働く時間を制限すると、仕事はおどろくほどかたづく-最強の「パーキンソンの法則」

やぁ、みんな!

「パーキンソンの法則」は知ってるかい?

僕の愛読書「『週4時間』だけ働く」には、パーキンソンの法則について次のように書かれている。

仕事は完了するために割り当てられた時間に応じて見た目が重要で複雑なものへと膨れあがっていく

これはつまり、働く時間を短くすればするほど、仕事はどんどんかたづいていくという意味なんだ。

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どういうことかって?

仕事の後に予定がある日を思い出そう。たとえば、18時から人と会う約束がある。あるいは、絶対に見逃せないコンサートがある。

そんな時は、おどろくほどのスピードでその日の仕事をかたづけてしまえるはずだ。

これはまさに、パーキンソンの法則が働いているかっこうの例で。

働く時間が(強制的に)制限されているので、君は時間内に仕事を終わらせることだけに意識を向けている状態になっている。

その結果、一つ一つの仕事にかけられる時間も結果的に制限される。

そのことにより、必要以上に一つ一つの仕事のクオリティを追求しなくなっている

そうした結果、早く仕事がかたづいているということなんだ。

ここで何が起きているのか。もう少し説明しよう

たとえば、Aという仕事を処理しなければいけないとする。

もし君が「最悪、残業してもいいや」と心のどこかで思っている場合。

このAという仕事に、「さて、どれくらいの時間をかけようかな」などと考えはじめるはずだ。

たとえば、「よし、Aは30分で仕上げよう」と思ったとする。

いざAにとりかかってみると、なかなか思うようなクオリティにならない。

そうすると、「もう少しやりたい」と思うようになる。

結果的に1時間かけてAという仕事を完了させることになったりする。

これはよくある話だ。そうだろう?

時間が制限されるとどうなるか

時間が制限されている場合、こうはならない。

たとえば、先程のように18時から外せない用事がある日に、Aという仕事を終わらせないといけないシチュエーションを想像しよう。

この場合、先程のように「Aに何分かけようかなぁ」などと悠長なことを言っている間も無く、たとえば「(18時に帰るためには)Aには30分しかかけられないな」と考えるようになる。

そして、結果的に30分でAを完了させることができたりするのだ。

さて、ここで一体何が起きてるのか?

時間が制限されると、人は完璧を求めなくなる。

簡単に言うと、人は時間が制限されていると、完璧を求めなくなるのだ。

たとえば残業することが当たり前になってしまうと、人はどんどん不必要に仕事のクオリティを求めるようになってしまう。

もちろん、重要な仕事がある時は、その仕事のクオリティを高めることに時間を費やすことはかまわない。

しかし80対20の法則からもわかる通り。そうした真に重要な仕事は、全体の2割くらいしかない。

にもかかわらず、多くの人が仕事の成果の2割しか生み出さない8割の価値のない仕事に対しても、高いクオリティで仕事を仕上げようとしてしまうのだ。

時間を制限すると、こうした不要なクオリティの追求がなされなくなる。

結果的に、仕事がどんどんかたづいていくというわけだ。

パーキンソンの法則は、机上の空論ではない。

この働く時間を制限すると、仕事がどんどんかたづいていくというパーキンソンの法則は、机上の空論ではない。

僕自身は2回にわたり、働く時間を大幅に減らした経験がある。

一つ目はブログを毎日更新するために、前業(始業前に働くこと)をやめた時。

もう一つは「残業ゼロ」を達成した時だ。

いずれも働く時間を大幅に減らすことになったが、仕事は問題なく回っていった。

このことから、僕はパーキンソンの法則は「机上の空論ではない」と言い切ることができる。

そんな「パーキンソンの法則」について、くわしく、そしてわかりやすく。

ポッドキャストの最新エピソードで話をした。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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