長期にわたる仕事「プロジェクト」をストレスなくサクサク進めていく具体的な仕事術

仕事をしていると、「半年後にあたらしいビジネスモデルを考える」というような、長期にわたる仕事を担当することもあると思います。

こうした仕事を僕は「プロジェクト」と読んでいますが、こうした仕事が難しいのは、仕事の「見通し」が全く見えないことです。

仕事の完成時のイメージが具体的に湧かないので、「はたして半年後に僕(私)は無事に仕事を終わらせることができるのだろうか」と不安を感じるわけです。

人は仕事で不安を感じると、ストレスを感じます。

こうしたストレスを感じずに、毎日平穏な気持ちでプロジェクトをストレスなく淡々と進めていきたい。

そんな方にオススメのプロジェクトの進め方があります。

それは、僕が「プロジェクト化」と呼んでいる手法です。

やることは簡単です。

タスクを箇条書きでどんどん書き出していく。その後、時系列で並びかえる。

それだけです。

やることはとってもシンプルですが、効果は抜群です。

仕事の全体像がイメージでき、圧倒的にプロジェクトに取り組みやすくなります。

今日はその具体的なやり方を紹介します。

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まず、タスクを箇条書きでリストアップしていく

まずはじめることは、今の時点で分かる範囲でいいので、やることをどんどんリストアップしていくことです。

たとえば、(仕事の例ではないですが)「部屋のリフォームをしたい」とあなたが考えたとしましょう。

部屋のリフォームは1日でできることでもないので、「プロジェクト」と言えます。また、僕自身、部屋のリフォームをしたことがないので、はじめて取り組むプロジェクトの例として最適だと考え、題材として書いていくことにします。

さて、僕自身が今から部屋のリフォームをしたいと思えば、以下のようにリストをどんどん作っていきます。

  • リフォームに関する本を Amazonで調べて、買う。
  • リフォームに関する本を読む。
  • 必要な情報をリストアップする。
  • 必要な情報について、インターネットで調べる。
  • 必要な部材をリストアップする。

先程書いたように、(多くのプロジェクトがそうであるように)僕自身は部屋のリフォームをしたことがありません。なので、このリストはあくまで「とりあえず箇条書きにしたもの」となります。

今の時点では、間違っていてもいいのです。とりあえずどんどんタスクを箇条書きで、リストアップしていくのです。

ある程度タスクを書き出した後は、今自分が想像できる範囲で、「実際にやるとしたらこんな風に取り組んでいくかな」という感じで、時系列で整理します。

たったこれだけのことですが、なぜこの作業(プロジェクト化)を行うと、プロジェクトに取り組みやすくなり、プロジェクトが確実に進んでいくのでしょう。

その理由を説明していきます。

仕事の「輪郭」が見えてくると、仕事に着手しやすくなる

プロジェクトを「思うように進められない」と感じる人は多いはずです。

その一番の理由は、「プロジェクト」というタスクが大きすぎて,多くの人が忙しい中、手を伸ばすことができないからなのです。

これを僕は「心理的ハードルが高い状態」と呼んでいます。

子供の頃の夏休みの宿題とかもそうだったと思いますが、「今日やろう」と思っても、「明日やればいいや」と、着手する事を先送りしてしまうことがあります。

プロジェクトも、まさに夏休みの宿題と同じ理由で、先送りしてしまうのです。

こうした「先送り」は,なぜ発生してしまうのでしょう。

それは、「プロジェクト」という目の前の仕事の心理的ハードルが高いからなのです。

たとえば先程のリフォームのケースでも、「部屋をリフォームしよう」と思いついてから、サクサクとリフォームを進めていける人はほとんどいないでしょう。

その理由は、いざ「やろう」と思っても、なかなか手が伸びないからです。

いざ取り組もうと思っても、「大変そうだな」と感じてしまい、 緊急じゃない限りは「また今度にしよう」と先送りしてしまうのです。

このように先送りしてしまうのは、リフォームというプロジェクトがまるで「お化け」のように、ものすごく大変な仕事のように思えてしまうからです。

仕事のイメージが具体的に湧いていない、すなわち仕事の全体像、「見通し」が見えないことで、心理的ハードルが高くなってしまっているのです。

こういう時こそ、「プロジェクト化」、すなわちタスクをどんどん書き出してリストアップしていく手法が効果を発揮します。

「プロジェクト化」により、少しずつでも仕事の全体図、見通しが見えてきます。

先程の例のように、 今まで取り組んだことのないリフォームという大規模なプロジェクトでも、タスクを書き出していくことで「リフォームに関する本を Amazonで調べて、買う。」といった小さなタスクの集合体だとわかります。

仕事の全体象、イメージが具体的に見えてくると、人は「なんとかなりそうだ」と思えるものです。心理的ハードルが下がり、人はそのプロジェクトに取り組んでいけるようになるのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

プロジェクトをストレスなく進めていくコツは、とにかくタスクを書き出していくこと。そして、時系列に並べかえることです。

たったこれだけで、仕事の全体図、イメージが見える化し、仕事に着手しやすくなります。

おどろくほどプロジェクトを進めるストレスがなくなるので、ぜひ今日から試してみてください。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

タスク管理の専門家・コンサルタント。Yahoo!ニュース、アゴラに記事掲載。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成し、およそ7時間の自由時間の創出に成功する。

その体験を出版した「気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。(金風舎)」はAmazon1位2部門を獲得。その後講演やセミナー活動を中心に個人事業主としても活動をスタート。

2018年には順天堂大学で時間管理をテーマに講演を行うなど、月4時間だけ働くスタイルで個人事業で4年間で500万円の収入を得る。

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