残酷な真実。目標や夢が叶っても、幸せを感じるのはほんの一瞬だけ-てんちむ著「推される力 推された人間の幸福度 (星天出版)」からもわかること

目標や夢を叶えたら幸せになれる。そう思って毎日がんばってる人も多いだろう。しかし実は、目標や夢が叶っても幸せを感じられるのはほんの一瞬にすぎない。

なぜなら、達成したことはすぐに自分の中で当たり前になってしまう。次の夢・目標にすぐ目が向いてしまうからだ。

このことは成功者の自伝を読めばよくわかる。彼・彼女らには共通するストーリーがある。みんなあるきっかけで成功する。そうすると、チャンスが波のように押し寄せる。

一方で、どんなに達成しても。もっと成功したいという欲に駆られ続ける。さらに成功するためにもがき続ける。その結果、いつまで経っても満たされない。

そうして、燃え尽きるまで働き続ける。あるいは、身体を壊したり、人間関係が破綻したりとなんらかの地獄のような経験をする。そしてようやく、自分の生き方に気がつく。成功者の物語は驚くほど皆共通している。

昨日たまたま読んだてんちむさんの「推される力 推された人間の幸福度 (星天出版)」もまさにそうだった。

夢や目標を叶えても幸せになれないとしたら、、、絶望しかない。でも、大丈夫。希望はある。幸せに生きるためのヒントは、成功者達が地獄のような経験を経た後の気づきに眠っている。

今日は僕が成功者の自伝を何十冊と読んできた中で見出した真理を、最近経験した驚きの体験を通して明らかにしたい。

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長年の夢の喜びは一瞬で終わった

昨年の12月13日に長年の夢だった商業出版を果たした。本を出す直前までは「もう人生の目標は達成した」というくらいの幸せな気持ちでいた。

しかしいざ本が世にでると。驚いたことに、すぐにベストセラーにならないことに少しがっかりしている自分がいた。エゴサーチをして、本がランキング入りしていたり、アマゾンレビューで高評価がついていたりすると嬉しくなる。

しかししばらくしてまたエゴサーチをして、新しい反響・反応がないとがっかりした。なぜもっと反響がないのだろう。なぜもっと本が売れないのだろう。そう不満に感じてる自分に気がついた。

本を出すという長年の夢だった喜びは出版直後だけ。気づけば途端に「本が思うほど売れない=ベストセラーにならない」と不満を感じている自分がいたのだ。このことを自覚した時、心底驚いた。

人は何かを達成してしまうと、それが当たり前になってしまう。何かを達成すれば、次の目標を見つけ達成しようとする。そうして目標はシフトし続ける。だから「意識」しないと、人は一生満たされない。

僕はこのことを本に書いているくらい、よくわかっていた。それでも、気づけば目標がシフトしていたのだ。

本を出せるだけで満足だったはずなのに、、、。いつのまにかベストセラーになることが目標になり、そうならないことに不満を覚えていた。

毎日続けてきた習慣が「超」役にたった時

このことを自覚した僕はすぐに「まずい」と思った。そこで、あらためて今自分が手にしていることに意識的に目を向けるようにした。

たとえば、次のようものだ。

  • 家族・自分自身が健康で生きていること
  • 妻がいつもご飯を作ってくれること
  • 親族のみんなが応援してくれること
  • 会社から給料をもらえること。おかげで豊かな生活ができること
  • 上司や同僚が僕の自由な働き方を理解してくれること
  • 好きな時に好きなことができる生活が実現していること
  • セミナーに受講生がきてくれること
  • 好きなことでお金を稼げること
  • メンターが自分のビジネスを応援してくれること
  • 毎日おいしいご飯が食べられることetc.

自分が手にしていないこと=ベストセラー・成功に目を向けると、満たされていない気持ちになる。でも、自分が既に手にしていることに目を向けると、満たされた気持ちになる。

僕がこのこと気がついたのは、この数年、意識してこのことを心がけてきたからだ。毎日5分日記を書く習慣を続け、その中で「昨日感謝できる、ちょっとした3つのことは?」を書き出すことを続けている。このことは以前記事に書いた。

さっきまで不満を感じていたのが、次第に満たされた気持ちに戻っていく。この習慣を続けてきて本当によかったと心から思った。僕は「ありがたいなぁ」という気持ちを取り戻すことができ、満たされた気持ちになり、心の平穏を取り戻せたからだ。

