仕事がデキる人が、「完成度3割」にこだわる理由–仕事を最速で完璧に仕上げる方法

仕事が早い人は、修正することを前提に仕事をしています。

彼らは、仕事は走りながら仕上げっていったほうが早いし、そのほうが完成度も高くなることを知っているのです。

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仕事の完成度は「3割」でいい

たとえば、クランアントにレポートを提出するケースを考えてみましょう。

仕事が早い人は完成度3割くらいの質で、まずクライアントに仕事を見せてしまうのです。

「取り急ぎ、作ってみました」と言って、クライアントに仕事のイメージを見せるのです。この時点では、キレイなスライドもいりません。イメージがつかめる程度のラフスケッチでいいのです。

そうすると、クライアントから「もう少しここはこうしてほしい」などと、答えをもらえます。

その答えをもらって、修正する。そしてまた、見せる。これをくりかえしていくことで、より早く、よりクライアントが求める仕上がりになっていくのです。

顧客の満足度も非常に高い。当たり前です。顧客が教えてくれた答えをもとに、仕事を仕上げているからです。

この逆をやっているのが、長時間労働の人達です。

できるだけ完成度が高い、見栄えがいい資料を作ってからクライアントにはじめてみせます。

これだと時間がかかるうえ、大幅な修正を余儀なくされることもあります。時間を大幅にロスすることになります。最悪、やり直しをくらってしまうこともあるでしょう。

この仕事のやり方は時間がかかるうえ、リスクがとても大きいやり方なのです。

「枕言葉」と「スピード」で顧客は安心する

そうは言っても、『「こんな内容で見せにきたのか」とクライアントに言われたくない』というあなたの気持ちもわかります。クライアントをがっかりさせたくないですよね。

大丈夫です。一言、枕言葉を添えればいいのです。

「イメージだけザッと作ってみたので、もしよかったら、みていただけますか」

これはあくまで例ですが、要するに、「ざっくり作ってみたので、まずみてほしい」ということを素直に先方に伝えればいいのです。

そしてこの時大切になるのが、仕事のスピードなのです。

しめきり間際になって、「ざっくり作ったので」と見せられても、クライアントは不安でしょう。

そのために、完成度3割でもっていくのです。

仕事を受注して早い段階でクライアントにイメージ見せれば、クライアントも「ざっくり」に合点がいくし、仕事のイメージが見える化して安心します。

仕事のスピードが、顧客の安心につながるのです。

まとめ

仕事を最速で、完璧に仕上げるコツは、3割の完成度でまずクライアントや上司に見せることなのです。

そこから修正していくほうが、圧倒的に早く仕事を仕上げられます。

その際に大切になるのが、スピードです。そしてそのための、完成度3割なのです。

仕事がデキる人は、だからこそ3割の完成度にこだわるのです。

ぜひ今日からあなたも3割の完成度で仕事をどんどんかたづけていってください。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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