タスク管理は「アバウト」でいい–タスク管理で挫折しないために最も大切なこと

昨日「お金持ちになる方法、教えます」という本を読んでいて、「たくさんの人がお金を管理できないのは、完璧を求めすぎているからだ」ということが書かれてた。
あまりにも多くの人が、『お金を完璧に管理しなければいけない』と思うあまり、けっきょく『何もしない』という選択をしてしまう。だからこそ、お金を管理する一番簡単な方法は、完璧を求めず、一歩ずつ前に進んでいくことだ。
これ、「時間の管理」にも丸ごとあてはまるなと思っていて。
タスク管理をはじめて、挫折してしまう人の共通点って、完璧に時間を管理しようとしすぎてしまう人なんだよね。
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たとえば、時間のログ(記録)を取る。その時、「せっかく取るなら、完璧に記録を取らないと!」と意気込んでしまう。
でも、はじめのうちから記録を完璧に取ることなんてなかなかできない。
で、完璧に記録が取れないと、完璧に記録が取れないことがイヤになって、そのうちタスク管理自体をやめてしまう。
きっと、「完璧じゃない記録なら、取らない方がマシ」って考えてしまうだよね。
でも、時間の記録に関していえば、特にはじめのうちは、アバウトで全然いい。
多少アバウトでも、全く記録を取らないよりは、断然いいからね。
この「アバウトでいい」というのは、タスクリストを作る時も同じで。
挫折してしまう人って、完璧にタスクリストを作ろうとしすぎてるんだよね。
それでタスクリスト通り仕事が進まないことがイヤになって、すぐタスク管理をやめてしまう。
これ、あまりにももったいない。
お金も、時間も。テニスとか、ピアノと同じだと考えてみるといい。上達するには、時間がかかるんだ。
テニスとかピアノって、はじめていきなりうまくできたりしない。
毎週何回か練習して、少しずつうまくなっていくよね。
お金も時間も、おんなじ。
タスク管理も、はじめの2〜3ヶ月は時間の記録を取るだけでいいくらいの軽い気持ちで続けていけばいいと思う。
あきらめずに続けてさえいれば、いつか必ず働き方を変えることができるから。
この記事を書いた人

滝川 徹
タスク管理の専門家・コンサルタント。Yahoo!ニュース、アゴラに記事掲載。
1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成し、およそ7時間の自由時間の創出に成功する。
その体験を出版した「気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。(金風舎)」はAmazon1位2部門を獲得。その後講演やセミナー活動を中心に個人事業主としても活動をスタート。
2018年には順天堂大学で時間管理をテーマに講演を行うなど、月4時間だけ働くスタイルで個人事業で4年間で500万円の収入を得る。