会社員として働いていると、仕事、人間関係が「しんどい」と感じる時期がある。
僕自身も、過去にそんな時期が2回あった。
10年前に長時間労働と職場の人間関係に悩んでいた時は、仕事がしんどくてたまらなかった。
毎日朝から晩まで仕事漬けの毎日。毎日「会社に行きたくない」と思っていたし、毎日がしんどすぎて、「早く定年を迎えたい」と本気で思っていた。
しかもそれだけ毎日がんばって働いていたのに、同期より昇進が遅れるという経験もした。
当時はあまりにもつらくて、どうしたらこのつらい現状を乗りきることができるのか。つらい経験を克服した人が書いた本に救いを求めたりした。
そこで人生のつらい時期が終わるのかと思ったら、なんと「シーズン2」が到来。
シーズン2では、がんばる人生に限界を感じ、生き方がわからなくなった。
当時の僕は、仕事で結果さえ出せば、他人に認められる。愛される。そして、それが自分の幸せになれる道。そう信じていた。
そう信じ、毎日必死になって仕事をがんばっていた。結果を出すために躍起になっていた。
そしてついに、仕事で結果を出すことに成功する。しかし、現実は残酷にも何も変わらなかった。
あいかわらず他人から「認められていない」「愛されていない」と感じた。あいかわらず、幸せを感じられなかった。
ここで僕は絶望した。
幸せになるためには、もっとがんばらないといけないのだろうか?
正直「もうこれ以上がんばれない」と感じ、「ということは、僕はもう幸せに生きられないのか?」と絶望した。
そんな2つのシーズンを乗り越え。
今の僕は、同じ会社員でいながらストレスフリーな毎日を送ることができるようになっている。
つらい時期を乗り越えられたのは、間違いなく20代の頃に大量に読んだ本のおかげだ。今となっては、何百冊読んだかはわからない(それくらい、本に救いを求めていた)。
今回はそんな数多く読んだ本から、特にしんどい時期に読むと救われる本を7冊厳選した。
- 「いつも笑顔で Always Smile」伊達公子さん著
- 「華僑流おカネと人生の管理術」宋文州さん著
- 「一生お金に困らない生き方」心屋仁之助さん著
- 「ザ・ワーク 人生を変える4つの質問」バイロン・ケイティ著
- 「きっと、よくなる2」本田健さん著
- 「だいじょうぶ、あなたはすべてうまくいく」アラン・コーエン著
- 「気持ちが楽になる働き方」滝川徹著
今あなたが会社で働いていて「しんどい」と思ってるなら、まずこの中のどれかを読んで見てほしい。
きっと救われた気持ちになるはずだ。
この記事では簡単に、各本の内容を紹介していこうと思う。
今日も早速いってみよう!!!
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「いつも笑顔で Always Smile」伊達公子さん著
この本はまさに同期より昇進が遅れ、今ふりかえっても人生のどん底に僕がいた時期に読んだ本だ。
いつも笑顔で Always Smile 単行本 – 2006/9/21
栄光のプロ生活を送っていたように見えたプロテニスプライヤーの伊達公子さん。
そんな彼女でさえ、様々な苦悩があり、孤独との戦いがあったことがわかる一冊。
誰もが辛い時期を乗り越えて成功をしてきていることがわかり、「今のつらい時期も決して無駄ではない」と感じられると思う。
少し長いが、当時心に響いた箇所を引用する。
何よりも私がこだわっていたのは、試合よりも試合を迎えるまでのプロセスを大切にすること。だから負け続けるときこそ、ポジティブに物事を捉え、やるべきことをいいとき以上に強い意志でやり遂げるフィジカルとメンタル両面のエネルギーが必要となる。
この法則を把握してから、どんなときも後ろを振り返らずに、前へ前へ突き進む姿勢を学んだ。」
当時の僕はこの本を読み、「自分もこの時期を乗り越えて、大きく成長したいものだ」と感じた。
前向きな気持ちになりたい人にオススメ。
「華僑流おカネと人生の管理術」宋文州さん著
この本も、昇進が遅れて気が狂いそうになっていた時期に読んだ本だ。
著者の宋さんはソフトブレーン株式会社の創業者で、成人後に来日した外国人として初めて日本の証券市場(東証マザーズ)に上場を果たした人。
この本では宋さんの様々な失敗談をふまえた価値観や考え方を知ることができ、苦しい現状を捉えなおすのに役立った。
当時気になったフレーズを引用する。
(リタイアしていた宋さんが人生の目標を見つけられず2年間もがいていた後に思ったこと)
「目標がないからといって、考えていてもムダだということです・・・結局、目標を見つけるには、あれこれもがくしかないのです。」
「家族と健康さえあれば、何度でもやり直せる」
「仕事に仲間という概念を持ち込むなかれ」
「強く生きたい」と願う人にオススメ。
「一生お金に困らない生き方」心屋仁之助さん著
人生のつらい時期「シーズン2」に出会った、僕の人生を変えてくれた1冊。
著者の心屋仁之助さん(以後、「仁さん)は、元佐川急便に勤めていた人で、後に心理カウンセラーとして独立。
テレビ番組「ナイナイアンサー」に出演し、心理カウンセラーでいながら音楽活動もし、なんと武道館でライブまで開催してしまうという偉業を果たした人だ。
この本は一言で言うと、「人生、がんばらないほうがうまくいく」ということを教えてくれる本。
