仕事のスピードが簡単に上がる仕事の進め方。それは「とにかく早く他人からフィードバックを得る」を習慣化すること–「残業ゼロ」の仕事術

仕事のスピードを上げたい。

そう願うなら。

とにかく早く、他人からフィードバックを得るようにする。

これを徹底することが大切になる。

たとえば、「ある企画を社内の会議で通す」という仕事があるとしよう。

仕事が早い人は、とりあえずサッと構成などを箇条書きで簡単にまとめて、会議の関係者に「一度見せてしまう」という仕事の進め方をする。

そうして他人からのフィードバックを、「早くもらう」。

このことを強く意識している。

彼らは「もっと(アイデアを)深掘りしてこい!」と言われることを恐れない。

彼らには、「魔法のフレーズ」がある。

それは、「とりあえず作ってみました」というものだ。

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「とりあえず」という言葉の絶大な威力

彼らは、こんな感じのトークを多用する。

「とりあえずザッと作ってみました。どうでしょうか。ご意見ある方は、いただけますと嬉しいです」

そう。「とりあえず」と言っておけば、「深掘りしてこい」と他人から言われることもない。

そして、他人から早く意見というフィードバックをもらうことができる。

仕事が早い人は、こうして得たフィードバックをもとに、正式な案をまとめるという仕事の進め方をする。

こうして早く他人からフィードバックをもらう仕事の進め方のメリットは、「思考プロセスをすっ飛ばせる」ことにある。

「思考プロセスをすっ飛ばせる」とはどういうことか。

説明していこう。

「最短ルート」で企画を通す方法

「思考プロセスをすっ飛ばす」とは、簡単に言えば「できるだけ一人で考える時間を短くする」ということだ。

たとえば、先程の「企画を通す」という仕事を考えた場合。

一番大切になるのは、会議に参加する人達の考え方、意見を知ることになる。

なぜなら、会議で企画を通すためには。会議の参加者の同意を得なければならない。

では、どうしたら最も早く参加者の同意を得ることができるのか。

それは、他人からのフィードバックをもらい、それをもとに、企画を作り上げることだ。

当たり前のことだが、会議の参加者の意見をふまえて企画を作れば、企画はグッと通りやすくなる。

つまり、「会議で通る企画を作る」という観点で言えば。

一生懸命ひとりでウンウン考える時間は、極端に言えばムダな時間とも言える。

そう。会議に参加する人達の意見、すなわち「答え」を先に聞いてしまえばいいのだ。

「答え」を聞いてしまい、企画を作る。

それが最短ルートで「会議で通る企画」を作る秘訣ということになる。

「仕事が終わらない」と悩む人の特徴

「仕事が終わらない」と悩む人は、真逆の仕事の進め方をする。

企画を考える際、自分一人でウンウン一生懸命考えてしまうのだ。

自分一人で、「文句を言われない企画」を作ろうとする。

そして、大抵は返り討ちにあう。

一生懸命考えた企画を会議で発表し、参加者から色んなツッコミをくらい、あらためて企画を検討し直すという事態となる。

とても残念なことだが、「企画を会議で通す」という観点では。

自分ひとりの視点で「優れてる」と思った企画を発表しても、残念だが会議の参加者の同意が得られなければ、その企画は通らないのだ。

そして企画が通らなければ、一生懸命考えた時間はムダになってしまう。

だからこそ、「会議で企画を通す」という観点で言えば。

できるだけ早く他人からのフィードバックを得ることが大切になるというわけだ。

まとめ

一人で考える「思考プロセス」を短くして、早く他人からのフィードバッグを得てしまう。

そうすることで、「どうすればこの企画を通せるのか」という答えが、自分一人でウンウン考えるよりずっと早く見つかる。

この「他人から早くフィードバックをもらう」という仕事のやり方は、会議で企画を通す時に限った話ではない。

たとえば、上司から決済をもらう時も同じだ。

上司にまず意見を聞いてしまい、それからレポートを仕上げる。

クライアントに提案する時も同じ。

先にクライアントの意見を聞き、それから提案を仕上げる。

仕事は早く仕上げる原則は全て同じなのだ。

「思考プロセスの時間をすっ飛ばす」ことにある。

他人からできるだけ早くフィードバックをもらって、仕事を進める。

ぜひ今日から実践してみてほしい。

ということで、参考にしてほしい!!!

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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