多忙な生活を脱してゆとりのある生活を手に入れるために必要な、仕事の「生産性」に対する正しい理解–ちきりんさんの「自分の時間を取り戻そう」

これから働く上で大切になるのは、間違いなく「生産性」だ。

コロナの影響でこれからは「超競争社会」になる。

あなたが会社員であれば、与えられる仕事量はますます増える。今までより多くの成果を求められるようになる。

今までの仕事のやり方、つまりあなたの生産性が変わらなければ。

会社員として生存していくためには、単純に今までより多く働くしか、選択肢がなくなってしまうだろう。

つまり、これからの時代。家族との時間、自分がやりたいことにかける時間をしっかり確保して、幸せに生きていきたいなら。

答えは、生産性を上げる。この一択しかないということになる。

この答えは、会社員でも、フリーランスでも変わらない。

逆に、生産性さえ高ければ。短い時間で、より多くの収入を得られるようになる。

問題は、「生産性を上げる方法」を、ほとんどの人が理解していないということだ。

それは、生産性が一体何を指すのか。具体的に言語化できる人がほとんどいないことが原因となっている。

「生産性」という言葉を聞いた時、なんとなく言葉の意味のイメージはできるものの。

「生産性を上げるってどういうこと?」と聞かれて、答えられる人は少ない。

そうして生産性の定義をきちんと理解していなければ、生産性を上げる方法が思いつかないのは当然だ。

ということで。

今日は仕事における「生産性」の概念についてできるだけわかりやすく説明したうえで。

アフターコロナをサバイブするための「生産性を上げるヒント」をあなたに伝えたいと思う。

さぁ、今日も早速いってみよう!!!

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仕事の生産性は「投入する時間」と「仕事の成果」との関係性で決まる

結論から言おう。

仕事の生産性は、シンプルに言うと。仕事に投入する時間(インプット)に対して、仕事の成果(アウトプット)がどれくらいあるかで決まる。

たとえば、工場でおもちゃを作るとしよう。

1時間かけて100個のおもちゃを作っていたのを、新しい機械を導入することで1時間で200個作れるようになったら。

仕事の生産性は倍になったと言える。

こうして書くと、「そんな当たり前のことを」と思うかもしれない。

しかし生産性を上げるために、この「生産性がインプットとアウトプットの比率で決まる」ということをしっかり理解する必要がある。

なぜなら、それが生産性を上げる思考につながるからだ。

仕事の生産性を上げる2つの方法

仕事の生産性がインプットとアウトプットの比率で決まるとすれば。生産性を上げる方法が見えてくる。

それは、主に以下の2つだ。

  • アウトプット(仕事の成果)の質を下げずにインプット(投入する時間)を減らす。
  • インプット(投入する時間)を増やさずに、アウトプット(仕事の成果)を増やす。

たとえば今まで3,000字のレポートを書くのに2時間かかっていたのを、音声入力により1時間で仕上げられるようになれば。

アウトプット(仕事の成果)の質を下げずに、インプット(投入する時間)を減らせたことになる。生産性は倍になったと言える。

もっとシンプルに言うと。

生産性を上げたいならインプットを減らすか、アウトプットを増やすこと。

このどちらかを達成すればいいと言える。

アウトプットを増やすより、インプットを減らすほうが簡単

仕事における生産性の概念は理解できた。そのうえで、どうやって仕事の生産性を上げていくか。考えていく必要がある。

結論から言うと、インプットを減らすことを目指すことだ。

それは、アウトプットを増やそうとするより、インプットを減らすほうが簡単だからだ。

なぜなら、アウトプット、すなわち仕事の成果を「もっと上げたい」とは、みな常日頃から意識しているはずで。

今さら「アウトプット(成果)を増やそう」と意識したところで、そう簡単にはアウトプットは増やせない。

しかし、インプットを減らすことはそう難しくない。

要するに、仕事の成果を落とさずに。今より短い時間で今の仕事を終わらせることができないか。

考えはじめればいい。

そんなにむずかしく考える必要はない。

まずは、「どうやったら今の仕事を、より短い時間で終わらせることができるだろう?」と毎日「意識」するようにしてみてほしい。

そこが出発点になる。

そのうえで、やってほしいこと。それは、働く時間を制限することだ。

答えは、働く時間を制限すること

まずは今より30分、毎日早く帰ってみる。そこからスタートしてみてほしい。

なぜなら、そうすることで「どうしたら時間内に仕事を終わらせることができるだろう」と必死に考えるようになるからだ。

時間の制限こそが、生産性を上げる最も有効な方法なのは、間違いない。

「自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方」の著者のちきりんさんも、以下のように言っている。

「投入する時間を制限する」ことが、生産性を上げるための鍵であることは間違いありません。「インプットを制限する」多忙な生活を脱してゆとりのある生活を手に入れたければ、そしてデキる人になりたければ、まずはここからスタートする必要があるのです。

学生時代のテストも、時間制限があるからマッハで問題を解ける。仕事後に楽しい用事がある時は、おどろく程早く仕事を片づけられる。

僕自身も、生産性を上げてから「残業ゼロ」になったわけではない。「残業ゼロ」を思い切ってスタートして、生産性を上げることに成功した。

生産性の定義を正確に理解できたあなたは、もうすでに生産性を上げる出発点まできている。

あとは、実践あるのみ。

まずは15分からでもかまわない。おもいきって、今日からいつもより早く帰るようにしよう。

それが、生産性を上げる最も有効な方法だ。

ということで、参考にしてほしい!!!

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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