#12:小さな習慣がやがて大きな変化をもたらす習慣の力-僕の「残業ゼロ」までの道のり、小さい習慣の積み重ねが人生を大きく変える理由、大きな変化は臨海点で突如訪れる

「人生を変えよう」と思う時、僕達は何かとてつもなく大きなこと、大胆なことをしないといけないと思いがちだ。

しかし少なくとも僕が知っているかぎり、人生はそんなふうになっていない。

たしかに人生が変わるタイミングは、突然訪れたように見える。しかし実際には、そのタイミング、事象は毎日積み重ねてきた習慣の賜物なのだ。

たとえば僕の人生が大きく変わったのは、2016年。「残業ゼロ」の働き方を達成した時だ。

くわしい経緯は拙著に書いたが、会社の上司といろいろあり、僕はある日から「残業ゼロ」の働き方を貫くことに決めた。

他人から見たら、ある日「残業ゼロ」に変わるきっかけが突然訪れ、大ジャンプをしたように見えるかもしれない。

しかし僕からすれば、「残業ゼロ」に踏みきったのは小さな決断の一つに過ぎなかったのだ。

たしかに勇気は必要だった。しかしそれまでも、僕はたくさんの試行錯誤を続けていた。

だから「残業ゼロ」に踏みきった時の一歩は、それまで経験してきた一歩とそう大きく変わらなかったんだ。

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僕の「残業ゼロ」までの道のり

どういうことか、簡単に説明しよう。

そもそも僕が「残業ゼロ」を目指すようになったのは、2008年か2009年頃、師匠の吉越さんの本を読んで「残業ゼロ」の働き方に感銘を受けたからだった。

それから僕は仕事術の本を読みふけるようになり、2011年くらいにタスク管理の概念と出会い、タスク管理をはじめた。

そしてさらに、2015年くらいに人生を変える本と出会い「がんばらない生き方」に挑戦することに決めた。

「がんばらない生き方」とは、簡単に言えば、「やりたくない」と思うことをやめ、「やりたい」と思ったことを勇気を出してやっていくという生き方だ。

「がんばらない生き方」に挑戦することを決めてから、僕は少しずつ、ほんとに少しずつ。

やりたくない仕事を断ったり、行きたくない飲み会を断ったりと、勇気を出してやりたくなくないことをやめていった。

そうして毎日少しずつ行動を変えていっていたら、ある日「残業ゼロ」に変わるきっかけが訪れた。

これが僕が「残業ゼロ」を達成するまでの経緯だ。

つまり僕の働き方が大きく変わったのは、約7年間(!)におよぶ小さな習慣の積み重ね(仕事術の本を読む、タスク管理、「がんばらない生き方」の試行錯誤)の結果であり、ある日突然大ジャンプをしたことじゃない。

なんとなく、そのことがわかってもらえただろうか?

大きな変化は臨界点で突如訪れる

当時の僕に何が起きたのか、「ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣」に書かれている次の説明を読むとイメージがしやすいはずだ。同書から引用しよう。

目の前のテーブルにひとつの角氷があると想像してみよう。部屋は寒くて、自分の息が見えるほどだ。現在の室温はおよそ摂氏マイナス四度。ここから非常にゆっくりと部屋が暖かくなっていく。

マイナス三度
マイナス二・五度
マイナス二度

角氷は目の前のテーブルで、ただじっとしている。

マイナス一・五度
マイナス一度
マイナス◯・五度

まだ何も起こらない。

そして、摂氏◯度。氷は解けはじめる。それまでの温度上昇となんの違いもないようなわずか◯・五度の差で、大きな変化が引き起こされる。

そう。ここで注目すべきことは、氷が解けはじめたのが、摂氏◯度に到達した最後の◯・五度(の差)だということだ。

それまでも、◯・五度ずつ温度を下げていっていた。しかし、氷には何も変化が見られなかった。

しかし、摂氏◯度に到達した、最後の◯・五度で氷は解けはじめたのだ。

僕が「残業ゼロ」を達成した時も全く同じだった。

最後の一押し、氷の例で言えば、わずか◯・五度の差で、僕はある日「残業ゼロ」の働き方を達成したということになる。

まとめ

長くなったが、今日僕が言いたいことは、自分が実現したいと思う未来につながる行動を、今日から少しずつでいいから積み重ねていこうということだ。

人生を変えるために、ある日突然会社をやめたり、起業をする必要はない。

たとえばいつか会社をやめたいと願うなら、今日会社の帰り道に会社をやめることについて書いた本を買って読めばいい。あるいは副業をはじめてみたらいい。

毎日少しずつでいいので、自分が実現したい未来のための行動を積み重ねていくことだ。

たとえば本を出したいなら、毎日20分とかでいい、日記やブログを書いてみる。

そんな感じで、小さな習慣を積み重ねていこう。

そうすれば、時間はかかるかもしれないが、いずれ人生が大きく変わるタイミングが訪れる。

世界No. 1コーチとよばれるトニー・ロビンズは、「ほとんどの人は1年で成し遂げられることを高く見積りすぎる。そして、20年、30年で成し遂げられることを低く見積りすぎる」と言った。

小さい習慣を積み重ねよう。

それが人生を変える一番確実で、効果的な方法なのだ。

今日の話は、Podcastの最新エピソードでも語った。理解を深めるためにもぜひ聴いてみてほしい。

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今日も最後まで読んでくれてありがとう。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

タスク管理の専門家・コンサルタント。Yahoo!ニュース、アゴラに記事掲載。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成し、およそ7時間の自由時間の創出に成功する。

その体験を出版した「気持ちが楽になる働き方 33歳大企業サラリーマン、長時間労働をやめる。(金風舎)」はAmazon1位2部門を獲得。その後講演やセミナー活動を中心に個人事業主としても活動をスタート。

2018年には順天堂大学で時間管理をテーマに講演を行うなど、月4時間だけ働くスタイルで個人事業で4年間で500万円の収入を得る。

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