たとえ今、会社の上司や同僚と考え方が違っていても。自分の感覚を信じて、前に進んでいけばいい。

もう10年以上前になるか。当時の僕は職場になじめないでいた。

当時の上司や同僚は、ほぼ毎日のように仕事終わりに飲みにいっていた。僕も毎回ではないが、サラリーマンとして当然ながら仕方なくつきあうハメになった。

一度飲みにいけば、(田舎だったので終電という概念もなく)深夜2〜3時になることもしばしば。

そうして皆翌朝眠い目をこすりながら仕事をし、また仕事終わりに飲みにいく。

当時の職場では、こうした働き方が「あたりまえ」だった。

一方で、若かりし頃の僕は昔からこの「あたりまえ」に強い違和感を覚えていた。

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若い頃感じた、同僚の「プロ意識の欠如」

まず感じたのが、「毎日睡眠不足で仕事にのぞむのはどうなのだろう?」ということだ。

上司や同僚と深夜遅くまで飲んだ翌日、言うまでもなく僕は寝不足だった(たぶん上司や同僚もそうだったのだろう)。

仕事終わりに上司や同僚と飲みに行くこと自体も僕は嫌だったが、仕事終わりに飲みに行くのは個人の自由だから、それはまぁ、百歩譲っていいとして。

でも睡眠不足となり、翌日の仕事のパフォーマンスに影響があるくらい深夜まで飲み歩くのはどうなのだろう?

昔の僕はそんなふうに考え、上司や同僚の仕事へのプロ意識に強い疑問を抱いていた。

今だからこそ、わかること

でも、今思えば。彼らからすれば、プロ意識がなかったのは僕の方だったのだろう。

(おそらくだが)彼らの中で仕事終わりに飲みに行くのは「仕事」だったのだと思う。

仕事終わりに上司と部下で「飲み二ケーション」を取る。そうすることで、仕事が円滑に進んでいくようになる。

上司と同僚は真剣にそう思っていた気がする。

あれから僕も歳を取り、彼らくらいの年齢となり、「彼らは真剣にそう信じていたのかもしれない」と想像できるようにはなった(一方で、その考え方には全く賛同できないが)。

そう、きっと彼らからすれば、彼らは夜遅くまで残業していたのだ。

翌朝睡眠不足だったとしても、それは仕事を夜遅くまでがんばった結果なのだから「仕方がない」ということだったのかもしれない。

人の価値観は10年たっても変わらない。

10年前に違和感を感じていたそんな上司や同僚の働き方だが、あれから10年たった今でも、僕の感覚は変わっていない。

仕事のプロフェッショナルとして、睡眠不足で仕事にのぞむなんて論外。

仕事のコミュニケーションも、業務時間中に取るべき。

10年以上前から、僕はずっとそう考えてきた。そして10年たった今でも、僕の考えは変わっていないのだ。

そう、おもしろいもので。人の価値観というものは、10年たってもそうは変わらないものだ。

あれから10年以上経ち、僕も大人になった。

10年前と比べれば、かなり視野も広がったし、世界の見え方も昔とはずいぶん違う。

それでも、やはり価値観自体は大きく変わらない。

そしてあらためて思うが、10年前の当時の自分の感覚は今ふりかえってもまちがってなかったように思う。

今の自分の感覚に、自信をもとう。

だから僕は、今の若い人達(主に20代の人達ね)に言いたい。

それは、「自分の感覚に自信をもって!」ということだ。

自分の感覚が人と違うと、道に迷ったり、途方にくれてしまうこともあると思う。

たとえ「まわりがおかしい」と思っていても。自分一人だけだと、「ひょっとしたら、自分がおかしいのではないか」という疑念の声が自分の中に生まれたりする。

でもきっと、君はまちがっていない。

自分の感覚を信じて、それを貫き続けたらいいと思う。

そうすれば、いずれ時代が君に追いつく。そんな日がくることを信じよう。

簡単に妥協しないようにしよう。

10年前にそんな言葉が誰かから聞けたら、僕ももう少し自信をもって突き進めたかなと思う。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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