何かを「やめられない」「依存症」「中毒」にならないために絶対に知っておきたい「ドーパミン」の仕組み

ゲーム、タバコ、酒、買い物、ギャンブル、セックス。そうしたことを「やめられない」と感じることはないだろうか。

最近僕は「依存症」のテーマに興味を強くもっていて、日本ではあまりオープンに語られないこのテーマについて、オープンに語られる外国のYouTube、Podcast、本を読み漁っている。

なぜ僕が依存症に興味があるかというと、僕は依存症になる仕組みを理解することで、人はよりよく生きられるようになると考えているからだ。

なぜ依存症になる仕組みを理解するとより良く生きられるようになるかは別の機会に説明するとして。この記事では、僕が最近学んだ依存症になる仕組みを語ることからはじめようと思う。

依存症の話でのキーワードは、「ドーパミン」だ。君も聞いたことくらいはきっとあるだろう。

ドーパミンはセロトニン、オキシトシンと並び、僕達の幸せ、喜びの感情に影響を与えるホルモンの一種だ。

ドーパミンは簡単に言えば、「刺激」によって生まれる。

人がゲーム、タバコ、酒、買い物、ギャンブル、セックスによって喜びを感じるのは、そうした行為によってドーパミンが脳内に発生するからだ。

簡単に言えば、脳内にドーパミンが生まれると、人は「気持ちいい」「心地よい」と感じる。

ゲーム、タバコ、酒、買い物、ギャンブル、セックスなどを通せば、人は簡単に「気持ちいい」「心地よい」と感じることができる。

だからこそ人はゲーム、タバコ、酒、買い物、ギャンブル、買い物、セックスをくりかえすようになる。そうすることで、簡単に自分の気分を良くすることができるからだ。

誤解のないようにしておきたいが、僕は別に、タバコ、酒、買い物、ギャンブル、セックスなどが「悪いことだ」と言いたいわけじゃない。

適度に楽しむなら、それはそれでいいことだと思う。

問題は、こうした行為の頻度が度をこして、「依存症」のレベルに発展してしまう時だ。

そして残念ながら、ドーパミンはその特性から、きわめて依存症になりやすい性質をもっている。

ドーパミンが依存症につながる仕組み、知識を知っておくことで、依存症に陥るリスクをかなり減らすことができるし、万が一依存症になりそうになった時にそれを防ぐことにもつながる。

なので、ここではドーパミンが依存になぜつながりやすいのか。その仕組みについてこの記事で説明していきたいと思う。

ドーパミンの問題その1「耐性ができる」

ものすごくわかりやすく言うと、ドーパミンは感じれば感じるほど、慣れていき、快感(気分がよくなる)を感じなくてなっていく性質をもっている。

たとえば毎日お酒を飲んでいくと、はじめのうちは最初の1杯で満足していたのが、そのうち3杯飲んでも満足できなくなっていく。

そうして3杯飲むことが当たり前になると、そのうち3杯では満足できなくなっていく。

そのうち毎日5杯飲むようになり、さらに続けるとさらに増えていく。

このように、ドーパミンの問題点の一つは、「慣れ」により、耐性のようなものができあがってしまうことだ。

先程の酒の例のように。はじめはコップ1杯で満足していたのに。毎日コップ1杯を飲んでいると、次第にコップ1杯の酒では何も感じなくなる。

そうしてどんどん使用量を増やさないと次第に満足できなくなっていく。

これがドーパミンが依存になりやすい理由の一つと言える。

ドーパミンの問題その2「ドーパミンが不足すると、『苦しい』と感じるようになる」

もう一つ、これが致命的なのだが、ドーパミンを日常的に過剰に摂取するようになると、ドーパミンがない状態を「苦しい」と感じるようになる。

たとえばタバコを毎日吸っていると。タバコを吸わないと、イライラしたり、モヤモヤして気分が悪くなるようになる。

そうして人は、そのイライラ、モヤモヤを解消するために、タバコを吸うようになる。

この時この人は自覚していないが、もはやこの人はイライラ、モヤモヤを解消するためにタバコを吸っている。

はじめは気分がよくなるためにタバコを吸っていたのに。こうなると、気分がよくなるためではなく、イライラ、モヤモヤという感情を落ち着かせるためにタバコを吸うようになるのだ。

ドーパミンの問題点はここなのだ。

はじめは皆、タバコ、酒、ギャンブル、セックスによって「いい気分」になったはずだ。

つまり、「ふつう」の状態から、タバコ、酒、ギャンブル、セックスによって「いい気分」になった。

しかし、毎日タバコ、酒などをやるようになると。ドーパミンの性質から(ドーパミンが不足すると)イライラ、モヤモヤするようになる。

つまり、この時点で人は「ふつう」から「イライラ、モヤモヤ」の「マイナス」の状態になってしまう。

そして、「いい気分」になるためではなく、ただ「ふつう」の状態に戻るために、タバコ、酒を使用するようになるということだ。

ここでのポイントは、もはやこのステージになると、人は気分がよくなるためにタバコ、酒をやっているのではなくて。ただ「ふつう」の状態に戻るためにタバコ、酒をやるようになっているということだ。

