会社は将来仕事を提供する場にすぎなくなり、僕達は事実上全員フリーランスになるだろう

出版を機に会社の仕事以外に自分のビジネスを複業としてはじめるようになってから、「会社とは一体何なんだろう」と考える機会が増えました。
というのは、もちろんまだまだ会社の収入は圧倒的に多いものの、今後自分のビジネスが拡大していくと、会社からの収入は自分の総収入の一部という捉え方、感覚が強まっていくのだろうなと感じているからです。
ある意味、今の僕にとって会社からの収入はストックビジネスの一つという位置付けになりつつあります(まだ圧倒的に会社からの収入は多いですが)。
売上および収入には一時的に売上が入るフロー収入と、定期的に売上が入るストック収入があるわけですが、会社員の給与はまさにストックビジネスですよね。
こうした捉え方が浸透するにはまだしばらく時間がかかるとは思います。しかし今後副業、複業化が進んでいけば、当たり前になっていくのではないでしょうか。
そう考えると、副業、複業があたりまえの社会が到来した場合、会社は仕事を集める単なる場に過ぎなくなるのではないかと思うのです。
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会社はその信用をもとに、仕事を顧客より獲得し集め、提供する場になる。個人はその会社に集まる仕事を手に入れるため、あるいは定収入を得るために、会社の仕事に従事するということになると思うのです。
「あの会社は大きくてたくさん仕事があるから、あそこに所属して定収入を得よう」という感覚で人は働くようになるのではないかと思います。
そうなると、企業と個人との関係は現行の従業員というよりは、単なる請負契約に近くなりますよね。
今もその傾向は少しずつ進んでいるのの、終身雇用は確実になくなりますよね。事実上、まさに全員フリーランス時代の到来です。
ただ、大企業などはそう簡単に舵をきれないでしょう。早くて20年くらい先の話かなという感覚です。
いずれにせよ、僕達がこうした社会の到来に備えるとしたら、やはり自分で稼ぐ力、スキルを身につけるしかないですよね。なんてったって、事実上全員フリーランスとなるわけですから。
そしてそのスキルを磨くには、今会社をやめるかどうかは別として、今から少しずつでも自分のビジネスを育てていくしかないと思います。
これからの20年、自分のビジネスを育て、稼ぐ力を身につけた人だけが、より「仕事を選べる」ことになるからです。
自分のビジネスを育てるには、7年くらいかかると言う人が多いです。だからこそ、はじめるなら早いほうがいいと思います。
会社員のうちから趣味の延長でもいいので将来稼ぐことを視野にビジネスを育てていく。続けてさえいれば、時間がきっと味方をしてくれるはずです。
個人的にはベーシックインカムが導入されて、みんなが自分の好きなこと、得意なことだけして働ける社会の到来を祈ってます。
ということで、今日は以上です。それでは、また!
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この記事を書いた人

滝川 徹
タスク管理の専門家・コンサルタント。Yahoo!ニュース、アゴラに記事掲載。
1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成し、およそ7時間の自由時間の創出に成功する。
その体験を出版した「気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。(金風舎)」はAmazon1位2部門を獲得。その後講演やセミナー活動を中心に個人事業主としても活動をスタート。
2018年には順天堂大学で時間管理をテーマに講演を行うなど、月4時間だけ働くスタイルで個人事業で4年間で500万円の収入を得る。