自分の「Good Life」のために働くフランス人、会社のために働く日本人

先週はちょっと遅めの夏休みをとっていました。それにあわせてブログも夏休みをとりました。
ブログを夏休みにした理由はシンプルです。今書いている本の執筆作業とブログの両方をやってしまうと、せっかくの休暇が全力で楽しめなくなると思ったからです。
この判断は結果的に正解でした。
おかげさまで休暇を全力で楽しむことができました。その反動で現実世界に戻ってくるまで時間がかかったくらいです(笑)。
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フランス人は自分のGood Lifeのために働く
さて、休暇の話をしてて思い出すのは以前フランス人から聞いた話です。
「フランス人は(自分の)Good Lifeのために働く。日本人は社会や組織のために働いているように見える」
働き方について話をしていた時、こんな話をしてくれたのが記憶に残っています。
海外のリゾート施設などに行くと、日本人とその他の国籍の人達の働き方が違うのが露骨にわかります。
日本人は皆さんご想像の通り。勤勉、まじめです。一生懸命働いています。そのせいか、少し力んでいるようにも見えます。
一方、その他の国籍の人達はとてもリラックスしているように見えます。「ハーイ」と笑顔でこちらに話かけてくれて、仕事もどこか気楽にやっているように見えます。
同じ職場なのにどうしてこうも仕事に対する向き合い方が違うのか。そんな視点でフランス人の彼と話をしていたら、「Good Life」の話が出てきたのです。
もうその通りだな、と思いました。昔書いたメキシコ人の働き方について書いたエントリーを思い出しました。
あ、ちなみにヨーロッパではエグゼクティブは猛烈に働く人も多いそうです。あくまで働き方の傾向として考えてください。
無意識に会社に滅私奉公してしまう日本人
僕は当然自分のGood Lifeのために働いています。すばらしい人生を過ごすために、仕事をしています。仕事はあくまで僕の人生の一部です。
一方多くの日本人は仕事に一生懸命になってしまうあまり、無意識に会社に滅私奉公してしまっているように思います。
会社に滅私奉公することが自分のGood Lifeにつながるのならいいと思うのです。でもそうでないにもかかわらず、自分の身を削って仕事をしている人が大勢いるように思うのです。
しかもがんばってる人ほと、自分が無理をしていることすら、気づいていないわけです。
確かに自分のGood Lifeのために働くためには、勇気が必要です。そしてその勇気を出すためにはちょっとした工夫が必要になります。
「自分達のGood Lifeのために働いてもいいんだ」。
今無理してがんばってる人にそう思ってもらえる本。そして勇気の出し方もあわせてお伝えできたらいいな。
そんな気持ちで今原稿を一生懸命書いている毎日です。
もし今あなたが無理して働いているなら。まずそのことを自覚することがはじめの一歩になるでしょう。
そして自分のGood Lifeのために働くことを意識してみるといいと思います。そのことを意識さえしていれば、少しずつそこに引っ張られていくからです。
さぁ、あなたはどうでしょう。無理して一生懸命働いていませんか?
日本経済新聞出版社
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この記事を書いた人

滝川 徹
タスク管理の専門家・コンサルタント。Yahoo!ニュース、アゴラに記事掲載。
1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成し、およそ7時間の自由時間の創出に成功する。
その体験を出版した「気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。(金風舎)」はAmazon1位2部門を獲得。その後講演やセミナー活動を中心に個人事業主としても活動をスタート。
2018年には順天堂大学で時間管理をテーマに講演を行うなど、月4時間だけ働くスタイルで個人事業で4年間で500万円の収入を得る。