最近知り合いと話をしていたら、彼は仕事が大変みたいで、次のように語っていた。
仕事がとにかく忙しい。毎日オフィスで朝早くから夜遅くまで働いている。しかも大きな声では言えないが、家に帰ってからも仕事をしていて、それでようやくなんとか仕事を回している。そんな状況なんだ。
余計なお世話だと思ったのでその知人に対し僕は何も言わなかったが、正直、「なんでそんなにがんばるの?」と僕は思った。
誤解しないでほしいが、がんばって一生懸命仕事をすることを否定したいわけじゃない。ただ、知人の働き方はあきらかに常軌を逸していた。
知人が会社の社長とかならさておき。彼はただの会社員、しかも平社員だ。
そんな彼が、なぜ朝早くから夜遅くまで、しかも家に帰ってまで仕事をしなければいけないのだろう。
百歩譲って、彼が仕事が好きで、自分の意思でそれだけ仕事をしているなら何も言うことはない。
でも知人はあきらかにそれだけの仕事をやりたくないのに、責任感からか、「自分が無理をしてまで、仕事をしなければいけない」と思いこんで仕事をしているように見えた。
何を隠そう実は昔の僕もそんな感じだったから彼の気持ちはよくわかる。だからこそ、彼がどうすべきかも僕はよくわかる。
彼は一刻も早く同僚に「助けて」と助けを求めるべきなのだ。
そうしなければ、彼は遅かれ早かれ、大きな代償を払うことになる。
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「ノー」と言えないと、代わりに身体が「ノー」と唱えることになる。
最近読んだガボール・マテ著の『身体が「ノー」と言うとき』で、ガボール・マテはこう記していた。
「ノー」と言うことを学ぶ機会を与えられずにいると、ついには私たちのからだが、私たちの代わりに「ノー」と唱えることになるだろう
本書によれば、(ものすごくザックリ言うと)人がガンをはじめとした難病になる理由の一つに、他人に「ノー」と言えないことが起因していると言う。
本書では、ガンをはじめとした難病になった人達の大半が「ノー」と言えない性格の人たちだったことが実際のデータを用いられて説明されている。
(これまたものすごく単純に言えば)「ノー」と言えない人は、自分でも気づかないうちに自分の中にストレスを溜めこむようになる。そのことが病気を誘発すると著者は考えているのだ。
僕も基本的にはこの著者の考え方に賛成だ。それは、昔の個人的な体験による。
「ノー」と言えず、すこぶる身体がおかしかったあの頃
昔僕にも知人のように「ノー」と言えない時期があった。
当時はそれが当たり前だったので自分がストレスを感じていたことに気がつかなかったが。当時はものすごくストレスを抱えこんでいたと思う。
当時の僕は、知人と同じような働き方をしていた。
自分ががんばらないと職場(会社)が回らなくなる。若かりし頃の僕は本気でそう信じていたんだ。
そして、上司や同僚に迷惑をかけてはいけないという一心で、まわりに助けを求めることもしなかった。とにかく与えられた仕事が全て一人でなんとかしようと心がけ、結果的におかしな働き方をすることになった。
そして実際、このおかしな働き方をしていた時は身体の調子がすこぶる悪かった。
僕は慢性の副鼻腔炎を患っているが、思えばこの頃から頻繁に副鼻腔炎を原因にダウンするようになった。
それは、ストレスで免疫力が低下していたからだと思う。
その証拠に今も副鼻腔炎が治癒したわけではないだろうが、ここ数年ほぼノーストレスで生きている僕は、副鼻腔炎の症状が身体に出なくなったのだ。
こうした個人的な経験からも、ストレスは病気を誘発する要因であることは間違いないと思うし、「ノー」を言えないことがストレスの蓄積につながることにも異論はない。
僕がほんとは伝えたかった、知人への本音
長くなったが、僕が知人に伝えたかった本音は、次のようなものになる。
会社員なんだから、自分一人で仕事を抱えこむのはやめよう。
まずは上司や同僚に「困ってる」と相談しよう。
「今のままでは仕事が回せません」と弱音を吐こう。
助けを求めよう。
「自分ががんばらないと、会社が回らなくなる」というのは幻想、思いこみだということに気づこう(君がたとえ倒れても、翌日から会社は問題なく回っていく)。
君は自分ができることを、できる範囲でこなしていけばいい。
病気になったり、倒れたりする前に、きちんと「ノー」と言おう。
自分をもっと大切にしてあげよう。
知人を含めた、働きすぎている全ての人達に。
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