完璧主義をやめて仕事のスピードを劇的に上げたいなら。「ミスしてもいいや」と思ってみよう。

先日仕事をしていて、気がついたことがある。

それは、僕が仕事で。

「別にミスしてもいいや」と思いながら仕事をしているということだ。

「致命傷を負わないことが大切で、多少細かいミスならしてもかまわない」

そう思って仕事をしている自分に気がついたのだ。

この思考は、昔の自分のそれとは、ずいぶん違う。

昔の僕は、今思うと。完璧主義だった。

「神は細部にやどる」という、スティーブ・ジョブズの言葉が好きな時期があった。

でも、思い返すと。

その思考が、僕を苦しめていたように思う。

当時は長時間労働で、仕事に忙殺されていた。

そのため、自分のやりたい仕事も思うようにできず、ストレスフルな毎日を送っていた。

皮肉なことに、当時自分のことを完璧主義だとは思っていなかった。また、その原因が完璧主義だとも理解してなかった。

自分の仕事の能力、スキル、やり方の問題だと思っていたのだ。

でも今思うと。原因は単純で。完璧主義が原因そのものだったように思う。

今日は完璧主義のせいで仕事が思うように片付けられなかった僕が、完璧主義を脱出して、仕事をサクサク片付けられるように変わった経験について話をしようと思う。

今日も早速いってみよう!!!

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完璧主義の人に欠落している「生産性」の観点

完璧主義の何が問題かというと。「生産性」という観点がないことだ。

仕事の成果の8割は、2割の重要な仕事が生み出しているという「80対20の法則」にあるように。

仕事には重要な仕事と、そうでない仕事がある。

本来なら、重要ではない8割の仕事にはあまり手間と時間をかけず、その分、重要な2割の仕事にたくさんの時間とリソースを費やしたい。

にもかかわらず、完璧主義のワークスタイルでは。

重要ではない8割の仕事にも、たくさんの時間とリソースを費やさなければいけなくなってしまうのだ。

だから完璧主義では仕事の成果もあがらないし、長時間労働になる。

「自分のやりたい仕事も、思うようにできない」ということになる。

大切なことは、重要な2割の仕事に時間を使うために、8割の無駄(重要でない)仕事を捨てる意識をもつことなのだ。

そしてそうした意識を持つきっかけは、「(致命傷を追わなければ)仕事はミスしてもいいや」と思ってみることにある。

まわりの評価は、そんなことでは変わらない

「理屈はわかるけど、ミスをするようになって、上司や同僚からの評価が下がるのが怖い」と思うかもしれない。

でも、大丈夫だ。そんなことであなたの評価は変わらない。

もっというと、あなたは自分で自覚していないだけで。今の仕事のスタイルで、十分ミスをしている(笑)。

皮肉なことに、「ミスをしてはいけない」と意識すると。仕事に余裕がなくなるから、ミスしてしまうものなのだ。

そう。結果的に、「ミスしてもいいや」と意識しても、あなたのミスする割合はそうは変わらないのだ。

いや、むしろ。

「ミスしてもいいや」と思うほうが、ミスが少なくなるとさえ言える。

それは、仕事のスピードが上がることで、仕事に余裕ができるからだ。

余裕ができるので、必然的にミスもしなくなるということになる。

手始めに、まずやってみてほしいこと

こうして書くと、「ミスしてもいいや」と思うことは、いいことづくめのように思えてくるはずだ(実際そうなのだが)。

ということで、まず手始めに。

「ミスしてもいいやー」とつぶやいてみよう。

自分の身体がリラックスする、心地いい感覚を覚えるはずだ。

その感覚を大切に。「ミスしてもいいや」。

今日から意識して、仕事をしてみてほしい。

ということで、参考にしてほしい!!!

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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