やらなければならないことをつい先延ばしにしてしまうあなたが知っておくべきタスク実行のベストなタイミング

私達は生活していく以上、やらなければならないタスクが少なからず存在します。

例えば旅行先から疲れて帰ってきた週末。あなたがお風呂に入りたいのなら、そのためにバスタブを洗わなければなりません。

その場合、いつバスタブを洗うのが最もベストなタイミングなのでしょうか?

それはまさしく「今」なのです。

なぜなら僕達の意志力は時間の経過とともに減っていくからです。時間が経過すればするほど、バスタブを洗うというタスクは先送りされる可能性が濃厚になります。

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意志力の源泉は、例えるなら「バスタブの中のお湯」

ここでいう意志力の源泉は、脳のエネルギーです。イメージ的にいえば、それこそバスタブの中にあるお湯をイメージしてください。お湯を脳のエネルギーに例えます。

僕達は朝起きた時、バスタブの中のお湯は一杯になっています。これは睡眠により脳のエネルギーが回復した結果です。

そして朝起きてから、実はバスタブの栓は抜かれています。お湯(脳のエネルギー)は少しずつなくなっていきます。僕達は基本何かを考えたり、行動しているので脳のエネルギーを無意識でも少しずつ使っているからです。

脳のエネルギーについては他のエントリーでも書いています。

そしてブログを書いたり、仕事の企画書を作ったりと頭を使うようなことをやると、よりたくさんのお湯が必要になります。脳に負荷がかかることに取り組むには、脳のエネルギーをたくさん使うからです。

お湯(脳のエネルギー)があればあるほど、先送りはされにくくなる

もう一つ、脳のエネルギーには特性があるのです。それは、バスタブにお湯がたくさんあればあるほど、先送りをしにくいということです。

お湯がなくなってくると、この先の未来に何が起きるかわからなくなるので、脳は脳のエネルギーの消費を抑えようとするのです。脳のエネルギーを十分使えなければ、先送りもしやすくなります。

お風呂を洗うというタスクは、(お風呂を洗うのが好きという人は別として)やりたくないけどやらなければならないことです。こういったタスクに取りかかるには、当然お湯(脳のエネルギー)をそれなりに消費する必要になります。

ということは、お湯が少しでも多く残っているタイミングがお風呂を洗うためには最も適したタイミングということになるのです。

だから「今」なのです。バスタブの栓が抜かれているのを忘れないでください。時間の経過とともに、お湯はなくなっていきます。

お湯が唯一ふたたびバスタブに供給されるのは寝た時だけです。だから仮眠を取らない限りは「今」こそがベストタイミングです。

だからこそ旅行から疲れて帰ってきてバスタブを洗うなら、ソファに座る前なのです。ソファに一度座って休憩すれば、その日はシャワーで済ませることになることを覚悟しなければならないわけです。

そうです。「今」よりベストなタイミングはないと自覚することが大切なのです。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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