タスク管理という技術を習得するために必要なもの

先日会社の研修を受講した。SWOT分析などのいわゆるフレームワークを学んだ。書籍を通じてこういった知識は一定程度あったので、自分にとって斬新さはなかった。しかし、同じ研修受講者からは「この研修いいなあ」などの声があがっていた。

その時感じたこと。この受講者のうち、研修終了後実際にフレームワークを取り入れ、使い続けられる人はどれくらいいるだろうか。

フレームワークは知っていることが重要ではない。実際にフレームワークを使い続けて、身につけてこそ効果を発揮する。

新しく学んだことを続けられる人は何が違うのか。ちょっと考えてみたい。

さあ、今日もいってみよう!!!

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タスク管理は技術である

今回の研修で学んだフレームワークは、思考を整理するツールだ。タスク管理でいえば、ToodledoやTaskChuteに該当する。

フレームワークは、知っているだけでは意味がない。使わないと忘れるからだ。日々思考する際に、フレームワークを使い続けること。

その繰り返しにより、自然とフレームワークを使用して思考できるようになる。この時初めて、「思考する技術」を習得したと言えるだろう。

タスク管理も同じである。TaskChuteを持っているだけでは意味がない。使い方を知っているだけでは意味がない。

毎日タスクリストを作成し、使用していくこと。これを繰り返していくことで、「タスク管理の技術」を習得できるようになる。

新しい技術を習得するには、時間が必要

フレームワークでもタスク管理でも、その知識を得た後に実践してみる人は少ない。そしてそれを続けられる人はもっと少ない。

「これはいいなあ」と思っても、まず始めることができない。始めたとしても、初めのうちは時間もかかってしまうし、目に見えた効果はすぐにでないからやめてしまう。

僕自身もそういう時があったのでよくわかる。何かを新しく始めるということは、何かを犠牲にするということなのだ。この何かは、時間であることが多い。

新しい習慣を身につけるということは、その習慣に一定の時間を取られるということ。そのことを理解していないと、その必要性を十分理解しないまま、新しい習慣を始めてしまう。

そうすると始めのうちは投資する時間>効果なので、時間を投資するメリットを感じ続けることができずやめてしまうのだ。こういったことが周りではよく起きている。

大切なことはその技術を習得するまで続けるということなのだ。技術は習得したときにこそ、大きな効果を発揮するからだ。

続けるために必要なもの、それは覚悟だ

技術の習得に必要なもの。すなわち技術を継続するために必要なもの。それは覚悟だ。この場合は信念と言ってもいいかもしれない。

技術の習得には時間がかかる。そしていつ、効果が得られるようになるかがわからない。

しかし、その効果が得られるようになるまで一定の時間を投資し続けられる人。いつか効果が得られると信じて続けられる人。

こういった数少ない人のみが、技術を習得することができるのではないだろうか。

続ける原動力。それは覚悟に他ならないと僕は思う。

まとめ

何か新しいことを学んだ時。その時に大切なことは小さな一歩でもいいので、始めて見ること。これはすごく大切だ。即効性があるものならそれでいい。投資する時間に見合ったメリットがすぐに得られるので、続くだろう。

しかしその新しいことが技術の場合。その場合は、まず本当に自分がその技術を時間をかけてでも習得したいのか。自問自答し、覚悟を持つことが必要だ。

なぜなら技術の場合、初めのうちは投資する時間に見合った効果が得られないからだ。そしていつその効果が得られるかわからない。

いつかその効果(メリット)が得られるはず。そう信じて、続けるしかないのだ。そして続ける原動力は覚悟・信念となる。信念を持ち続け、継続をできた人のみ、その技術を習得できる。

技術は続けることでしか身につかないのだ。テニスを上手くなりたいのに、1週間で上手に打てるようになるだろうか。上手になりたいなら、相当な練習が必要だ。それと一緒なのだ。

もしタスク管理を始めたいなら、まずは佐々木正悟さんの「クラウド時代のタスク管理の技術」を読むことから始めてみよう。そして、覚悟ができたなら、始めてみよう。

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そういう意味では、タスク管理に限らず技術の習得に必要なのものは覚悟だけなのかもしれない。

ということで、参考にしてほしい!!!

今はブログの技術を習得中いつでもスタオバより

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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