昨日の記事にも書いたが、僕は極度の怠け者であり、めんどくさがりやだ。
そんな僕が、なぜタスク管理を身につけることができたのか。
きっと君は不思議に思うことだろう。そして何より、僕自身も不思議だ。
ということで、今日はなぜめんどくさがりやの僕でも、タスク管理を続けることができたのか。
そんなことをちょっと考えてみたいと思う。
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理由その1:強い苦痛があった
理由その1。それは、単純に強い動機があったからだ。
タスク管理を僕がはじめたのは2012年頃で、当時の僕は絶賛長時間労働中。そして、「仕事のことが常に頭から離れない」という強いストレスに悩まされていた。
「この状況をなんとかしたい」という強い動機があり、たまたま見つけたタスク管理という僕の今の問題を解決してくれそうな手段を見つけた。
そして「これなら自分にもできそう」と思えたのではじめた。
これがまず最初のきっかけだ。
そして「動機」という意味ではもう一つ。
当時から僕は将来独立することを考えていて、何か自分に専門分野を作りたいという願望があった。
一方で、専門分野を作るには当たり前だがそれなりに時間がかかる。
当時読んでいた本には「1万時間(の練習)は最低必要」というようなことが書いてあったこともあり、仕事以外の時間で1万時間を作るためには10年以上かかってしまうという計算になり、「これはとても無理だ」と思った。
でもタスク管理であれば仕事の時間も練習の時間になるということに気づいた。タスク管理をはじめれば、長時間労働の問題が解決する上に自分の専門分野を作る事ができ「一石二鳥だ」と考えた記憶がある。
こうした動機もタスク管理をはじめてみようと思った強いきっかけだったように思う。
理由その2:全ての作業が「ほぼワンクリック」という単純さ
タスク管理を続けられた理由その2。それは、タスク管理のアクションの一つ一つがシンプルだったからだ。
タスク管理はタスクが並べられたタスクリストの画面を見てしまうと難しく感じてしまうと思うが、実はやっていること一つ一つの動作は極めてシンプルだ。
- 自分の抱えている全てのタスクをツールに放りこむ
- 全てのタスクに見積もり時間を設定する
- 今日どのタスクに取り組むか計画を作る
やっていることは実はこれだけと言っていい。
そしてさらに言うと、このいずれのアクションもタスク管理ツールを使う場合、ほぼワンクリックで完了する。
たとえばタスクをツールに入力する時はツールにタスク名を入力し「完了」を押すだけ。
見積もり時間の入力は数字(たとえば20分)を入力するだけ。
仕事の計画に関してもすでにタスク管理ツールに入っているすべてのタスクから、今日やるタスクの分を選ぶだけ。
このように、タスク管理では、アクション一つ一つはほぼワンクリックの単純作業で終わりだ。
思い返すと、僕が Excel のマクロで挫折してしまった理由はこのようにワンクリックの単純作業で終わらなかったからだと思う。
エクセルのマクロであれば数式を入力しなければいけないことはもちろん、いろんなところをクリックしなければいけない。その途中でうまくいかないところがあり、僕はストレスを感じて挫折してしまった。
しかしタスク管理ツールに関して言うと、一つ一つの動作はほぼワンクリックか、それに近い動作で完結する。
だからこそ難しいことや複雑なことができない僕でも続けられたのだと思う。
理由その3:あまり頭を使わなくてよかった
理由の2つめと似ているが、タスク管理を僕が続けられた理由の3つめは、タスク管理では「頭をほとんど使う必要がないから」だ。
タスク管理では、たとえばエクセルのマクロのように数式を考える必要すらない。
タスク管理で唯一頭を使う場面というのは1日の計画を立てる時なのだが、タスク管理ツールは、タスク毎に見積もり時間を入力さえしていれば、「全てのタスクを終えたら何時何分になる」という予定終了時刻を自動で計算してくれるようになっている。
つまり計画を立てる時というのは、単純に(タスク管理ツールに入っている)全てのタスクから今日やるタスクだけを抜き出す。そうすると、今日やろうとしている全てのタスクにかかる所要時間が自動計算されるので(たとえば、10時間などと計算される)、それが多すぎれば減らす(たとえば2時間分タスクを減らす)。
たったこれだけの単純作業であり、頭を使うとしたらこれだけなのだ。
一つ一つの作業がものすごい単純作業であること。
だからこそ、めんどくさがりやの僕でも続けられたのだと言える。
理由その4: 「継続は力なり」と知っていたから
ここまで読んできて、君は思うかもしれない。
タスク管理がそんなにシンプルで簡単なら、なぜ多くの人が挫折をするのか。
それにはいくつか理由があると思うが、一言で言えばみんなすぐに効果が出ないとあきらめてしまうからだと思う。
言うまでもないが、僕自身もはじめからタスク管理がスムーズにいったわけではない。
タスク管理がいかにシンプルだと言っても、毎日タスクリストを作るには僕自身毎日少なくとも30分〜40分はかかっていたし、長い時には1時間ぐらいかかる時もあった。
そんな時には「タスクリストを作るぐらいだったら仕事ひとつ片付けたほうがいいんじゃないか」と思うわけだ。
そんな感じで、僕にもあきらめてしまいそうな時期はあったわけだが、僕自身はとにかく続けていれば、「いつか佐々木さんのように完璧にタスク管理ができるようになるはず」だと信じてやり続けた。
正直言えばこれが一番大きかったような気もする。
佐々木さんの本にも「あきらめずやり続けていれば、いつかタスクリストが(佐々木さんのように)毎朝7分ぐらいで作れるようになりますよ」と書いてあれば良かったのだが。それは残念ながら書いていなかった。
だから「続けていればいつか数分でタスクリストを作れるようになる」という根拠は「全く」なかったが。僕はとにかく信じてやり続けた。
それは当時読書をたくさんしていて、何かに成功してる人に共通することは「あきらめずに何かを続けること」だと理解していたからだと思う。
だからとにかくあきらめず、続けよう。そんなふうに決めて、つらい時期も続けていった。
言ってしまえばこれが挫折しなかった大きな理由かもしれない。
というより、今からふりかえると。「もうこれしかない」と感じていたのだと思う。
それまでずっと仕事術、時間管理の本を読んできたが、それでも長時間労働の問題は一向に解決しなかった。
「もうこれしか僕の長時間労働を解決する方法はない」
きっと僕は無意識にもそう感じていたのだと思う。だから続けられたと言えるのかもしれない。
まとめ
めんどくさがりやだった僕がタスク管理を続けられた理由は簡単にまとめると、次のようになる。
- 長時間労働、「仕事のことが頭から離れない」という強い苦痛(動機)があった。
- タスク管理を専門分野にしようという動機もあった。
- ツールの操作のほとんどがワンクリックだった。
- タスク管理自体、ほとんど頭を使わない単純作業の繰り返しだった。
- とにかくあきらめず続けた
もう少し掘り下げられそうな気がするが、今日はひとまずここまでにしておこうと思う。
タスク管理に少しでも興味をもったら、僕がタスク管理をはじめるきっかけとなった次の本を読んでみるといいと思う。
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