職場の同僚が変わらないことにストレスを感じてるなら、変わるべきなのはあなただ。『探すのをやめたとき愛は見つかる』バイロン・ケイティ著からの気づき

人を変えようとしてはいけない。そのことを、ようやく理解できた気がする。

僕は人に影響を与えるのが好きだ。なので、自分がいいと思ったことは、求められなくてもついアドバイスしてしまうし、だからこそセミナーをやるのも好きなのだと思う。

自分が話をすることで、他人の人生が変わっていくのが嬉しいのだ。

それ自体は別に悪くないことだと思うけれど、問題は、相手がそれを求めているかどうかなんだよね。

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僕のセミナーにくる人は、当たり前だけど僕のアドバイスを求めてきてくれている。だから、僕はどんどんアドバイスすればいいし、それはきっとみんなの役にたっている。

でも、世の中には当たり前だけど、僕からのアドバイスを求めていない人もいるわけで。そういう人にとって、僕のアドバイスはいらないよね。むしろ、時には不快に思われることもあるだろう。

で、どうしてこのことにあらためて気づいたかというと。職場での僕の人間関係を探求していった結果なのだ。

大手金融機関という世の中的にはお堅い業種でただ一人、「残業ゼロ」を貫き続ける今の僕には、職場のストレスはほとんどない。

唯一あるとすれば、それは同僚が残業していることだ。というのは、僕は長時間労働から残業ゼロに変われた経験があり、それでとてもハッピーになれた。

僕としては、「こうしていけば、職場全体を残業ゼロにできる」という自信があるわけだが、上司や同僚は一向に変わろうとしない(と僕は感じる)。

僕がどんなに「こうしたらいい」と力説しても、響かないのだ。正直、「どうしてこの人達は僕のアドバイスを聞かないのだろう?」とストレスを感じてしまう。

しかし、よくよく考えてみたら、これは当たり前だ。なぜなら、彼らは彼らで、自分達のやり方が正しいと思ってるからだ。

つまり、僕が僕の仕事のスタイルを正しいと思ってるように、彼らは彼らで、自分達の仕事のスタイルが正しいと思っているわけだ。

しかも、彼らは僕からのアドバイスを求めている立場にはない。

そんな中、僕がアドバイスというか、「こうしたらいいのに」と一生懸命力説したところで、ウザいだけだということにようやく気づいた。本当に、ようやくだ。

そう。彼らはまだ心の奥から、本気で「変わりたい」と思っていないんだ。

彼らは彼らのやり方で、残業を減らせると思ってるわけで。だったら、僕がやるべきことは、彼らを説得することではなく、彼らのやり方を尊重してあげて、見守ることなのだとわかった。

そう。同僚が残業している問題は、同僚の問題であり、僕の問題ではない。だから僕は僕の人生に集中すればいいんだ。

アドバイスを求められれば、アドバイスすればいい。助けを求められたら、助けよう。でも、求められてもいないのに、僕が勝手に彼らを救おうとしなくていいんだ。

そう。僕は彼らを「救いたい」と勝手に思っていた。でも、僕は僕を救えばいいわけで。僕は彼らを救うべきではない。

彼らは彼らで、僕がそうだったように。自分で「変わろう」と思うまで、長時間労働の問題と向き合うべきなのかもしれない。僕は彼らの学びの機会を奪うべきではないのかもしれない。

僕は、「彼らは変わるべきだ」とずっと思ってきた。しかし、本当に変わるべきだったのは僕だった。「僕は変わるべき」だったんだ。

僕は彼らを信頼して、彼らのやり方を尊重すべきだった。求められてもいないのに、僕のやり方を押しつけて僕自身が無用にストレスを感じる必要なんてなかったんだ。

そして、「彼らは変わるべきではない」のかもしれない。

彼らには、彼らの価値観、生き方がある。僕のように生きることが、彼らのハッピーにつながるとは限らない。彼らの人生は彼らのものだし、僕がどうこう言うものでは当然ないんだよね。

こうして書いていくと当たり前のことなんだけど。このことが腑に落ちるまで3年近くかかった。

僕はずーっと。この小さいけど、根が深いストレスにこの3年悩まされてきた。しかし、このことに気がつき、職場でのストレスがさらにゼロに近づきつつあるように感じている。

今の僕は、会社で心の平穏を感じている。

この3年は、このことに気がつくための3年だったのかもしれない。そのことに気がついた今、僕に残された会社員でいる課題はなんなのだろうか。それを知ることが、今は楽しみだ。課題がなくなった時、きっと僕はここを卒業するのだろうね。

僕は求められてもいないのに他人を救う必要はないんだ。

僕は、本気で「変わりたい」と思って、僕のブログやメルマガを読んだり、セミナーを受けにきてくれる人を助けるために全力でエネルギーを注げばいいんだ。そうじゃない人にムダにエネルギーを注いでいる場合じゃない。

僕は本気で変わりたい人とだけ、これからもかかわっていこう。

ということで、本気で変わりたい方は、こちらのセミナーを受けにきてね。

あと、今回の気づきのきっかけになった本はこちら。きっとあなたの役に立つから、よかったら読んでみて。

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バイロン ケイティ
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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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