多すぎるルーティンはあなたを不幸にする-ルーティンで大切になる「前提」を知ろう

ルーティンはその日に「やりたい」と思ったことだけ、やればいい。

ルーティンだからといって、全てこなす必要はない。

タスク管理を日々追求している僕が最近至った、一つの結論だ。

あまりに多くの人が日々ルーティンをこなすことだけに、意識を奪われすぎている。

その結果、僕達は何のためにそもそも生きているのか。それすらも忘れて、ただ日々を生きていないだろうか。

ある行動をルーティン化する本来の目的は、何なのか。

ルーティンとどう付き合うのが最も好ましいのか。

そんな問いに今日は答えることにしよう。

さあ、今日も早速いってみよう!!!

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やることが多いと、心のゆとりが奪われる

最近僕自身がずっと考えていたこと。

それは「やりたいことが多すぎて、時間がない」だった。

先月学んだばかりのフォトリーディングに加え、今準備を進めているタスク管理のグループレッスンの準備。

その他にも映画を見たり、音楽を聴きながらリラックスしたり。週一のランニングの頻度も増やしたい。

それに加え、最近娘が寝る時間が遅くなってしまった。

そんな色んな事情が重なり、やりたいことに対して時間が足りないのだ。

その結果、睡眠を大切にしている僕からしたらとても珍しいが、睡眠時間を削ってやりたいことをやっていた。

そのため、やや睡眠不足気味の日々が続く結果になった。

自分の中でやりたいことが多すぎると、どうしても心のゆとりが失われてしまう。

最近まで情報ダイエットを実践して、「時間がある」ことを実感していた僕としては。今の生活は充実感はあるものの、あまり理想的な状態とは言えない。

ということで時間の使い方について考えていたところ、一つのアイデアが頭に浮かんだ。

それはルーティンについての「あり方」だった。

説明していこう。

ルーティンをこなすことに執着すると、人生は味気なくなる

考えてみたらとても単純なことだが、生活の中にルーティンが多いと時間はなくなる。

ルーティンとは自分の中で「やらなければならないこと」だ。それが多いということは、心理的にもゆとりはなくなる。

ルーティンを全てこなせないと、僕達はどうしても「スッキリしない」気分を味わうからだ。

しかしここに罠が潜んでいることに、僕は気づいた。

確かにルーティンを全てこなせた日は充実感がある。それは認めよう。

しかしルーティンをこなすことに執着してしまうと、「やらなければならない」に縛られることになる。

これはマシンのように生きていくことを意味する。

ただ「やらなければならないこと」をこなしていくだけの人生になってしまうのだ。

こんな味気のない人生はないと思う。

ルーティンが多すぎる人は、ルーティンをこなすために生きてしまうようになる。

本来は生きるためにルーティンをこなすはずなのに、だ。

あなたがお金持ちならルーティン化は必要か?

僕達の理想の生き方とは。何の制約がなかった時に自分がどのように生きたいかで決まる。

一番わかりやすいのはあなたにお金の制約がない時だ。

例えばあなたに毎年10億円、不労所得が入ってくる。そう考えてみてほしい。

あなたはどんな風に1日を過ごすだろうか。

僕なら自分がやりたいと思ったことを、やりたいと思った時にやる生活を過ごすだろう。

そう考えると、そんな状態では何かをルーティン化する必要なんてないのではないか。

そんな風に思った。

だってそんな生活を送っていたら、好きな時に好きなことができる。

決まった時間に何かを決まった手順で行う必要性は全くないのではないか。

そう考えると、そもそもルーティン化とは、なんのために行うのだろう。

僕の思考は進んでいく。

ルーティン化は「自分がやりたいこと」のパフォーマンスを最大限にするためにある

ルーティンの目的。それは究極的には「省エネ」だ。

同じことを同じ時間で、同じ手順で行うことで。より脳のエネルギーを消費せず、スムーズに行動を実行できるようになる。

現代社会では「達成しなければならない目標」がある場合に、自分をきちんと行動させるために必要な技術だ。

しかし僕はここで思った。「達成しなければならない目標ってなんだ?」と。

そもそも人生に「やらなければならないこと」なんて本来ないと、僕は最近思っているからだ。

最近の僕の研究テーマによれば(笑)、思考は現実化する。

つまり、僕達は「本当にやりたいこと」を楽しんでやっていれば、豊かに生きていけるのだ。収入もついてくる。

不労所得が年10億円入ってくるようになってから自由に生きるのではない。

本当にやりたいことを楽しんで無我夢中でやっていれば、お金がついてくるという理屈だ。

つまり人生で「やらなければならないこと」など、そもそもない。

「自分がやりたいこと」のパフォーマンスをどれだけ上げられるか。ここを追求していくことが大切になると言える。

そしてそのために、ルーティン化が必要なのだ。

「自分がやりたいこと」をルーティン化すれば、脳の消費エネルギーが抑えられるので、より多くの時間を自分がやりたいことに費やせるようになるからだ。

そう。だからルーティンとは本来、「自分がやりたいこと」に使うのが正しい。

そんなロジックが僕の頭の中で組み立てられた。

ルーティンは「前提」が大切

だからこそ何かをルーティン化するなら、その「前提」が大切になってくる。

「やりたい」を前提としてその行動をルーティン化すれば、充実感だけでなく、幸福感をも味わうことができるからだ。

そう。最高の人生を過ごせるようになる。

一方、「やらなければならない」という前提で行動をルーティン化すると、充実感は得られるかもしれないが幸福感はあまり感じられず、疲弊する。

だからルーティンとは付き合い方が大切になる。

ルーティンは多すぎないほうがいいし、全部やりきらなくていいのだ。

「やらなければならない」をやめにすることが、僕達の幸福感を高めることにつながる。

まとめ

何かを習慣化し、ルーティンとすること。

誰もが忙しい現代。行動を習慣化することこそが、すばらしい。本屋のビジネス書コーナーに並べてある本を見ていると、そんな風に感じてしまう。

しかしルーティン化には弊害もあることを、僕達はもっと意識すべきだ。

それは何でも効率化することがいいわけではないということとも同じこと。

ルーティン化は確かに僕達の行動を後押ししてくれるすばらしい技術だ。僕自身も得意だし、実際かなり助けられてきた。

しかしルーティンをこなすことに執着すると。

すなわちルーティンを「やらなければならないこと」と考えてしまうと、途端に僕達の生活は息苦しくなるのだ。

僕達が生きるのはルーティンを毎日きちんとこなすためではない。

毎日楽しく幸せに生きるためだ。そんなことすら、この忙しい現代は僕達を忘れさせる。

ルーティンは全部やらなくていい。その日にやりたいと思ったルーティンだけ、こなせばいい。

ルーティンは上手に付き合えば、僕達の生活を間違いなく豊かにしてくれる。

自分の「やりたい」を大切に、ルーティンと上手く付き合っていこう。

ということで、参考にしてほしい!!!

またゆとりある生活に戻すよー いつでもスタオバより

このエントリーのメッセージ

ルーティンはやりたいものだけやればよい!

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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