本に書いてあることを実行するコツはセオリーを「体感」してみること

僕はセミナーや勉強会でよく「残業を先になくすから、早く帰れるようになる」と話をします。
受講生の皆さんの反応をみると、なんとなく「そうかもしれないな」と思われているように見えます。しかし完全にそれが真実だと信じるのは難しいようです。
人はそのセオリーを信じることができないと、行動を起こすための心理的ハードルが高くなってしまいます。
ここで大切になるのは、少しずつでもいいからトライして、そのセオリーが真実であるということを体感することです。
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「残業ゼロ」のきっかけはセオリーを「体感」したこと
言い方は人それぞれですが、「労働時間を減らすと生産性が向上する」という話はよく言われることです。
しかし正直、「理論上はそうだけど・・」と思う人が大半だと思います。僕自身も「残業ゼロ」を実現する前は同じように思っていました。
昔は「仕事が終わらなかったらどうするんだ?」とよく思ったものです。そして不安になり、なかなか残業時間を減らすことはできませんでした。
しかしある時からブログを書くことが自分の中で大切な時間となったことがきっかけで、労働時間を減らす決意をします。そして思い切って、まず早朝残業をやめてみたのです。
そうしたところ、仕事に支障は全くでなかったということを「体感」したのです。今思えば、この成功体験がスタートになりました。
労働時間を減らしても、仕事は無事に回っていく。労働時間を減らしたら、仕事の効率があがることをまさしく「体感」したのです。
「体感」して信じられれば、行動に結びつく
人は体感すると、そのセオリーを信じることができます。
その後も少しずつ、僕は労働時間を減らしていきました。結果的に、今の「残業ゼロ」にたどり着いたわけです。
ポイントはいつも書いてますが、少しずつ実践していくことです。成功体験を積んで、セオリーを信じられるようになれば、さらなる行動に結びついていきます。
これはどんなセオリーにでも言えます。特に本を読んで気になったセオリーは、同じように少しずつ実践してみましょう。
そうして行動を変えれば、人生という結果が変わるからです。
さぁ、今日から少し実行してみましょう。
あなたが「そうかもしれないなぁ」と感じるセオリーはなんですか?
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この記事を書いた人

滝川 徹
タスク管理の専門家・コンサルタント。Yahoo!ニュース、アゴラに記事掲載。
1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成し、およそ7時間の自由時間の創出に成功する。
その体験を出版した「気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。(金風舎)」はAmazon1位2部門を獲得。その後講演やセミナー活動を中心に個人事業主としても活動をスタート。
2018年には順天堂大学で時間管理をテーマに講演を行うなど、月4時間だけ働くスタイルで個人事業で4年間で500万円の収入を得る。