「何これ、仕事がはかどる」
「みるみる仕事が片づく」
「重い仕事にも早めに着手する癖がついた」
今日はですね、こんな感じ↑で実践すると「すっげえ良かった」と言われる「30分仕事術」を紹介したいと思います。
「30分仕事術」は本になってまして、知る人ぞ知る名作と呼ばれています。えぇ、私が書いた本です。
手前味噌ではあるのですが、ほんとにおかけさまで、めっちゃ好評なんですね。
なので今日はなぜ30分仕事術がそれほど効果があるのか。実践するとどういう効果・メリットがあるのか。そもそもどういうノウハウなのか。
そんな話を著者として解説していきたいと思います。
1冊まるごと要約しようと思ったのですが、ボリュームがちょっとハンパないので、今日は1章の内容のみ、抜粋して紹介します。
えっ、それだけ?と思った方。大丈夫です。この本の一番おいしいところは、実は1章に書いてあります(著者が言うのだから間違いありません)。
1章の内容がわかれば、今すぐにでも30分仕事術は実践できます。実践すれば、仕事が驚くほどサクサクかたづき、はかどります。
ぜひ今日の話をふまえ、30分仕事術を実践してもらえたら嬉しいです。
それでは早速まいりましょう!
(※)この話はYouTube・Podcastでも話をしています。映像や音声で楽しみたい方は以下よりお楽しみください。
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実践ポイント①:1日に1つの仕事は30分しか取り組まない
まずですね、30分仕事術ってなんぞやという話をしていきます。
意識することは2つだけでして、1つは、1日に1つの仕事に30分しか取り組まないということです。
なんか聞いたことあるなって感じた方は、おそらくですがポモドーロテクニックを想像したのだと思います。
参考までに話をしておくと、ポモドーロテクニックとは、たとえばレポートを書くという仕事があったとして。
25分仕事を進めて、5分休憩する。そしたらまた25分やって、5分休憩する。こうして30分を1セットにして、仕事を進めていく。これがポモドーロテクニックです。
ポモドーロテクニックも革新的な仕事術としてよく知られていますが、30分仕事術は似ているようで、この手法とは異なります。
ポモドーロの場合は30分のセットを1日何回やってもいいんです。一方、30分仕事術の場合は30分は1回だけ。1日に1つの仕事に30分しかやらない、というルールだからです。
たとえば3時間かかる仕事があったら、多くの人はまとめて一気にかたづけようとするのではないでしょうか。
30分仕事術の場合は、あえて6日間に分割して取り組みます(30分×6日=3時間)。
なぜか?その理由は後述します。ここではひとまず、1日に1つの仕事に30分しか取り組まない。これが30分仕事術の特徴なんだ。そう頭に留めておいてください。
特徴の2つめ。それは、「ただ時間をかければいい」と考えることです。
実践ポイント②:「30分、ただ時間をかければいい」
たとえば3時間かかるレポートにこれから取り組む。そう決めたとします。こういう時、気が乗らない時ってありますよね。
そういう時、30分仕事術の場合は「30分、ただ時間をかければいい」と考えるのです。
どういうことかと言うと、30分、レポートにただ時間を費やせばいい。そう考えます。
具体的には資料だけ机の前に広げて、ぼーっとしててもいいのです。えぇ、レポートに着手しなくてもいいんです。
ただ、ルールが一つだけあります。それは、レポートを書くこと以外、何もしてはいけないということです。
レポートを書かなくてもいい。でも、レポートを書くこと以外、何もしてはいけないということです。
たとえばメールチェックをしたり、スマホを開いてニュースチェックをしてはいけません。電話をかけてもダメです。
レポートは必ずしも書かなくていい。その代わり、レポートを書く以外何もしてはいけないということです。
この戦略、やってみるとわかるんですが、仕事に着手するため方法として効果抜群なんです。なぜか。
たとえばレポートの資料を広げてポーッとしていると、最初はいいかもしれませんが、そのうち暇になってきます。そうすると、何もしないよりはレポートに取り組んだほうがマシと思える。
そうすると、気づいたらレポートに着手してしまう。そんな裏技的な手法なんです。
ここで一度、30分仕事術のノウハウ・やり方をまとめます。
1つは、1日に1つの仕事に30分以上かけない。つまり、1つの仕事は1日30分だけ取り組むということ。
もう1つは、取り組む時に30分、ただ時間をかければいい。そのことを意識すること。ただし、その仕事以外は何もしちゃいけない。
意識するのはこの2つだけです。超簡単ですよね。しかし実践してみてください。驚くほど仕事がサクサク進んでいきますから。
なぜこんな簡単なことで、30分仕事術がこれほど効果的があるのか。引き続き説明していきましょう。
