ChatGPT-4を使ったことがある人は想像できるかもしれないが、AIの進化がとんでもないことになっている。
たとえば堀江貴文氏は著書『夢を叶える力: 世界初?AI(CHATGPT)で99%書かれたビジネス書 (ホリエモン出版 2023)』の99%をChatGPTで書いたと『堀江貴文のChatGPT大全(幻冬舎 2023)』で告白している。嘘だと思うかもしれない。
しかし私もChatGPT-4を普段使っているのでわかるが、これは十分可能だ。試しにChatGPT-4に「タスク管理について何か記事を書いてみて」と極めて曖昧な指示を出してみてほしい。それだけでそれらしい文章を書きあげてくれる。具体的に指示をすればさらに良い文章が出来上がる。こうした結果を目の当たりにすれば堀江氏が言っていることは誇張ではないことは誰にでもわかるはずだ。
もっと衝撃的な話をしよう。Google Xの元最高業務責任者であり、業界の最先端で働いてきたMo Gawdat氏。彼によるとChatGPT-4のIQはテスト結果で評価すると155にのぼるという。アインシュタインは160だったと言う。つまり現時点で大半の人類よりも知能が高いのだ。
しかもChatGPT-4は旧版の3.5の10倍賢いとされる。その変化は数ヶ月だった。あと数ヶ月で知能がさらに10倍になるとしたら?その時こそ世界は大きく変わるとMo氏は指摘する(英語がわかる人は以下の動画を見ることをオススメしておく)。
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では世界はどう変わるのか?
AIの専門家達の話を聞いていると、長いスパンで見れば楽観的に考えている人が多い。
ターミネーターのような世界がこないとは言い切れないが、どちらかというとAIが人間に代わり仕事をこなしてくれるようになる。人間は働かなくていい時代がくるかもしれないのだ。
一方で、生きがいの喪失などの深刻なリスクも想定されている。たとえば本、音楽、映画、アート全てにおいてAIは人間を凌駕する。何をやってもAIに勝てない。その時人間は何を生きがいに生きるのか。どう生きるのか。我々は問われることになるというわけだ。
しかし実は、我々が考えなければいけないのはこうした時代が到来する前の過渡期に訪れる大きな変化だ。それはAIを活用する人がそうでない人々を置きかえる時代の到来だ。
この2〜3年で予想される「大失職時代」
これにより多くの人が仕事を奪われることになる。とんでもないことになる。これが専門家の見解なのだ。しかもこの変化は2040年、50年の話ではない。むしろ2〜3年以内に訪れるものだ。
たとえばChatGPT-4の10倍の知能をもつChatGPT-5がリリースされることを想像してみてほしい。
ChatGPT-4でも、使う人が使えば本を作れてしまった。ChatGPT-5を使いこなす人とそうでない人では仕事の生産性にとんでもない格差が生まれる。これは想像に難くない。
AIを使いこなせない人は失職する。このことも間違いなさそうだ。私でさえこのことに恐怖を感じる。ただ一つだけ、私が人より優れていて頼りになると考えているスキルがある。それは(タスクを)実行する力だ。
人間の「実行力」はAIでどうにもできない
たとえばタスク管理も、AIに任せられるようになるだろう。たとえば自分が抱えているタスクをChatGPTに説明して、どの順番でどうこなしたらいいか教えてと言えば。最適な順番で計画を作ってくれることはまちがいない。AIを使う人達でここに差は生まれない。
差がでてくるのは、提案された計画を実行できるかどうかだ。たとえばタスクAをこなせと提案されても、それを先送りしてしまえばAIがいくら理想的な計画を提案しても意味がない。
つまり、少なくともAIが人間の仕事の全てを置きかえる時代が到来す前の過渡期に(AIを使いこなすスキルとは別で)必要となる重要なスキルの一つは実行力となる。これが私の考えだ。
つまりAIを使いこなす力と実行力。この2つのスキルがある人が生き残る時代の到来となりそうだ。
お知らせ
8/23(水)から、1年継続型のタスク管理勉強会をスタートします。興味ある方は、以下より詳細をご確認ください。ご参加、お待ちしてます!!!