仕事のルールを作るときは、iPhoneのようにシンプルなものを作るのがビジネスの鉄則です。
にもかかわらず、多くの人が気がつかずに日本の「ガラパゴス携帯」を作ってしまいます。
エラーが起きないように完璧なルールを作ろうとするあまり、どうしても手順を複雑化してしまうのです。
結果的に「説明書」のような複雑な手順書を読まないと理解できないものが出来上がります。
これまた結果的に、エラーが起きやすい仕組みが出来上がるのです。
作ったほうからすると、「きちんと手順通りやればエラーが起きないのに」という気持ちになるのでしょうが、ルールを守るほうからすると「そりゃあ、無理だよ」というわけです。
ルールを作るときは、「シンプルイズベスト」なのです。
このことを痛感した出来事が社会人8年目くらいの時にあったので、紹介しましょう。
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会社である緊急ミッションが生まれ、その組織運営を任されることになりました。
その緊急ミッションでは、たくさんの部署から、様々な属性の人が集まってきます。
普段の仕事もそうですが、仕事は業務を標準化しないと(ルールを作らないと)、効率的に組織を運営できないようになります。
組織運営を任された僕は、早速仕事の標準化にとりかかりました。
仕事の工程を細かく洗い出し、「この仕事をやったら、次にこの仕事をやる。それが終わったらこれをやる」と漏れなく仕事の手順を書き出し、工程毎に箱も作り、そこにタスクを入れていく仕組みを作りました。
気づいた時には仕事をする部屋は箱で溢れかえっていました。おそらく箱は30個以上あったと思います。
自分としては、エラーが起きないように最前をつくし、工程を細かくした結果でした。「これで完璧な仕組みを作れた」と満足していました。
ところがその後、ベテランの先輩から言われた一言で大きな気づきを得ました。
「箱が多すぎないか?」
ふと我にかえると、たしかに箱が30個以上並んでいます。
一生懸命考えた仕組みだったので、言われた瞬間は、正直ムッとしました。
しかしその時、僕はスティーブ・ジョブズがシンプルであることをとても大切にしていたことを思い出したのです。
そう、iPhoneです。
昔から、iPhoneにはボタンが一つしかありません。しかも、購入すると分厚い説明書もついてこない。けど、みんなすぐに使えるようになります。
それは、シンプルに作られているからです。
当時の日本のガラパゴス携帯は、まさに逆でした。ボタンもたくさんある。説明書を読まないと使い方がわからないようになっていました。
当時僕が作った仕組みは、まさにガラパゴス携帯と同じだと気づいたのです。
その後、僕は今一度仕組みを考え直しました。もっとシンプルにできないのか。一生懸命考えたのです。
結果的に、箱は半分以下の数におさまり、組織運営もとてもうまくいきました。
ここでの学びは、その後の僕の仕事の考え方に大きな影響をあたえました。
僕達はどうしても、エラーが起きないように、どうしたら仕事を完璧に管理できるか。考え、仕組みを作ろうとしてしまいます。
しかし、そうして完璧なシステムを作ろうとすればするほど、システムは複雑化していってしまうのです。
結果的に、エラーは起きない仕組みが出来上がるかもしれません。しかし、ガラパゴス携帯のように説明書をじっくり見ないとやり方がわからないものが出来上がります。
手順も複雑すぎるので、結果的にエラーも生まれます。結果的に仕事の効率が著しく落ちてしまうのです。
仕事を標準化する時、ルールを作るとき。僕達はiPhoneのようなシンプルなものを目指すべきです。
そうすれば、説明もあまりいらない、そしてエラーが起きない仕組みが出来上がります。
仕事のルールを作るときに最も大切なことは、まさに「シンプルイズベスト」なのです。
ガラパゴス携帯ではなく、iPhoneを作る方法を考えましょう。
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