自分のやりたいことがわからないのは、「手段」に囚われているから–「やりたいこと」は今の「やってみたいこと」の延長にある。

会社員として働いていると、「自分の『やりたいこと』がわからない」と感じることもあると思う。

コロナで家ですごす時間も増え、「自分の人生、このままでいいんだろうか」と考えた人も多いのではないか。

成功している人を見ると、自分のやりたいことを見つけて、そのことに情熱を注いで充実した人生を送っているように見える。

会社員としてやりたくもない仕事をただ毎日こなすだけで人生が終わってしまうことに、不安を感じてしまう人もいるかもしれない。

自分のやりたいことを見つけて、人生を充実させたい。これは、誰もが望んでいることだと思う。

その一方で、「自分が何をしたいか」「何をやりたいのか」を見つけるのは、たしかにむずかしい。

僕自身も、20代からずっと「自分のやりたいことってなんだろう」と探し続けてきた。

会社の仕事にやりがいを見つけることができなかったからだ。

20代は、「人間の行動を楽にする仕事がしたい」とぼんやりと思っていた。

30代前半になると、自分が得意な「タスク管理」というテーマでブログを書くようになった。

ブログを書くのが楽しかったから、「自分のやりたいことって、これなのかな?」と思いながら、まだ探し続けていた。

で、今はというと。

「自分のやりたいことをやっている」という実感がある。

でも正直、「やりたいことを見つけた!」という感覚はなくて。

単に「やりたいことを毎日できているな」と感じるくらいの感覚だ。

「やりたいこと」をやっている人は、このようにごく自然と毎日やりたいことをやっている。

なので、自分が「やりたいことをやっている」という自覚すらあまりないのだと思う。

で、そんな僕が「やりたいことがわからない」という昔の自分にアドバイスをするとしたら。

「やりたいことを過度に意識しないで、今『これをやってみたい』と思うことに時間を使っていったらいいよ」と伝えると思う。

なぜかというと、「やりたいこと」って、けっこう大きなイメージで。

実はもうすでに自覚せずに本人がやっていることが多いからだ。

広告



「やりたいこと」は、今「やってみたいこと」の延長にある

たとえば僕の場合、やりたいことは「自分の考え、経験を他人に伝えること」となる。

「タスク管理」だったり、気持ちが楽になる「考え方」だったり。

昔の自分が救われた、役に立ったスキルや考え方を人に伝えていきたい。

そのことで、他人の役に立てたら嬉しいと思っている。

そう思って、今は毎日ブログを書いたり、セミナーをやったりしている。

で、思い返すと。

昔の僕もほそぼそとだけど、ブログをやっていたし、たとえばOB訪問とかで、自分の後輩とかに自分の考え方を伝えたりしていた。

つまり、ふりかえってみると。

「伝えたい」という「やりたいこと」はずっとやってきているのだ。

そんな経験から、僕は本人は意識をしていなくても、すでに「やりたいこと」をやっている可能性は「非常に高い」と言えるのではないかと思っている。

「やりたいことをやっている」と実感できない理由

「それならなぜ、今『やりたいことをやっている』という実感がないのか」と疑問に思うかもしれない。

それは、「手段」に着目しすぎているからではないかと僕は考えている。

たとえば、「起業して、自分で事業をやる」ということは、やりたいこと(目的)の「手段」であるはずだ。

たとえば「人に食の喜びを感じてほしい」というのが「やりたいこと(目的)」だとして。

「飲食店を事業としてオープンする」は「手段」になる。

また、「自分で料理を作って、友人にふるまう」ということも「人に食の喜びを感じてほしい」という「やりたいこと」の「手段」になる。

この2つの例で言えば、後者(自分で料理を作って、友人にふるまう)を「やりたいことをやっている」と捉えられる人は少ないのではないだろうか。

これは、「やりたいことをやっている状態はこういう状態(起業など)だ!」と思いこんでしまっていることが原因だと僕は考えている。

やりたいことをやれている毎日は、今の「やりたいことをやる」の延長にある

そうは言っても特に若いうちから「自分はすでにやりたいことをやっている」と感じることはなかなかむずかしいと思う。

そこで、冒頭に書いたように「やりたいことを過度に意識しないで、今『これをやってみたい』と思うことに時間を使っていったらいい」と言いたいのだ。

今「これをやりたい」「これをやってみたい」と思ったことをやっていく。その先に、「やりたいことをやっている」「やりたいことを見つけた」自分がいると思うからだ。

今「これをやりたい」「これをやってみたい」と思ったことをやっていけば、数年後、やりたいことを自然とやっている毎日をおくることになるだろう。

きっと、毎日が充実していると感じられるようになるはずだ。

そうなるまで、時間はかかるかもしれない。

でも、今はあまり深く考えず、今目の前の「やりたいこと」に目を向けていけばいいと思う。

もし「やりたいことがわからない」と悩んでいるなら。

6/16(水)のGAFA部長・ベストセラー作家の寺澤さんとの共催オンラインイベントに参加してほしい。

ということで、参考にしてほしい!!!

新刊 発売

2023/12/18発売 1,760円(税込)

仕事を30分単位で区切ることで先送り・先延ばしをなくし、最速で片づける仕事術

新刊 発売

2024/2/16発売 1,760円(税込)

自分が好きなこと、得意なことがあれば、誰でも講師になれる

この記事を書いた人

アバター画像

滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

あわせて読みたい

広告