日本のサラリーマンが「即断即決」できない理由

「即断即決」という言葉に憧れはありませんか?

おはようございます、「残業ゼロ」サラリーマンの滝川です。

「即断即決」は、残業ゼロの実現のためには大切な要素になることは言うまでもありません。

タスク管理ツールで記録を取ってみるとわかりますが、あなたも「A案かB案か」と、どちらにしようか悩んでいたら、気づけば20分経っていたという経験はザラにあるのではないでしょうか?

僕自身、今は全てとはいいませんが、ほとんどの決断を即断即決することができています。しかし当たり前ですが、昔からそうだったわけではありません。

即断即決ができるようになるには、日頃から意識しておかなければならないことがあるのです。

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早く決めることを「意識する」

一つ目は、即断即決しようと「意識すること」です。

当たり前なのですが、意識をしなければ、早く結論を出そうと思わないのです。速く歩きたければ、速く歩こうと意識しなければいけません。

自分一人で何かを考える時は、「5分で結論をだそう」などと、考える時間を区切ってみてください。はじめのうちはうまくいかないかもしれません。それは当たり前です。

しかし考えてみてください。即断即決を心がけて日々働く人と、何も意識せずに働く人とでは、数年後大きな違いが生まれると思いませんか?

そして次に大切なことは、「自分で決める意識を持つこと」です。

ほとんどのサラリーマンが失敗を恐れて自ら意思決定をしていない

サラリーマンの場合、あなたが社長でない限り、上司がいるはずです。

そして僕が見る限り、ほとんどのサラリーマンが意思決定をする際に相談という名目で上司にその決定を委ねているように見えます。

こうしたスタイルで仕事をしている限り、即断即決はできるようにならないでしょう。なぜなら即断即決をするために必要な「自信」という要素が自分の中で育まれないからです。

僕自身、メンターである吉越浩一郎さんの本に出会った入社3年目から、意思決定は必ず自分で決めるように心がけてきました。

もちろん会社は組織ですから、自分の裁量を超えるところは上司に相談はします。しかし、必ず自分なりの結論をもって上司への相談に臨むようにしていました。

そして自分の裁量の範囲では、基本的に全て自分で意思決定をしていました。これは当たり前と思われるかもしれませんが、当時僕のまわりには少なくともそういった人物はいませんでした。

なぜならみんな失敗が怖いからです。たとえ自分の裁量の範囲の仕事でも、僕のまわりの人は上司に逐一相談をしているように僕には見えました。そうすれば、失敗をしなくてすむからです。

しかし僕はというと、自分で全て決めていたので、僕の意思決定が結果的に当時の上司の意向に合わないという時がありました。

例えば自分が任されているチームの組織運営である意思決定をします。その決定が上司や先輩社員の意向に沿わない場合、最悪は軌道修正をせざるをえないこともありました。

そんな風に、ある意味僕はたくさんの失敗をしてきました。まわりの人にも迷惑をかけたことも多々あります。

しかしたくさん失敗をしてきたからこそ、今の僕は正確な決断をスピーディーにできるようになったのです。圧倒的な失敗の経験値が、今の僕の自信に繋がっているのです。

今まで失敗をほとんどしたことがない=自分で意思決定してこなかった

上司からすれば、逐一相談にきてくれる部下が一般的にはかわいいでしょう。

僕は何でも自分で決めてしまうし、その意思決定が上司の意向と合わないことも多かった。昔から、「扱いづらいヤツ」だったと思います(苦笑)。こういった点も昇進が同期より遅れた理由の一つかもしれません。

だからもしあなたが日頃の意思決定でほとんど失敗を経験していないとしたら、それは本当の意味で自分で意思決定をしていないということです。

自分で決めるということは、自分でその意思決定の責任を引き受けるということです。

そうした覚悟をもって意思決定を続けていくことで、本当の自信が確立されます。これがあなたの将来の「即断即決」に繋がっていくのです。

即断即決できるようになりたいなら、短期的には「損する覚悟」が必要

失敗をすることは、短期的には「損」です。

もちろん僕も失敗はできるだけしたくありませんでした。しかし昔から「35歳で一流のビジネスパーソンになる」と決めていた僕には、即断即決のスキルはどうしても必要でした。

そしてそのためには、どうしてもこうしたプロセスを踏む必要がありました。そういう意味では、昔から「長期的な視野でキャリアを築いてきたなぁ」とあらためて思います。

同期より昇進が遅れるという辛い経験もしましたが、今となってはたくさん失敗しておいて本当によかったと思っています。

即断即決ができるようになり、残業ゼロを目指すなら、こうして自分の人生も自分でリスクをとって決めなければなりません。

さぁ、今日からどうするか?それはあなたが「どう生きたいか」によって決まります。是非考えてみてください。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

タスク管理の専門家・コンサルタント。Yahoo!ニュース、アゴラに記事掲載。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成し、およそ7時間の自由時間の創出に成功する。

その体験を出版した「気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。(金風舎)」はAmazon1位2部門を獲得。その後講演やセミナー活動を中心に個人事業主としても活動をスタート。

2018年には順天堂大学で時間管理をテーマに講演を行うなど、月4時間だけ働くスタイルで個人事業で4年間で500万円の収入を得る。

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