どうしよう、仕事が楽しい。
4月に転勤となり、今までの仕事と関連はあるものの、自分としては社内転職したように仕事の環境が大きく変わった。
そんなふうに環境が変わっただけで、仕事が楽しくなった。そのことに自分自身驚いている。
環境が変わるだけで、こんなにも仕事が楽しくなるか。
前の職場で4年間試行錯誤しても、けっきょく仕事をあまり楽しめずに終わった。
そんな経験から、こうした体験をしてしまうと。
「今置かれた場所で咲きなさい」みたいなもっともらしい言葉を、安易に信じてはいけないなと思う。
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今置かれた場所で咲こうとして、挫折した4年間
僕は前の職場では4年間、今置かれた場所で咲こうとした。
入社以来15年以上同じ仕事を続けていて、完全に仕事に飽きていた。
かといって、たとえば外資系企業に転職して、仕事に全てを捧げるような生活に戻るのも嫌だった。
ありがたいことに今の会社の待遇はとてもよい。
そして9時から17時までしか働かないライフスタイル。上司や同僚もみないい人。唯一と言っていいくらいの不満は、仕事がおもしろくないと感じること。その1点だった。
たとえ9時から17時までしか働かないと言っても。限られた自分の時間だ。せっかくなら働く時間は有意義にすごしたい。
誰もがそう思うはずだ。
ということで、当時の僕は今置かれた場所で咲こうとしたのだった。
何度も企画が頓挫し、「学習性無気力症」に
結論から言うと、4年間さんざん試行錯誤したが、うまくいかなかった。
「働いている時間が充実している」とは思えずに4年間が終わってしまったのだ。
自分が「やりたい」と思う仕事や、自分が「楽しい」と思える仕事を増やそうと努力はした。
でも、当時置かれた環境では仕事のフィールド(領域)が限られていて。
自分から作り出せる仕事にも限界があったように感じた。
自分としてはバリュー(価値)があると思って企画した仕事でも、まわりから理解が得られず頓挫してしまったことが何回かあって。
そうしていくつかの企画が頓挫するうちに、今思うと「学習性無気力症」のような状態に自分がなってしまっていたように思う。
「どうせ企画しても、評価されないし、採用もされない」
そんなふうに感じて、モチベーションが下がってしまっていた自分がいた。
そんな感じで。
4年間自分としてもかなりがんばったとは思うが。ついには前の職場で「仕事が楽しい」と心から感じることはできなかった。
このことは今でもとても残念だ。
環境が変わっただけで、「仕事が楽しい」と感じるように
それが4月から部署が異動となり、環境が変わっただけで。
会社人生ではじめて「仕事が楽しい」と感じている自分がいるのだから驚きだ。
「環境が変わるだけでこんなに違うのか!」と感じる。
どうして環境が変わっただけで、仕事が楽しいと感じるようになったのか。
自分なりにその理由を分析すると、以下のようになる。
- 新しい仕事が新設されたポストなので、ほぼゼロから自分がやりたい仕事を作り出すことができる。
- 以前の仕事よりも仕事のフィールド(領域)が広いので、自分が考えた企画が通りやすい。
もちろん、まだ環境が変わって1ヶ月も経っていないので、現時点での感想にすぎない。
でも上司や同僚もいい人達だし、僕は今の新しい環境に未来を感じている。
まとめ
ここまで書いてきた経験から、僕は「今置かれた場所で咲きなさい」の格言については「どうかな?」と思ってしまう。
もろちん、今置かれた場所で咲ける人もいるだろう。だから、「間違っている」とまでは思わない。
安易に転職を進めるつもりもない(自分の望むような転職ができるなら、それにこしたことはない)。
ただ、今置かれた場所で咲かないと「いけない」とまで思う必要はないのではないだろうか。
そのことを伝えたいと思っている。
今置かれた場所でベストを尽くそうとすることは否定しない。でも、正直今の環境が楽しめないなら。
「新しい環境に変わるのを待つ」という姿勢も大切だと思うのだ。
会社員であれば、転職以外にも部署の異動というチャンスはやってくる。
今の環境に満足していないなら、新しい部署への異動を申請してもいい。
そうして新しい環境をあきらめずに求めてさえいれば、いつかチャンスは訪れる。
僕はそう思っている。
今置かれた場所で咲くことができないのは、あなたのせいとは限らない。
置かれた場所が悪いのかもしれない。
ムリしてがんばって、今置かれた場所で必ずしも咲こうとしなくてもいいと思う。
Twitterでの返信にこんなコメントももらった。
日本では、何かを「やめる」ということがマイナスに評価されすぎていますよね。逆に、何であれ続けることが overrate されてる。
合わなかったら下手に根性で我慢して疲弊するより、すっぱり辞めてしまっていいと思います。仕事も人間関係も結婚も。リセットした方が上手くいくことはいくらでもある。
— Yuko Watanabe 渡邊 裕子🗽🇺🇸🇯🇵 (@ywny) April 27, 2021
こういう視点も、大切にしたい。
いつかきっと、自分にも咲ける場所が訪れるはず。
そんなふうに希望をもって、人生の一部にすぎない仕事という「ゲーム」を楽しんだらいいと思う。
ということで、参考にしてほしい!!!