本業以外のスキルを身につけて成長するために必要なのは「仲間」ではなくて、余力を生みだす「生産性」

大企業に勤める若手社員の最近の声として「本業以外のスキルを身につけて成長したいけど、まわりにそうした人がいなくてモチベーションを維持できない」という声があるらしい。
こうした声があることをふまえ、一緒に励ましあえるように?、FacebookやLINEなどで「(そうした人達が交流できる)グループを作りました!」みたいな動きがあったりするんだけど、僕はどうもこうした動きに違和感を感じてしまう。
FacebookやLINEのグループを作るのは、「まわりにそうした人がいなくて」という声への対処ということなのだろうけど、僕は問題の本質はそこではないと思うからだ。
問題の本質は、「なぜモチベーションを維持できないのか」にあるのではないだろうか。
なぜなら、やりたくもない仕事や勉強の「モチベーションの維持ができない」ならともかく、「本業以外のスキルを身につけて成長したい」と「思ってる」のに行動ができない。
これはどう考えてもおかしいからだ。
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僕が思うに、彼(彼女)らが「モチベーションを維持できない」のは、彼(彼女)らが会社の仕事で「疲れきってる」からだ。
会社の仕事に体力的にも精神的にもエネルギーを注ぎすぎて、その他のことに取り組む余力がない。
だから「本業以外のスキルを身につけて成長したい」と思っているのに、「モチベーションを維持できない」。
そうすると、彼(彼女)らに必要なのは「交流する仲間」ではなく、仕事(本業)の「生産性」を上げて、仕事以外の活動に注ぐ余力を生み出すことということになる
そのために一番最初にすべきことは、、、
まず毎日最低7時間(できれば8時間)は寝ることだ。
そのうえで、仕事の生産性を高める方法を学び、考え続けること。
それが結果的に「本業以外のスキルを身につけて成長」することにつながると僕は思うよ。
この記事を書いた人

滝川 徹
タスク管理の専門家・コンサルタント。Yahoo!ニュース、アゴラに記事掲載。
1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成し、およそ7時間の自由時間の創出に成功する。
その体験を出版した「気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。(金風舎)」はAmazon1位2部門を獲得。その後講演やセミナー活動を中心に個人事業主としても活動をスタート。
2018年には順天堂大学で時間管理をテーマに講演を行うなど、月4時間だけ働くスタイルで個人事業で4年間で500万円の収入を得る。