残業をなくすためには、「生きていく活力」を見つけること

あなたが今毎日残業している理由はなんですか?

一つは仕事が終わらないことによる不安というところでしょうか。仕事が溜まって他人に迷惑をかけたくない。他人からダメな人間と思われたくない。そんなところでしょう。

もう一つは、早く帰る強いモチベーションがないことではありませんか?

もちろん、早く帰れるなら帰りたい。しかし「どうしても帰らなければならない」という理由もない。だからつい残業してしまう。

飲み会がある日は帰れても、普段は帰れない理由はここにあるのではないでしょうか。

ということは、残業をなくしたいなら、帰る理由を見つけてしまうこと、ということになります。

僕自身もそうでした。振り返れば残業をやめるきっかけとなったのは、「自分を表現する手段」を手に入れた時でした。

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ブログは「生きていく活力」となった

結論から言えば、僕が残業をやめた理由はブログに夢中になったからです。

当時会社では十分に自分を表現できていないと感じる中、「いつでもスタオバ」というペンネームで、ありのままの自分の考えを表現することが楽しくて仕方ありませんでした。

ブログでタスク管理について発信を続けていたら、「まだまだ」と思っていた自分のタスク管理が「すごい」ということにも気づけました。

自分が一生懸命やってきたことや、自分の考えが人の役に立つ喜びが、次第に自分の生きていく活力になっていったのです。

次第にどうやってブログを書く時間を捻出するか。考えるようになりました。

ブログの時間を創出するために早朝残業をやめる

しかし当時は(というか、今も)子供達がまだまだ小さく、家に帰ってブログを書くということは家庭を優先したかった僕としては、難しい状態でした。

はじめの頃は睡眠時間を削ってブログを毎日書いていました。しかしそんな生活は長く続かないと思ったのです。睡眠時間を確保することは、幸福に生きるにはむしろ最優先事項だからです。

そこで時間を創出するために、当時やっていた早朝残業をやめることにしたのです。

早朝にやっていた仕事の時間を、ブログを書く時間にしたのです。そうすることで、毎日ブログを書く環境が整いました。

仕事よりもライフワーク(ブログを書くこと)を優先すると決めた瞬間でした。ブログを書いている時は、「自分を生きている」感覚を味わうことができました。

「仕事での評価≠自分の価値」に気づき、仕事への執着がなくなる

そうしてライフワークを楽しんでいるうちに、サラリーマンとしての仕事が自分の中であまり重要な意味を持たなくなっていきました。

昔は仕事に執着していたのだと思います。「仕事での評価=自分の価値」だと考えてしまっていたのです。だからモーレツにがんばってきました。

しかし「仕事での評価≠自分の価値」と気づいてしまうと。仕事よりもライフワークをはじめとした自分の時間や家庭との時間を大切にした方が、人生をハッピーに生きられることに気づいてしまったのです。

そう気づいてしまったことで、次第に僕は「残業している場合ではない」と思うようになってしまったのです。そうして会社内での色んな実験を経て、最終的には「残業ゼロ」を達成しました。

その詳しい経緯は自著「気持ちが楽になる働き方」で書いています。

あなたはすでにライフワークに出会っているかもしれない

今日僕が言いたいこと。それは「ブログをやりましょう」ではありません。あ、ブログをやってもいいのですよ(笑)。

自分がやりたいと思ってきたこと、思ったことを。少しずつでいいので、はじめてみようということです。

それは散歩でも、映画を見るでもいいのです。ずっと習いたかったダンスでもかまいません。自分がやりたいと思ったことをはじめてみることです。

その中にきっと、あなたのライフワークが潜んでいるからです。すぐには見つからないかもしれません。正確にいうと、それがライフワークとあなたはすぐには気づかないかもしれません。

僕もブログやタスク管理をやりはじめた時は、それが自分のライフワークだと気づきませんでした。数年後に気づくことになったのです。そう。あなたはすでに自分のライフワークと出会っているかもしれません。気づいていないだけなのかもしれないのです。

大切なことは、焦らないことです。

難しいとは思いますが、今を楽しもうとする意識を持つことです。そのために「やりたいこと」をできる範囲で、どんどんやる「意識を持つこと」です。

その意識を持つだけで、人生は確実に変わっていくからです。「どこに行きたいか」さえ決めておけば、航海を続けていく限りいつか目的地にはたどり着くということです。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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