会社が繁忙期だから、人がいないから、早く帰れない。仕事を休めない。それって、会社の問題じゃないの?

会社が繁忙期だから、人がいないから、早く帰れない。仕事を休めない。

こういう言葉を聞くたびに、今の僕は強い違和感を覚える。

それって、会社の問題じゃないの?なんで、会社が忙しいとあなたが犠牲になって働かなきゃいけないの?

そんなふうに、思ってしまうのだ。

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もちろん、早く帰れない人、休めない人の気持ちはわかる。昔はまさに、僕自身もそういう人だったからだ。

しかし、今の僕は考え方が180度違う。

会社がたまたま忙しくなってしまったのならともかく、大抵の「繁忙期」はシーズンになれば、必ずやってくる。

会社だってわかってるのに、仕事のやり方を劇的に変えたり、仕組みを劇的に変えようとしない。それで、繁忙期になったら、社員が忙しくなって、犠牲になる。これっておかしくないだろうか?

人が足りないのも、それは会社の問題だ。人を確保するか、その人数で業務を回せるようにマネジメントするのが経営者の仕事だ。なのに、なぜあなたが犠牲にならなければいけないのだろう。

逆にいえば、社員(あなた)がそこでがんばってしまうから、会社も手を打たないのではないだろうか?

そう考えたことはないかい?

そう。あなたがそうしてがんばってしまうから、会社側、上司は何も変えようとしないんだ。そのことにまず、気がついたほうがいい。

あなたがもし仕事をしたくて。あるいは「会社に貢献したい」という強い気持ちがあって働いているなら。僕は何も言わない。あなたはやりたいことをやってるのだから、幸せだ。

でも、ほんとは働きたくなくて。でも、会社が忙しいから、自分も無理してがんばらなきゃと思っているなら。

まずは「これは会社の問題だ」と思ってみよう。

あなた一人が早く帰ったり、休むことで会社が回ることなんて、ない。そうなるようなら、それこそ会社の問題だ。その責任はあなたにではなく、経営陣にある。

そう。あなたがいなくても、会社は問題なく回っていくんだ。だから、あなたが犠牲になって働く必要なんて全くない。

まずそのことに気づくことが、スタートだよ。

次のステップは、できるところからでいい。少しずつでいいから、早く帰る。勇気出して、休んでみる。やりたくない仕事、断ってみる。

できるところから、少しずつでいいから。前に進んで行こう。

そうして少しずつ勇気を出していけば、未来は必ず開けるから。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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