仕事に思うように取り組めない時の3つの対処法

やぁ、みんな!

仕事をしていると、「思うように仕事に取りかかれない」と感じることは珍しくないはずだ。

今からやろうと思っても、つい気がのらない。他の仕事からはじめてしまう。気がつけば1日が終わってしまった。

明日こそやろうと思う。でも、明日になればまた別の仕事から着手してしまう。そして気がつけばまた1日が終わってしまう。

そうして、仕事の〆切ギリギリになり、お尻に火がついてようやくその仕事に着手する。

そんな時にかぎって3時間くらいで終わると思っていたのに、半日以上かかりそうだということが判明したりする。

そうなれば、夜遅くまで残業するしかない。プレッシャーを感じながら、夜遅くまで残業する。

今度からは計画的に毎日少しずつ、仕事を進めていくことを決意する。

しかしいざこの仕事が終わってしまえば、そんな決意はゼロ・リセット。

まるでまたこの文章をはじめから読みはじめるように。また君は目の前の仕事を「明日やればいいや」などと先送りしてしまうだろう。

君は自分のことを意志が弱い人間だと責めるかもしれない。

でも、問題は意志の力じゃないんだ。

仕事を先送りしないためには、先送りをしない技術を身につけることだ。

今日は僕も普段意識している、3つの先送りを防ぐ技術、方法を君に伝えようと思う。

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作業を細かく分割して、小さい単位で取り組む

一つめ。

まず、とりかかれないその仕事の作業を細かく分割してみよう。

僕はこの作業を「プロジェクト化」と読んでいる。

たとえば(仕事ではないが)「家の掃除」をしなければいけないとしよう。

君が家の掃除になかなか取り組めないなら、家の掃除の作業を細かく分割するんだ。

たとえば、家の掃除を次のように作業を分解してみる。

  • リビングをきれいにする
  • 自分の部屋をきれいにする
  • トイレをきれいする
  • 玄関をきれいにする

もっと細かくできるはずだ。

たとえば、自分の部屋をきれいにするなら。次のようにその作業も細分化することができるだろう。

  • 本棚の本を整理する
  • 机の上を拭く
  • 床に掃除機をかける
  • 床を拭く

こうして「家の掃除」という大きな作業を、こまかく細分化していくんだ。

そのうえで、「今日は自分の部屋だけを掃除しよう」と、その細分化した小さい単位の作業に取り組むようにする。

そうして自分の部屋の掃除が完了できたら、次はトイレをきれいにする。

そんな感じで、小さい作業単位を毎日少しずつ取り組むようにするんだ。

「自分の部屋を掃除しようと思ってもできなかった」だって?

それなら、もっと小さい作業単位で取りくむことだ。

さっき細分化したように、「今日は本棚の本を整理してみよう」とはじめてみたらいい。

そんな感じで、「これくらいならさすがに取り組めるだろう」という単位に作業を細分化して、そのサイズで作業に取り組んでみよう。

そうすれば、驚くほどスムーズに作業に取り組むことができるだろう。

そして安心してほしい。

大概は「ついでに机の上も拭いちゃおうかな」となるはずだ。

人は一旦作業に取り組めれば、その後も大抵続けて作業していくことができる。

これは仕事ではなく、家の掃除だったが、仕事でも原理は同じだ。

取り組まないといけない仕事の作業を細分化して、小さい単位で取り組むようにしてみること。

そうすると、驚くほどスムーズに仕事にとりかかれるようになる。

そのタスクに「時間を使うことだけ」を考える。

大抵の仕事に取り組めない問題は、上に書いた「作業を細分化する」で着手できるようになる。

それでも、なかなか取りかかれない時というのはたしかに存在する。

そんな時はどうするか。

そんな時は、そのタスクにかける時間を決めて、そのタスクに「とにかく時間だけかける」ことを意識しよう。

たとえば、家の掃除の例なら、「今日は家の掃除に20分だけかけよう」と決める。

この時、「1時間かけよう」などと大胆にならないこと。

5分〜20分の短い時間を設定しよう。

そのうえで、たとえば「20分かけよう」と決めたなら、20分そのタスクに時間をかける。

ポイントは、(極端に言えば)「何もしない自分」を許すことだ。

部屋の掃除のケースなら、部屋の掃除の20分使うが、最悪、20分何もしなくてもかまわない。

20分、とにかく他のことをしないで、部屋の掃除のことだけ考える。それでいい。

そう思うことが大切だ。

それならさすがにできるはずだ。

そう思うことが大切なんだ。

そうすれば、大抵は「まぁ、机の上くらいは拭くか」となる。

それが終われば、「せっかく20分時間を使うなら、本棚の本を整理してみるか」となる。

そう。さっきも書いたが、とにかく着手さえできれば、なんだかんだいって僕達は作業をしていくことができる。

仕事に取りかかれない時の問題は、作業に取り組む前に自分の中で心理的なハードルが上がってしまっているせいなのだ。

そのハードルをどう下げるのかが問題であり、その一つの手段に先程あげた作業の細分化があり、もう一つの手段として「とにかく何もせず、時間だけかける」という方法があるということだ。

完璧を目指さず、そこそこの仕上がりを目指す

もう一つ、心理的ハードルを下げて仕事に取り組みやすくする秘訣がある。

それは、完璧な仕上がりを目指さず、「そこそこ」の仕上がりを目指すことだ。

「この仕事、マジでいい仕事にするぞ!」と意気込むのはいい。

でもそうして意気込むと、自分の中でその仕事に取り組もうといざ思った時、自分の中で心理的ハードルが上がってしまう。

いざその仕事にとりかかろうとする時、(君は気がつかないかもしれないが)自分の中で「う、この仕事を完璧な出来に仕上げないといけない。しんどいな」と感じてしまうのだ。

こう感じたら最後、僕達はその仕事をいろんな理屈をつけて先送りしようとしてしまう。

「あの(別の)仕事をかたづけてからやろう」となるわけだ。

そうならないためにも、仕事は基本的に「そこそこ」の仕上がりを目指すのがいい。

結果として、ハイクオリティの仕事が出来上がってもかまわない。

ただ、仕事に取り組む時は「そこそこの仕上がりにしよう」と意識することが仕事にとりかかりやすくなる秘訣だ。

まとめ

ということで、なかなか思うように取り組めない仕事に取り組みやすくなる3つの秘訣について書いてきた。

まとめると、次の通りとなる。

  • 仕事における作業を細かく細分化して、小さい単位で仕事に取り組むようにする。
  • それでもとりかかれない時は、その仕事に「何分かける」と決める。その時間中、最悪なにもしなくてもいい。
  • 仕事に取り組む時は「そこそこの仕上がりにしよう」と意識する。

ここまで書いてきたことは、実は先日Podcastの新しいエピソードでも語った。

理解を深めたい君は、ぜひ聴いてみてほしい。

それでは、楽しんで!!!

今日も最後まで読んでくれてありがとう!ぜひ君の感想を聞かせてほしい!

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君からのメッセージを楽しみにしている。

それではみんな、Have a nice day!!!

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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