もちろん、僕も人間なので本の売れ行きは気になる。まだエゴサーチもする。でも、少しでも不満を感じた時は感謝できることに目を向ける。そうすれば満たされた気持ちを取り戻すことができる。なので今は大丈夫だ。

でもいつか、こうした感謝の気持ちを忘れてしまうのではないか。ふと昨日、そんな恐怖に駆られた。

今はまだいい。でももしこの先自分がより大きな目標を達成してしまったら。その時、自分ははたして今のように、日常のちょっとしたことに感謝できる気持ちをもっていられるのだろうか?ということだ。

成功者に共通するストーリー

成功している人の自伝を僕は何十冊と読んでいるが、全員に共通していることがある。それは成功の波に飲まれる中で、みな自分を見失っていくことだ。

みんなあるきっかけで成功する。そうすると、チャンスが波のように押し寄せる。どんなに達成しても、もっと成功したいという欲に駆られ続け、さらに成功するためにもがき続ける。その結果、いつまで経っても満たされない。

そうして、燃え尽きるまで働き続ける。あるいは、身体を壊したり、人間関係が破綻したりとなんらかの地獄のような経験をして、ようやく自分の生き方に気がつく。成功者の物語は驚くほどこうした共通点がある。

たとえば、昨日たまたま読んだてんちむさんの「推される力 推された人間の幸福度 (星天出版)」にも以下のように書かれていた。

25歳までのてんちむは「人生=仕事」だと考えていて、死ぬときは「仕事をやり切った」と思いたかった。しかし、アラサーになってから「なんでこんなに必死に仕事をしているのか」「なぜこんなに恵まれているのに満たされないのか」「がんばった結果がこれか」と疑問を感じるようになり、仕事は人生の一部にしか過ぎないと知って「人生=人生」になった。仕事に人生を全賭けする価値観は捨てようと決めた。

人は弱い。そして、欲に溺れる

成功者達の物語からわかることは、人は弱い生き物であり、相当強く意識しないかぎり。欲に負けてしまうということだ。

政治家、経営者が不正にお金を入手して逮捕されるというニュースが後をたたない。これも皆欲をコントロールできなくなるからだ。

僕達からすれば、彼・彼女らは十分すぎるほどのお金をすでにもっている。それでも彼・彼女らは「もっとほしい」「もっともっと」と求め続けてしまう。その結果、人生が破綻してしまうのだ。

今回、僕は本を出すという体験をしただけだった。それでも、自分の欲がどんどん膨れ上がってコントロールできなくなるような感覚を覚えた。先程書いたように感謝できることに目を意識して向けて、ようやく平常心を取り戻せた。

しかしこの先自分がどんどん目標を達成していった時。果たして僕は平常心を維持していられるだろうか?昨日はそんな恐怖に駆られた。

そんな心配、成功してからすればいいのかもしれない。しかしたとえば10年後の自分も、今の僕と同じように。今自分が当たり前のように手にしてることに目を向けて、感謝の気持ちを持って幸せに生きているだろうか?

このことは、10年後にならないとわからない。10年後の自分がこの記事を読んだ時にどう感じるだろう?そう思い、未来の自分への警告も兼ねてこの記事を書きたいと思った次第だ。

まとめ

幸せな人生とは、感謝して生きる人生だ。自分がまだ手にしていないことに目を向けるのではなく、今自分が手にしていることに目を向ける。そうすると「ありがたいなぁ」「幸せだなぁ」と感じることができる。心に平穏が訪れる。

自分がいかにラッキーか。自分が今手にしているもの・環境がいかに恵まれているか。こうした気持ちを常に忘れずにいたい。

なぜなら、人は欲に駆られて全て忘れてしまうから。

忘れたくない。忘れずにいたい。ただそう強く願うばかりだ。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒。台湾で翻訳出版された『30分仕事術(パンローリング)』含む4冊の著者。国内トップの大手金融機関で10年以上残業ゼロの現役会社員。

長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に自身が所属する組織の残業を削減した取り組みで全国表彰、2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。その後は順天堂大学や創業手帳(株)での講演・研修をはじめ、時間管理をテーマに講師として活動。国内最大級のスキルシェアプラットフォーム「ストアカ」の上位2%のトップ講師に選出される。

Yahoo!ニュースに執筆記事多数。著書に『ちょっとしたスキルがお金に変わる「副業講師」で月10万円無理なく稼ぐ方法(日本実業出版)』など。

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