仕事のデッドラインをコントロールすることで得られる効果

仕事では、デッドライン(仕事の期日)が大切と言われる。

それは、デッドラインがない仕事は終わらないからだ。僕達はただでさえ、たくさんのデッドラインに追われている。

さて、あなたがタスクに設定するデッドラインは適切だろうか。

デッドラインはやり方次第で、ある程度自分の自由に設定できる。しかも、延長することも可能だ。

あなたが今、忙しすぎるなら。デッドラインを厳しく設定することで、自分を追い込みすぎてるのかもしれない。

ではどうしたらデッドラインを上手く引けるのか。今日はこのテーマでいってみようか。

さぁ、今日も早速いってみよう!!!

広告



「見通し」を伝えることの効用

見通しが見えると、人間は不安が解消される。このことについては、何回かエントリーで書いてきた。

これは仕事のデッドラインにおいても適用できる。

例えば先日僕はMacを注文した。Appleからは「発送まで4〜6営業日かかります」との返答があった。

これが、「到着までお待ちください」というコメントのみだったら。あなたなら、どう思うだろうか。

いつ届くか、モヤモヤするのではないか。見通しが見えるとはこういったモヤモヤ、すなわち不安を解消するのに大きな効果を発揮する。

このことは、心にしっかり刻んでおこう。

ビジネスでどのように応用するか

例えば、お客様から仕事の依頼があった場合。

一番重要なのは、何時頃にサービスをお届けできるのか。見通しを伝えることが重要だ。

この時大切なのは、ある程度余裕を持ったスケジュールで伝えること。そして、日数の幅を持って伝えること。

例えば、4日で終わりそうな仕事だった場合。僕なら7〜9日後をデッドラインとして提案するだろう。

仕事では、突発的な事態というのが一定程度発生する。それを見越して、余裕を持ったスケジュールで提案する。

そして、7〜9日と幅を持たせることも大切だ。なぜか。
それは、7日と言ってしまうと期日を約束することになる。

そうすると、これから紹介するテクニックを使いにくくなるからだ。約束をしてしまう場合は、その期日は原則守らなければならない。

続けてみていこう。

一本の電話で、そのデッドラインは延長できる

余裕を持った期日を設定しても、どうしても間に合わなそうな時がある。

そういった時に有効なのが、事前に先方に「もう少し時間がかかりそう」と連絡を入れることだ。

例えば、あなたが友達と待ち合わせしているとしよう。

約束の時間は13時。友達から、「13:30になる、ごめん」と言われた場合と、言われなかった場合。

言われなかった場合は、その友達との縁は切れてしまうかもしれない。

個人差はあるかもしれない。でも事前に連絡があれば、その友達のことら許してあげられるのではないか。これも見通しの効果なのだ。

プライベートでは当たり前のことでも、仕事になるとこれができない人が意外と多い。

「後2〜3日かかってしまいそうです」。

その一本の電話で、あなたはクレームを回避できるにもかかわらず、だ。

まとめ

見通しが見えること。人の不安やモヤモヤを解消するのに絶大な効果を発揮する。

これをビジネスに応用すれば、自分でデッドラインもある程度自由に設定できる。しかも、場合によっては延長も可能になる。

見通しの効用を使うことで、あなたはより自由に仕事が進められるようになる。

もし今あなたが忙しくて、目が回っているなら。今一度仕事のデッドラインを見直してみてはいかがだろうか。

あなたにとってのその1日と、お客様の1日は同じでないかもしれない。

一本の電話で、デッドラインが3日延ばせたら。ドラゴンクエストのホイミをかけられた気分を味わえるだろう。

検討してみる価値はあるのではないだろうか。

ということで、参考にしてほしい!!!

といっても、乱発すると信用残高が減少するので注意!いつでもスタオバより

関連エントリー

参考書籍

クラウド時代のタスク管理の技術―驚くほど仕事が片付いてしまう!
佐々木 正悟
東洋経済新報社
売り上げランキング: 160,863
マンガでわかる! 幼稚園児でもできた! ! タスク管理超入門
岡野 純
リットーミュージック
売り上げランキング: 8,853
スマホ時代のタスク管理「超」入門―「いつかやりたいこと」を「今からやること」に変換する
佐々木 正悟 大橋 悦夫
東洋経済新報社
売り上げランキング: 183,420

新刊 発売

2023/12/18発売 1,760円(税込)

仕事を30分単位で区切ることで先送り・先延ばしをなくし、最速で片づける仕事術

新刊 発売

2024/2/16発売 1,760円(税込)

自分が好きなこと、得意なことがあれば、誰でも講師になれる

この記事を書いた人

アバター画像

滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

あわせて読みたい

広告