仕事をやらないという選択肢を持つということ

タスク管理を続けていけば、仕事は効率化していくだろう。それは間違いない。

でもタスク管理は万能ではない。そもそも担っている仕事量が多すぎては、対応することができない。

自分のキャパシティーの3倍の仕事が与えられている場合。この場合はタスク管理でどうこうできる問題ではないだろう。

そう、考え方を根本から変えなければならない。タスク管理は考えを変える手助けはしてくれる。

今日はタスク管理とはちょっと違った観点。仕事をいかに減らすか。そんなテーマで進めようと思う。

さぁ、今日もいってみよう!!!

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サラリーマンのあるあるな日常

スタオバ君はサラリーマン。今日は上司と他メンバーでミーティングだ。あるテーマについて打ち合わせ。

スタオバ「それでは、このテーマはこの方向性でいきましょう。いいですね?」

上司「了解。でも〜〜もやったほうがいいと思うな。資料まとめておいてくれ。」

この「〜〜」が自分から見て重要と思えない仕事の場合。この時どうするのか。これがポイントとなる。

上司からの指示は絶対。無駄だと思うけど、仕方ないからやるか。おそらく大半の人はそう思うのではないだろうか。

「それは無駄ですよ」とキッパリ言える人もいるかもしれない。または、理解がある上司で議論すれば、仕事をやらなくてすむ場合もあるかもしれない。

でも上司がすごい慎重なタイプであれば、ここでやらない方向に議論を展開していくのは難しいだろう。なぜなら上司は無駄ではないと思ったから、君に指示を出しているからだ。

そしてそのタスクは、効果は薄いかもしれないが「完全に無駄ではない」というのがポイントだ。

完全に無駄なら、「何々の理由でそれは必要ないと思います」と言えるだろう。しかし、少しでも効果があれば、「何々というメリットがあるじゃないか」と上司からは正論を言われてしまう。

「それは重要ではないでしょう」とは、なかなか言えないのではないだろうか。

ではそんな時はどうするか。

仕事をやらないという選択肢を持つ

そう、右から左へ受け流すのが一番いい。「わかりました」と気持ちよく了解して、やらないことだ。これが一番いい。

なぜなら、どうでもいい仕事なら上司自身も指示した後、忘れるからだ。

これはやってみるとわかる。上司に限らず、思いつきで依頼された仕事は、先方も忘れてしまう。

つまり馬鹿正直にこういう仕事をやってしまうと、仕事が無限に増殖して、あなたはサービス残業の日々から一生抜け出せなくなる。そういうことだ。

「この仕事は重要か?」と問うことの重要性

これは以前のエントリーでも書いたが、何か行動を起こす時。仕事なら仕事をやる時に、「この仕事は本当に重要なのか?」と考えることが大切だ。
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仕事の成果の8割は2割の仕事で形成される。あなたが今回依頼された仕事はこの2割の仕事に該当するのか。

しないなら、その仕事はしない。それも一つの手なのだ。

なぜか。まず僕達の時間は限られている。全ての仕事を全力で対応していたら、成果を出すことなんてできないのだ。

成果の8割は2割で決まるもいうことは、どうでもいい仕事が、8割。その8割をやっていたら重要な2割の仕事に十分時間がかけられないということになる。

その結果どうなるか。そう、一生懸命がんばったけど、成果は2割。

これが残念ながらほとんどのサラリーマンが陥っている状況だ。

本当にやらなければならない仕事は督促される

自分にとっては無駄な仕事でも上司にとっては重要。そんな仕事もある。

その見極めはどうするか。簡単だ。督促されるかどうか。これが判断基準だ。

督促された場合は、「すいません、忘れてました」と言ってすぐにとりかかればいい。自分が無駄と思った仕事なら、ものすごく叱られることもないはずだ。

そう、人から仕事を頼まれて、やるかやらないか迷った場合は、督促されるまで放っておく。

ただし、もし仕事をやらずにいて、ものすごく怒られた場合。その時は一度自分の仕事の見極め能力が適切か自問自答したほうがよい。

自分の見極める力が弱いなら、文句を言わず上司の指示に従うべきだからだ。

この手法はあなたが仕事で自立していて、実力がある前提の手法だからだ。例えばあなたが新入社員なら、まだ仕事を見極める力もないだろう。

そういう場合は、気をつけないと「あいつは仕事をやらない」と言われるリスクがあるのでやめたほうがいいだろう。

まとめ

今やらなければならない仕事を限られた時間でいかに効率的にこなすか。

タスク管理はこのようなコンセプトとなっている。だからそもそも、自分がやらなければならない仕事が多すぎたらタスク管理をしても必ずしも効果は上がらないのだ。

だからこそ、僕達はまず仕事を全部やらなければならないという「常識」を一度捨てる必要がある。

成果に繋がらない大量の仕事は思い切って捨てる。そして重要な仕事に十分な時間をかけるべきなのだ。

成果を挙げることができれば、上司も何も言わなくなる。自分の裁量でもっと仕事を選べるようになる。

仕事をやらないという選択肢をもって、今後仕事をしてみてはいかがだろうか。

ということで、参考にしてほしい!!!

昨日のテニスで筋肉痛ないつでもスタオバより

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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