自分のことをふつうのサラリーマンだと思っていた僕が自著「気持ちが楽になる働き方」を出版するためにやったこと⑧〜他人の経験から学び、行動し続けた〜

人生で経験に勝る学びはないと思っています。

例えばどんなに海について知識があっても、海の感触についての議論となれば、海に実際に入った人の経験に知識が勝ることはありません。

それだけ「経験すること」に価値があると思うのです。

しかし僕達の人生が有限である以上、僕達が経験できることは限られています。

今思えば僕が読書に興味を持ったのもこれが理由でした。それは本を通じて著者の経験から学ぶことができるからでした。

20代後半の僕に必要なだったものは、自分の憧れの人達が体験してきた経験からの学び。そして考え方だと思ったのです。

それらを知ることが、成功への近道だと思ったのです。

この考えは僕にとって、結果的には正解でした。その結果、本を出版することができたからです。

しかし実はいいことばかりではありませんでした。苦労したこともたくさんありました。

だからこそ、今度はあなたに僕の経験から学んでほしいことがあります。その学びはきっとあなたの次の一歩に繋がるからです。

今日は僕が他人からどんな風に学んできたか。書いていきたいと思います。

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うまくいった人の考えを自分にインストールした

あれは入社3年目。仕事がそれなりにデキるようになった時期でした。

休日に実家のソファでゴロゴロしていたら、父親から一冊の本を勧められました。その本を読んで、はじめて憧れのビジネスマンができました。

それが吉越浩一郎さんです。吉越さんは元トリンプの日本法人の社長時代、19期連続で増収増益を達成。しかも社員の残業ゼロも実現されました。

しかも家庭との時間もとても大切にされていました。僕にとってはまさに理想的な生き方をされているように見えました。

ちなみにその本について、そして後日吉越さんとマンツーマンでお会いしたことについては以下エントリーに書いています。

さて、当時から僕は単純でした。

どうしたら吉越さんのようになれるか。その時から真剣に考えはじめ、見つけた答え。それは「吉越さんの考え方をインストールしよう」でした。

僕から見たら成功している吉越さんと同じ考え方をするようになり、同じように行動すれば同じように成功できる。

そう考え、その日から吉越さんの本を全て読むようになります。

その結果うまくいったのだろう。あなたはそう思うのではないでしょうか?

残念ながら「ハズレ」です。もちろんうまくいくプロセスとして、必要ではありました。

しかし「吉越さんを真似ればうまくいく」は僕にとって「正解」ではありませんでした。いや、短期的にみれば「誤り」だったとさえ、言えるでしょう。

この辺について詳しく知りたいは以下のエントリーを読んで見てくださいね。

いずれにせよ、この経験で「成功法則は人それぞれ」という貴重な学びを僕は得ることができました。

憧れの人に「行動できた理由」を質問し続けた

「成功法則は人それぞれ」と理解した僕。その上で、僕は自分なりの成功法則を理解することができました。

詳しくは本書に譲りますが、それは「自分の気持ちに素直に生きること」でした。簡単に言えば、自分の「やりたい」、「やりたくない」を指針に生きることです。

この生き方はシンプルですが、実践していくにはものすごい勇気がいる生き方です。

その法則を理解した僕は、成功したとされる人達が「どうやって勇気をだして行動することができたのか」に興味を持つようになりました。

例えば大企業サラリーマンから独立したあの人はどのようなプロセスを経て独立したのか。当時どんなことを感じ、どんなことを考え、独立を決断できたのか。

自分が同じように行動するには、自分のこれからやろうとすることを実際にやった人の話を聞くのが一番だと思ったのです。

そうして会いたい人にセミナーなどを通じて会いに行きました。そして質問していったのです。

「あなたはどうやってそれのり越えたのですか?」と。

例えば勝間さんとお会いした時の質問については以下に書いています。

僕が質問してきた人達の回答はいつも僕に勇気をくれました。そしてそれが僕の行動に繋がっていきました。

自分より先に行った人達の言葉は、僕達の背中を押してくれるのです。

他人をインタビューし、他者の経験から学び続けた

そうしていくうちに、僕は他人の人生にものすごい興味を持つようになりました。

それは別にその人が成功しているか、していないかは関係ありません。なぜならその人は必ず僕と違う経験をしているからです。

だからこそ、他人の話を聞くことは他人の経験から学ぶチャンスだとわかったのです。

誰だっておもしろい人生を送っているのです。あなたが自分の人生がつまらないと思うなら、それはあなたが自分の人生を知っているからに他なりません。

サラリーマンの日常だって、はたから見ればおもしろいのです。

人が映画を見る理由は、その映画の主人公の体験を追体験できるからです。

僕にとって他人の人生は映画と同じなのです。そういう観点から、いつからか僕は他人の人生にものすごい興味を持つようになりました。

「この人はその時どんな風に考えて行動していたのか」、「何がその人を駆り立てたのか」、「どんな価値観で生きているのか」。

質問はいくらでも湧いてきます。

そして気づけば僕はインタビュー上手になっていました。会う人から「質問がとても上手ですね」と頻繁に言われるようになりました。

人はいつだって自分の武勇伝を語りたいものです。余談ですが、質問をし続けていると、その人から好かれるということもわかりました。

いずれにせよ、他人の経験を聞き、他人の価値観を知ることは、成功者に限らず僕に都度気づきを与えてくれました。

他人の経験を学ぶのは行動するため

振り返れば、僕は自分が行動するために他人から学び続けているのかもしれません。

読書も、他人から話を聞くことも。「どうやったら自分が目指す地点に行くことができるか」という観点でいるからです。

だからこそ、一つだけあなたにアドバイスするとしたら。

あなたがやりたいことをやってる人に会いにいってください。そしてセミナーに行って、あなたの悩みをどう解決したらいいか、質問してみましょう。

そこまで勇気をだせれば、きっとあなたの人生はすぐにではなくても、好転し始めるはずです。

僕もそれが最初の一歩だったのですから。

そして僕が今回本を書いた理由。それは少しでも僕の経験からあなたに学んで行動して欲しいからなのです。

僕の経験を追体験することで、あなたが一歩行動することに繋がる勇気を与えることができたらと思い、魂をこめて作りました。

僕の11年間の経験と知恵を全て記しました。それを2時間で学べます。

「気持ちが楽になる働き方」。自信作です。是非読んでみてくださいね。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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