未だに部屋を片づけられないのは意志が弱いからではない

やりたいことをやれていない状態が続くと、自分が「ダメ人間」のように思えてきませんか?

投資をはじめる、溜まった本を売却する、部屋の掃除をする。

いずれでもいいのですが、こうした「緊急ではないけど重要なこと」を先送りしてしまう経験を幾度なく僕達はしてきたことでしょう。

〆切がない仕事は終わらないということです。しかし〆切は自分で決めてもあまり意味がないように個人的には思っています。

やりたいことができないというのは、けっこうフラストレーションが溜まります。そして自己肯定感も下がっていくという負のスパイラルに陥ります。

これはゆゆしき事態です。しかしあなたに朗報があります。この問題を解決することは、実はそんなに難しくないのです。

こういった溜まりがちなタスク達を進めるのに必要なものは強靭な意志力ではないからです。必要なことは実はもっとシンプルな考えです。

「まとまった時間にやろうとしない」ことです。

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いざやろうと思っても着手できない問題

例えば部屋の掃除を例にあげましょう。

「よし、部屋の掃除をしよう」を思い立ったのはいいものの、「いつやろうかな?」と思った時、あなたは週末の午前中などと思いませんでしたか?

あなたの気持ちはわかります。まとまった時間にズドドドド〜とブルトーザーのようにいらない物と思い出達を片づけてしまいたいですよね。

しかし大丈夫です。次の土曜日の午前中、あなたはきっと布団の中か、マンガを読んでるはずです。

理由は簡単です。一気に片付けようとすると、心理的ハードルが高すぎて着手できないのです。やろうと思っても、そのハードルの高さに手が伸びない。

その結果、マンガやSNSに手を伸ばしてしまいます。これを「回避行動」といいます。

ではどうしたら回避行動をとらずに、確実にやりたいことを前に進めていくことができるのでしょう。

それには「持ち時間に複数のことをやる」というのが1つのコツになります。

1時間でやりたいことを「あえて複数やる」

例えば今日僕は4時半に起きて、家を出るまで一時間程度持ち時間(自由時間)がありました。

最近新しい本の企画を練っているので、気持ち的には一時間まるまる、企画に費やしたいわけです。

しかし僕の頭の中には、「山のように積んである本を処分する」というプロジェクトが「やりたいこと」として奥の方に確かに存在しています。

そこで僕は本の企画に30分時間を割り当て、残りの30分は本を処分するために「もったいない本舗」のサイトでダンボールを自宅に送ってもらう手続きをすることにしました。

こうして自分が持ってる時間を複数のことに費やすというのが確実にタスクを進める1つのコツです。そしてこの事例ではもう1つコツが隠れています。

それはダンボールだけ発注することにしたことです。

ハードルを低くすれば確実に取り組める

タスク管理では「まず5分やってみる」は有名な話ですが、先程の「ダンボールだけ発注する」というのも同じ原理からきています。

要するに心理的ハードルを下げることで、取り組みやすくするということなのです。

ダンボールを発注して、捨てる本を選別して・・などと考えはじめると、「とりあえずコーヒーをいれよう」と思いついてしまうのです。

しかし「ダンボールを発注しよう」なら、「5分くらいあればできるだろう」ともったいない本舗のホームページにほぼ確実にたどり着けます。

そしてここまでたどり着けさえすれば、確実にダンボールは発注できるというわけです。

こうしてやりたいことを少しずつでも確実に進めていくことは、自己肯定感にも大きな影響があります。

確実に進んでいる感覚が自己肯定感を高める

僕達にはやりたいことがたくさんあります。

そんな中、全く進まないプロジェクト(部屋の掃除などかった)が複数あると、「やれてないことがたくさんある」と自己肯定感が下がってしまいます。

逆にたとえ少しずつでも、複数のやりたいことが前に進んでいると自己肯定感が高まるのです。だからこそ複数のことを同時にこなしていくのは大切なのです。

そしてそのコツは、少しずつ取り組んでいくことなのです。まとまった時間に一気に片付けるという発想をなくすことです。

なぜならそんな時間は現実にはなかなか手に入らないからなのです。

先送り防止には、「プロジェクト化」という考え方も極めて重要です。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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