タスク管理をはじめると「忙しい」と思わなくなる理由

タスク管理からの一番の学びは何か?

そう聞かれたら僕は「思ったより自分がたくさんのことができないことを知ったこと」をあげる。

この場合の「できない」は量の話。

自分が1時間で10個仕事ができると思ってたが、3個しかできない。

そのことを知った時から、心のゆとりが生まれた。

はて?それはどういうことか?

あなたの気持ちはわかる。このエントリーでもう少し説明していくとしよう。

さぁ、今日も早速いってみよう!!!

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「忙しい」とはあくまで自分の評価である

現代のほとんどの人が「忙しい」と日々感じてるはずだ。

あまりにもやらなければならないことが多すぎる。そう感じている。

しかしここで僕達はあることに気づかなければならない。

「忙しい」と感じているのは誰かということ。

もちろん自分だ。では「忙しい」とは果たして事実なのだろうか?

そうではない。事実は「目の前にいくつかのやることがある」ということだ。

その「いくつかのやること」を「たくさん」だとか、「やらなければならない」と自分が勝手に評価をしてるということに気づくこと。

ここが心のゆとりを生み出すために、あなたが知っておくべきことの一つだ。

できるという前提が「忙しい」という評価を作り出す

ではなぜ、僕達はやらなければならないことがたくさんある(=忙しい)と評価をしてしまうのか。

それは単純だ。

自分にはかなりのことが処理できるという前提を持っているからだ。

1日あれば50の仕事を片付けることができる。がんばれば70くらいできるかもしれない。

あなたのその「できる」という前提が、焦りを生むのだ。

つまり、1日で30の仕事しかできなかった時に「自分のがんばりが足りなかった」との結論に至ってしまう。

「がんばればもっともっと仕事ができるはず」。そう思うことが、目の前のたくさんの仕事を生む。

たくさんの仕事が残っているように見えるから、「忙しい」と思うのだ。

自分ができないことを知ればゆとりが生まれる

タスク管理をやって1日の行動記録を取るとわかることがある。

自分がいかに仕事をやれないか。できないということだ。

自分が50できると思ってても、記録をみると5しかできていない。

こういったリアルが、如実にわかる。

「いやいや、そんなことないだろうー」と翌日も記録を見ても同じ。

これを数年繰り返すと、到達する。

そう。「あ、自分ってこんなに仕事できないんだ」という境地。

そして「こんなに仕事できてなくても、仕事って無事まわっていくんだー」という境地だ。

この境地にいたると、目の前の仕事がどれだけあっても問題にはならなくなる。

僕の中では単純。毎日5個ずつ仕事をやっていけばいいからだ。それで何も問題はおきないと知っているから。

目の前に100,200と仕事があっても、それは問題にならない。忙しいとも思わなくなる。

この境地にいたることで、心のゆとりが生まれるのだ。

そしてそのためには記録(リアル)を見続けることしかない。

まとめ

僕達は自分の能力を過信しすぎている。

あまりにも多くのことが1日でできると思っている。

そしてそれが結果的に焦りや忙しさに繋がっていることに気づいていないのだ。

そう。前提が「逆」なのだ。

自分は「そんなに多くのことができない」という前提に立てばいい。

そうすれば、「できることをやろう」という思考になり、ゆとりを持って日々生きていけるようになる。

タスク管理からの一番の学びはこの境地に達したことだ。

「もっともっと」、「がんばりが足りない」。

この前提でいる限り、いつまでたってもあなたは忙しいままなのだ。

ということで、参考にしてほしい!!!

体調回復してきたー いつでもスタオバより

このエントリーのメッセージ

自分が思ってるよりあなたはたくさんのことができないことを知ろう!

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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