で生きていた昔の僕は、いつも他人の評価を気にしていました。他人から非難されたりすると、いちいち落ちこんでいました。極端にいえば、上司の目を気にして毎日ビクビク生きていました。

しかし今は自分軸で生きているから、他人の評価はほとんど気になりません。自分らしく生きていれば、人から非難されるのは当たり前と知っているからです。

自分軸で生きていると、悪いことばかりでは当然ありません。僕の生き方を応援してくれる人達もありがたいことにきちんといるのです。

これが冒頭に述べた「批判されなければ、賞賛も得られない」ということなのです。

全員から好かれることはできないのです。自分らしく生きれば、非難する人もいる。でも賞賛してくれる人、ファンになってくれる人も当然いるのです。

だから今の僕はハッピーなのです。毎日職場にいけば、応援してくれる人達と仕事ができるからです。残念ながら価値観が合わない人達と無理に付き合う必要はありません。

なぜならそれは単純に価値観が違うからです。価値観が違う人と付き合っても、お互い不幸だからです。

そして自分をそうして貫いているのを側からみたら、もしかしたら短期的にはキャリアにマイナスに見えるかもしれません。

しかし断言しますが、僕は別にキャリアを諦めたわけではありません。

仕事の成果は誰よりも出すつもりです。今の僕は、会社でも僕にしかできない仕事がある自信があります。

僕は四年後を見据えています。そう、ちょうどあのモーレツ永守さん(日本電産の社長です)が残業ゼロを実現するとおっしゃっている時期でもあります。

その頃には時代とともに会社の価値観も変わっているはずです。僕はそのムーブメントの一躍を担います。

コインの表と裏をまたひっくり返してみせましょう。

今の僕を見て、もしかしたら笑う人もいるかもしれません。バカにする人もいるかもしれません。

しかしそんなこと関係ありません。僕は自分が今描いている4年後のストーリーを実現すると決めたのですから。

僕を応援してくださる皆さんは、4年後を楽しみにしていてくださいね。

最後になりましたが、自著「気持ちが楽になる働き方」、本当に自信作です。

僕の11年間の試行錯誤が2時間で学べる本です。

どうやったら自分らしく生きられるか。迷ってるならきっとその悩みを解決する力になれると思います。

応援よろしくお願いします!!!

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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