今あなたが不自由だと感じているなら、問題は会社じゃない。あなたの思考だ。

投稿日 2019年11月25日
著者滝川　徹
カテゴリー心

会社をやめたら、自由になれる。

昔の僕は、ずっとそう信じてきた。だから独立するために、ブログをはじめた。

しかし今，会社員として自由に生きてるからこそわかるが、「会社をやめたら自由になれる」は幻想だ。

今日はそのことについて、今の僕が感じていることを書いていこうと思う。

さぁ、今日もはじめよう。

この記事を書くきっかけは、先日母校の慶應義塾大学で講演をした時に、ひさしぶりに会った後輩から「先輩の話、ひびきました。自分は今独立していますが、独立したってお金に縛られて、イヤな取引先と仕事をしなければいけません。自分が精神的に自由にならないと、独立したって自由になれないんですよね」という趣旨の話をもらったからだ。

「そんなこと話したっけ？」とその時思ったのは置いとくとして（←）、本当にそうなのだ。

今あなたが不自由だと感じているなら、問題は会社じゃない。あなたの思考なのだ。

だって考えてみてほしい。捉え方を変えれば、会社員のほうがよっぽど自由だ。

まず、有給という制度がある。「休もう」と思えば、いつでも休める。会社を休んでも、給料は減らない。これは、自営業からしたらうらやましい限りだ。彼らは働けば売上が増える。逆に言えば、休むと売上を得る機会を失っているとも言えるわけだから。そう。自営業はそう簡単に休めないんだ。

え？「そんな気軽に、会社を休めない」？それはあなたが「休みたい」と言いだせないのが問題であって、「会社員＝不自由」ではないことに気づいてほしい。実際、僕は好きな時に休んでいる。

次。会社員は働き方を選べるという観点で超自由だ。がんばって働いてもいいし、正直やる気がなかったら適当に働いてもいい。それでも、給料は変わらないのだから。そういう意味では、もしあなたに働く意欲がないなら、ムリして働いたら損するシステムとさえ言える。だって働いても、働かなくても給料は同じなのだから。

え、「仕事が多すぎて、がんばらざるをえない？」それもあなたが仕事を断れないだけでしょう。仕事を断れば、仕事をどんどん減らしていくことができる。実際そうやって仕事を断っている同僚もいるはずよ。だからこの点でも、「会社員＝不自由」ではないということに気づいてほしい。

日本の会社に勤めているかぎり、すぐにクビになることはない。最低限仕事をしていれば、評価がガクッと落ちて、いきなり収入が激減することもない。だからこそ、あなたが会社員であるならば、あなたは自由に働けるんだ。問題は、あなたにその覚悟があるかどうかなんだ。

上司の存在ですら、あなたの不自由には関係ない。上司とは対等に話をしたらいい。彼らと違うのは、仕事の決定権があるだけだ。それ以外の要素は人として対等なのだから、気を使わずにふつうに話をしたらいい。実際今の僕は、上司にストレスを感じない。

もう一つある。取引先に気を使わなくていいことだ。取引先の機嫌を損ねて、取引を失っても。僕達の給料には直結しない。だからこそ、取引先と対等に接することができる。取引先にペコペコしたり、イヤな仕事を引き受けなくていい。これも自営業からしたら、本当にうらやましいことなんだ。会社員が守られていると言われる所以はここにある。

こうして視点を変えさえすれば、会社員という立場がどれほど自由で、守られているかわかるはずだ。

大切なのは、会社員という本来自由な環境を不自由に変えているのは、あなた自身だということに気づくことだ。

別に、不自由に生きている今の自分をダメだと思う必要はない。今から、少しずつ自由に生きていけばいいんだ。

問題なのは、会社員でいることじゃない。自由に生きられないと思っているあなたの思考なんだ。思考さえ変えれば、今のあなたの環境でも、自由に生きていることはできる。

自由に生きれられないと悩むあなたには、僕の体験記はきっと役に立つ。ぜひ読んでみてほしい。