人気講師とそうでない講師との違いからわかる「ビジネスの本質」

昨日プールのレッスンを受けていて、おもしろい発見をしました。
僕の通ってるプールでは、毎日レッスンが開催されていて、講師も毎日違います。
他の生徒さんと話をしていてわかったのですが、曜日によって受講者の人数に大きく差があるようなのです。
僕が通ってるのはビギナー(初心者)のクラス。 あなたはなぜ曜日によって人数の差が生まれると思いますか?
その要因が講師の教え方にあるとして、少し考えてみてほしいのです。
一般的には、「先生の教え方がうまいこと」だと思いませんか?
でも、実は違うんです。
もちろん、教え方が上手にこしたことはありません。
でも、僕達ビギナーが求めているものは「自分のペースでゆっくりと泳げること」なのです。
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僕自身はまさにそうです。もちろん上手くなることにこしたことはないのですが、僕自身はプールは健康のために通っています。
「水泳の技術を上達させたい」とか、「ものすごくうまくなりたい」という欲求は正直あまりないのです。
こんなふうに考えてるのは僕だけだと思ってました。
でも、昨日他の生徒さんと話をしていて「みんな僕と同じ」だとわかりました。
そして実際、人気がある講師はレッスンで適度に休憩を入れたり、あまりハードに泳がせない講師なのです。
一方、おそらく生徒さんのことを思ってなのでしょうが、生徒をたくさん泳がせようとする先生は結果的にビギナーの僕達からは敬遠されていってしまうのです。
皮肉ですよね(笑)
僕自身もセミナー講師をやっているから、このことはとても勉強になります。
大切なのは、「受講者の求めているものをいかに提供できるか」なのです。
これはビジネス自体もそうですよね。
しかし問題は、この「受講者(顧客)が求めているもの」が、講師(サービスを提供する側)には「なかなかわからない」ということです。
ほんと、教えてほしいです(笑)。
今回のプールの例のように、講師が想像している「受講者が求めていること」と、「実際に受講者が求めているもの」がズレるということが往々にしてあります。
ビジネスで大切なことは、顧客が真に求めていることを提供すること。
あらためてこの鉄則の大切さを実感した日でした。
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この記事を書いた人

滝川 徹
タスク管理の専門家・コンサルタント。Yahoo!ニュース、アゴラに記事掲載。
1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成し、およそ7時間の自由時間の創出に成功する。
その体験を出版した「気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。(金風舎)」はAmazon1位2部門を獲得。その後講演やセミナー活動を中心に個人事業主としても活動をスタート。
2018年には順天堂大学で時間管理をテーマに講演を行うなど、月4時間だけ働くスタイルで個人事業で4年間で500万円の収入を得る。