僕はずっと「がんばる、がんばる」で生きてきた人間だったので、はじめてこの本を読んだ時「ほんとかよー」と思った。
でも仁さんが僕と同じ大企業出身だったこと、そして、僕自身がんばる生き方に限界を感じていたこともあり、「よし、仁さんを信じてがんばらない生き方を試してみよう!」と生き方を変えるきっかけをくれた本になる。
がんばる人生に限界を感じたら手に取ってほしい一冊。
「ザ・ワーク 人生を変える4つの質問」バイロン・ケイティ著
同じく、人生がつらい時期「シーズン2」に救われた一冊。
ザ・ワーク 人生を変える4つの質問 単行本(ソフトカバー) – 2011/4/15
著者のケイティは30代でひどいうつ状態になり、ほぼ2年、ベッドから離れることもままならず、自殺衝動に囚われていた。
そんなある日の朝、彼女は人生を変えるような気づきに出会う。
その気づきについて、バイロン・ケイティの日本語のホームページでは以下のように書かれている。
少し長いが、引用する。
ケイティは、何かについて、そうあるべきではないと思っている時、自分が苦しむことを発見しました。「夫は、私をもっと愛するべきだ」、「子供たちは私に感謝すべきだ」というように。逆にそうした考えを信じていない時は、安らぎを感じたのです。うつの原因となっていたのは、身の回りの世界ではなく、世界について自分が信じている考えだと気づきました。ケイティは、 幸福を見つけようとする試みは逆効果であることを悟ります。 世界は「こうあるべきだ」という自分の考えに合うように世界を変えようと無駄な努力をするよりも、こうした考えに問いかけをし、あるがままの現実と向き合うことで、想像できないほどの自由と喜びを体験することができるのです。
僕達の苦しみは、自分の中にある「こうあるべき」という思考と、現実のギャップから生まれている。
そのことを理解し、紙を使って簡単にできるバイロン・ケイティの「ワーク」で自分の思考を見つめ直すことで、苦しみが癒えるというものだ。
従来の考え方が一変する一冊なので、「何をしても苦しみが楽にならない」という人にオススメ。
「きっと、よくなる2」本田健さん著
これもシーズン2に出会った一冊。
本田健さんは「ユダヤ人大富豪の教え」シリーズをはじめとした数々の書籍を執筆している言わずと知れたベストセラー作家。
この本の良いところは、健さん自身の葛藤や悩みを乗り越えた話がたくさん書かれていることだ。
僕自身は健さんの本をおそらくほとんど全部読んでいるが、あまりそういった内容が書かれている本は少ないように感じている。
この本はそういう観点でレアな本であり、「しんどい」を楽にするという観点ではとてもオススメだ。
心に刺さったフレーズを紹介。
十年近く前、私は人生のどん詰まりを体験していました。どれだけがんばろうと思っても、体が動かなくなってしまったのです。表向きは育児セミリタイアということにしましたが、それまでのハイペースな人生に疲れきっていました。それで、子育てを機会に少し休んで、人生についてゆっくり考えることにしたのです。ちょっとのつもりが、結局五年にもなってしまいました
「健さんでもこんな時期があったんだ!」と知ることで、気持ちが楽になる一冊。
「だいじょうぶ、あなたはすべてうまくいく」アラン・コーエン著
アラン・コーエン(以後、アラン)は世界的なベストセラー作家で、コーチングで著名な人だ。
僕自身もアランにコーチングを受けたことがあるが、彼の主なメッセージは「リラックスしたほうが、人生はうまくいく」というもの。
本書でも、以下のようなコメントがある。
ストレスを感じるということは、自分らしくないことをしている、あるいはしようとしているというサインです。
また、以下のような考え方も教えてくれる。
自分の幸せのために取った行動は、まわりの人の幸せにもつながるはずです
僕はずいぶん長い間、人を幸せにするためには自分が我慢をしないといけないと思っていた。
でも必ずしもそうではないということ。そして、自分が幸せになることで、人を幸せにすることができるという考え方を知って、目からウロコだった。
自分も幸せになって、他人も幸せにするという、「今までの自分とは違う生き方に出会いたい」という人にオススメの一冊。
最後にとっておき!「気持ちが楽になる働き方」滝川徹著
最後に壮大に自分の本の宣伝になってしまうが、僕の10年分の人生の体験記。
仕事が「しんどい」という方にはめちゃめちゃ効く本だと自負している。最近も以下のようなコメントをいただいた。
滝川徹さん@dream4luckの「気持ちが楽になる働き方」を読みました。長時間労働で苦しんだり、社内で周りの人の反応を気にして悩んだりしている様子が詳しく描かれていて共感。仕事はきちんとやりながらも、定時で帰ってご自身や家族との時間を大切にする働き方が素敵です。https://t.co/bKz5aD1Gu9
— Manbow (@Manbow_pastel) June 6, 2021
昔の僕のように「仕事がしんどい」「早く定年を迎えたい」という人にはぜひ読んでほしい一冊。
以上、僕のつらい時期を支えてくれた本を7冊厳選した。
一冊でもあなたの参考になったら、嬉しい。
ということで、参考にしてほしい!!!