早く帰りたい時に必要なタスク管理以外の技術について

いつでもスタオバ君のある1日。今日は月曜日。一週間のうち仕事が一番多い日。課のメンバーもこの日はほとんどが遅くまで残業する。

そんな日だが、スタオバ君はどうしても今日ブログ関係の知人と会わなければいけない。知人との待ち合わせ時刻から逆算すると、18時には退社しなければならなくなる。

これは大変気まずい。みんなが残業している中、一人だけ「お先に」は厳しい。どーするか。

これはスタオバ君だけが直面する問題ではないはずだ。サラリーマンあるあるである。

あなたならどうするだろうか?今日はこのテーマでいってみようと思う。

さぁ、今日もいってみよう!!!

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帰りづらい雰囲気を形成するもの

そもそも、なぜ帰りづらいのか。ここから考えてみる必要がありそうだ。

なぜなら18時となると一般的には就業時間は終わっている。17時に帰ってもなんら問題はないはずだ。

しかしそれが「大あり」なのだ。日本企業のほとんどの会社では「周りの空気」と呼ばれる問題がある。正しい行動であっても、周りの空気と違う行動を取ると批判の対象となる可能性がある。

このケースもそうだ。そそくさと18時に帰ると、「なぜあいつは早く帰るんだ」とメンバーのプチストレスとなる。

あなたの立場が平社員ならまだいい。それなりの役職がつくと、そういったメンバーからの評判や印象があなたの人事考課に影響することがある。気をつけたほうがいい。

部下が仕事をしているのに早く帰るのは無関心だの、部下を助ける意識がないだの、色々と言われてしまうのだ。上司も同様に思うだろう。

こういったことの背景には、個人の問題というよりは、会社の文化であったり、評価システムに問題がある。

個人レベルでも「あいつだけズルい」という、妬み的な感情もあったりするのかもしれない。

いずれにせよ、今の日本の会社では一人だけ早く退社するというのは難しい現状にある。毎日定時退社など、もってのほかだ。

だからタスク管理で一人だけ効率があがっても、毎日定時退社ができるようになるわけではない。

そんなナイーブな話ではないのだ。おかしい話だが、これはある意味真実だ。

それでスタオバ君はどうしたのか

スタオバ君は悩んだ。しかし、知人は今日しか予定が空いていない。次いつ会えるかわからない。だから今日はどうしても帰らねばならない。

問題はどう帰るかだ。あと、どうしたら批判を少なくできるだろうか。このままだとモヤモヤして、仕事に集中できない。非効率的だ。

スタオバ君は考えた。何か大事な用事がある場合には、メンバーの理解が得られるばすだ。メンバーが「それなら仕方ない」と思える理由を提供すればよい。

ここでスタオバ君が考えた結論。みんなにメールで、早く帰ることを宣言しよう。

スタオバ君の課では不在にする際にその旨メールしたりする風習がある。予定をメールすること自体は問題ない。

ただ、「プライベートな予定があるので早く帰ります」とメールする人はちょっといないかも。ただ、だからこそ意味がある。逆転の発想だ。

「今日は私用があるので、お先に失礼します。本日対応の仕事があれば早めに言ってください」という趣旨でメールする。そうすれば、受け手は「それなりの用事」と受け取る可能性が高い。

宣言することで、「頼みたい仕事があったのに、先に帰られた〜」とメンバーが不満に思うこともなくなる。一石二鳥の手だ。

こうしてメールでみんなに宣言したことで、スタオバ君はスッキリし、仕事に集中できるようになった。そしてその日は予定通り18時に退社し、無事プライベートな用事も済ませることができたのだった。

まとめ

僕達は、プライベートな時間ももっと大切にすべきだ。帰りづらいからといって、自分にとってのプライベートな時間を犠牲にするべきではない。

その一方で、未だに残業を美徳とする風土や個人の意識があるのは確かだ。だからこそ、あまり派手な動きは避けたほうがいいだろう。

だからこそ、ある意味バカらしい面はあるのだが、メンバーへこういった配慮をしたほうがいいのだろう。

タスク管理で効率が上がっても、あなたが定時退社を実現するにはこういった壁もあることを忘れてはいけない。

こういった壁をどうやって乗り越えていくか。こういったテクニックもまた、タスク管理同様重要な技術なのだ。

試行錯誤して、乗り越えていくしかない。あなたはどうやって乗り越えていくだろうか。

ということで、参考にしてほしい!!!

壁と毎日格闘しているいつでもスタオバより

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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