この状態になると、俗に言う「依存症」に片足を突っ込んでる(あるいは依存症に陥ってしまっている)状態と言える。

ここまでのドーパミンの性質のまとめと、その次の話

ここまでをまとめると、ドーパミンの性質については次のようなことが言えることになる。

  • ドーパミンは、感じれば感じるほど耐性がつく。常習的にドーパミンを感じていると
    、ドーパミンを感じる量を増やさない限り満足できなくなっていく。
  • 常習的にドーパミンを感じていると、ドーパミンが不足することで不快感を感じるようになる。この状態になると、(当初の「気分がよくなるため」という目的ではなく)不快感を解消するためにドーパミンを求めるようになる。

こう書くと、ドーパミンは怖いものと感じてしまうかもしれない。

でも、最初にも書いたが、ドーパミンを感じること自体は悪いことではない。問題なのは、依存の状態に陥ってしまうことなのだ。

ドーパミンは適度に付き合うことができれば、人生に喜びをもたらせてくれるものだ。

ついては、ここではドーパミンと適度に付き合うために知っておいたほうがいいことを書きたいと思う。

知っておかなければいけない「ゆりもどし」の仕組み

ドーパミンの特性として覚えておきたいのは、ドーパミンを摂取すると、「ゆりもどし」が発生することだ。

この仕組みを理解するには、洋書「Dopamine Nation: Finding Balance in the Age of Indulgence 」にある以下の画像がわかりやすいだろう。

つまり、こういうことだ。

一度ドーパミンを感じると、人はドーパミンを感じる前の状態(シーソーが水平の状態)に戻ろうとする。

そのためには、(この図で言えば)右側のPain(苦痛)の側に傾かなければいけない。そのため、(右側に傾こうとすると)人は少なからず多少の不快感(Pain・苦痛)を感じる。

わかりやすく言えば、「ドーパミンがもっとほしい」と感じ、「衝動」を感じるのだ。

たとえば一度タバコを吸えば、「またタバコを吸いたい」と感じる。タバコを吸いたい衝動(=不快感)を感じる。

この時に、その衝動をガマンできれば、シーソーは元に戻る。そう、「ふつう」の状態に戻るのだ。

そうして「ふつう」の状態に戻れば、またドーパミンを楽しむ分には何も問題はないということになる。

問題は、「またタバコを吸いたい」と感じた時に、衝動をガマンできず、またタバコを吸ってしまう時に生じる。

そうすると、シーソーは元に戻ることはなく、またドーパミンのほうに傾いてしまう。

こうなると、また水平に戻るためにはより多くの右側に傾かなければいけなくなる。

つまり、水平に戻るために、より多くの苦痛を感じなければいけなくなる。

しかし人は多くの苦痛を感じたくない。そうしてまた苦痛を避けるために、またタバコを吸ったりして、ドーパミンを感じようとする。

この悪循環にハマると、ここまで書いてきたように。ドーパミンにどんどん依存していくようになっていってしまうのだ。

ドーパミンとうまく付きあうために大切なのは「節度」

つまり、ドーパミンに依存しないために大切なことは、ドーパミンを摂取する頻度を自分なりにコントロールすることと言えるだろう。

ものすごく単純に言えば、ドーパミンを摂取したら、(またすぐドーパミンがほしくなるが)「ふつう」の状態に戻るまでガマンして、待つ。

そうしてふつうの状態に戻ってから、またドーパミンを摂取するようにする。

こうしたことを意識すれば、ドーパミンとうまく付き合えるようになるというわけだ。

もちろん、実際にはシーソーが目に見えるわけではないし、そんな簡単にコントロールはできない。

なので、依存症にならないようにドーパミンとどう付き合えばいいかシンプルにまとめると、次のように言えるだろう。

  • ゲーム、タバコ、酒、ギャンブル、セックスといったドーパミンを感じる行為は、過剰に行わないこと。たとえばゲームなら1日1時間、ギャンブルなら月1回など、自分なりの節度をもったマイルールを作り、それを守ること。
  • 自分の中で依存的傾向が強まっていると感じたら、シーソーを元に戻すことを意識すること。具体的には、2週間〜1ヶ月、その行為を断つ。この間は「ゆりもどし」で不快感を強く感じることになるが、耐えること(耐えないと、依存症を突き進むことになる)。

最後に、参考になりそうな情報を紹介しておく。

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この記事を書いた人

滝川 徹

1982年東京生まれ。

慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得、2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成し、およそ7時間の自由時間の創出に成功する。

その体験を出版した「気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。(金風舎)」はAmazon1位2部門を獲得。その後講演やセミナー活動を中心に個人事業主としても活動をスタート。2018年には順天堂大学で時間管理をテーマに講演を行うなど、月4時間だけ働くスタイルで個人事業で4年間で500万円の収入を得る。

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