「仕事のふりかえりができない」
業務時間内は自分の役割をこなすので精一杯。
本当はPDCAを回していきたいのに、PとDだけになりがち。CとAをすっかり後回しにしてしまう。
ついつい、目の前のことに忙殺されてしまう。
こうした状態だと、仕事をがんばっている割に、「自分は成長できていないのでは」と不安に思ってしまうものだ。
今でこそ「残業ゼロ」を達成している僕も、昔長時間労働に悩んでいた時は同じ悩みを感じていた。
仕事のふりかえりを定期的に行い、もっと自分がやりたい仕事に時間を使えるようになりたかった。
でも、日常の仕事に忙殺されていて。正直「それどころではない」という感じだった。
仕事で自分の思うように動けないのが非常に悔しく、悩める日々を送っていた。
そんな昔の僕に今アドバイスをするとしたら。
「自分のタスクの実行ログを取ることからはじめてみよう」とアドバイスするだろう。
「実行ログを取る」とは、1日中でどの仕事にどれだけ時間をかけたか。記録をするということだ。
「めんどくさい」と思ったかもしれない。
でも、タスク管理ツールを使えば、1分単位で簡単に実行ログを取れるようになる。
たとえば、僕が長年しようしているiPhoneアプリ「たすくま」なら。
以下のように簡単に実行ログを取ることができる(以下はたすくまを使って、プライベートの実行ログを取ったもの)。
ではなぜ、タスクの実行ログを取ることが重要となるのだろう。
それは、タスクの実行ログを取る習慣を作ることで。わざわざふりかえりの時間を作らなくても、PDCAを回せていけるようになるからだ。
それだけではない。
いざ仕事のふりかえりを行う際も、事実(実行ログ)に即し、意義のあるふりかえりを行えるようになる。
どういうことか。説明していこう。
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タスク完了直後に「ふりかえり」ができる
タスクの実行ログを取るメリット。それは、その場でふりかえりを行うことができることだ。
タスクの実行ログを取っていると、タスクを完了した直後にそのタスクに何分かけたのかわかる。
そうすると、たとえば「この仕事には30分かけるつもりだったのに、1時間かけてしまっていた」ということに、タスク完了直後に気がつくことができる。
仕事が忙しい時は、ふりかえりの時間を十分取れないことも多い。
しかしこうしてタスク完了後、毎回気づきを得ることができれば。最悪それだけでもPDCAを回していけるようになる。
つまり、仕事のふりかえりの時間をわざわざ確保しなくても、PDCAを回していくことができるようになるということだ。
正確なログのない「ふりかえり」は意味がない
正確なログ(記録)がなければ、そもそも正確にふりかえることはできない。
正確なログがない状況で1日をふりかえってみても。得られるものは少ない。なぜなら、「なぜ自分が思ったように今日働くことができなかったのか」。その真因が正確にわからないからだ。
しかし1分単位の正確なログがあれば、意味のあるふりかえりができるようになる。
たとえば、僕自身は正確なログのおかげで、以下のような気づきを得ることができた。
- 30分で仕上げる予定だった仕事に、1時間かけている。
- 1日の中で200分も「割りこみタスク(上司や同僚に声をかけられたり、緊急のタスク等、今やっているタスクを中断されるタスクのこと)」に費やしている。
正確な記録があるからこそ、こうした具体的な気づきを得ることができる。
具体的な気づきがあることで、人は「では、この状態をどうやったら改善できるか」と具体的に考えるようになる。
正確な記録がないと具体的なふりかえりをすることができない。だから、具体的な改善策が思いつかない。
まずは時間の記録からはじめよう
ここまで書いてきたように。
タスクの実行ログを取る習慣され作ってしまえば。
忙しい時には、わざわざふりかえりの時間を作らなくても。PDCAを回せていけるようになる。
そして、仕事のふりかえりを行う際も。
事実(実行ログ)に即した、意義のあるふりかえりを行えるようになる。
仕事のふりかえりができないと悩んでいるなら、ぜひ時間の記録からはじめてみてほしい。
この記事で紹介した、iPhoneで簡単に実行ログが取れる「たすくま」については以下の記事を参考にしてほしい。
「仕事のふりかえり問題」を今すぐなんとかしたい人は。以下の講座を受けにきてほしい。
ということで、参考にしてほしい!!!