着手が圧倒的に楽になる
1つは予想がつくと思うんですが、30分だけやればいい。そう思うと着手がしやすくなるからです。
たとえば重たい、気が進まない仕事をやろうとする時。多くの人はまとめて一気に終わらせようとすると思います。
たとえば3時間かかる仕事があったとして「よし、今日の午後1時から4時までこの仕事を一気に片付けてやる」みたいな感じですね。
でも皆さん、ご経験あると思うんですが、そうすると大体失敗するんですよね笑。気が進まなくて他の仕事をやってしまったり、着手できたとしても20分ぐらいたったら緊急の用事が入ってきて中断してしまったり。
なんだかんだいって、思い通り仕事を進めるのはむずかしいのではないでしょうか。
そこで、30分仕事術です。30分だけやればいい。そう思えば、大抵の場合は着手できるのではないでしょうか。
これから3時間、この仕事をやるぞ!と思うと「うっ」と感じ、「明日やればいいや」と先送りしてしまう。でも、30分だけやればいい。そう思えば着手できそうですよね。
さらに、30分仕事術のもう一つの特徴「ただ時間をかければいい」と思えば。ハードルはさらに下がります。
僕はこれを「心理的ハードル」と呼んでいますが、3時間取り組もうと思うと、心理的ハードルが上がってしまい、取り組むのが難しくなる。
でも、30分だけやればいい。もっと言えば、30分ただ時間をかければいい。そう思えば、ハードルが下がります。
そうすると着手ができるというわけです。
もう一つ、30分仕事術が効果的と言われる理由。それは、毎日少しずつ取り組んだほうがまとめて一気に取り組むより仕事が速く終わるからです。
毎日少しずつ進めると仕事が速く終わる
たとえば本の執筆や膨大な量のレポートを書くことを考えてみましょう。
毎日5時間取り組むのと、毎日30分ずつちょこちょこ進めていくのと、どっちが速く仕事が終わるでしょう。
結論から言うと、仕事が完成するまでかかる「総労働時間」は、毎日30分ずつやった方が短くすみます。
たとえば毎日5時間取り組めば、完成する「期間」は速く・短く終わるかもしれません。
たとえば毎日5時間取り組めば3ヶ月で終わる仕事は、毎日30分取り組んだら半年かかるかもしれません。
そういう意味では、毎日5時間取り組んだほうが仕事は速く終わります。
しかし私が着目しているのは「総労働時間」です。つまり、仕事を終わらせるまで全部で何時間かかったか、です。
たとえば毎日5時間、3ヶ月かかって450時間で仕事を終えたとします。そうすると、30分仕事術の場合は(あくまでイメージですが)300時間で仕事を終えることができたりするのです。
なぜか。それは、人の集中力が維持できるのは30分が限界と言われているからです(拙著では「クロックテスト」という実験をもとにこのことを科学的に説明しています)。
もちろん個人差はありますが、一般的に仕事に着手して30分を過ぎると、集中力が低下しはじめるのです。
たとえば執筆をするとして、30分で1ページ書けるとします。毎日30分ずつ5日間取り組めば、5ページ書ける計算になります。
一方、これを一気に5時間取り組んだらどうでしょう。想像できると思いますが、5ページ書けることはまずないでしょう。
なぜなら、30分と同じ集中力を5時間キープできる人はまずいないからです。だから同じ5時間でも、分割して毎日30分やる方が生産性が高くなるというわけです。
30分仕事術のメリットはさらにあります。それは、複数の仕事を同時並行で進めることにより生まれるメリットです。
仕事に早く着手することで生まれる絶大な安心感
30分仕事術では、1つの仕事に1日30分しかかけません。
なので、必然的にたとえばですが、1日でa、b、c、d、eという感じで。いくつもの仕事を同時並行で進めることになります。
複数の仕事がある時、一つずつ仕事を終わらせる人が多いのではないでしょうか。たとえばまずaを終わらせて、次はbを終わらせて、、という感じです。
30分仕事術の場合は1日に1つの仕事に30分しかかけないので、1日でa、b、c、d、eと複数の仕事を進めていくことになるのです。
こうした仕事の進め方をすると、どんなメリットがあるのか。まず、それぞれの仕事に早く着手できるようになるので、安心感が得られます。
たとえばa〜eまで5つの仕事を抱えていたとして、まずaをやる、次はbをやると進めていくと。頭のどこかで、未着手のeの仕事が「大変そう」「期限までに終わるかな」などと心配になったりしますよね。
30分仕事術の場合、毎日ちょこちょことa〜eまで全部同時に取り組むので、これがなくなるんですね。
早く着手することでどれくらい時間がかかりそうか、どれくらい難しい仕事なのか。仕事の見通してが見えてきます。
そうすると先程みたいに「期限までに仕事を終わるのかな」といった不安がなくなり、安心感を得られるわけです。
次に、30分仕事術のもう一つのメリットを説明しましょう。それは、突発的な出来事にうまく対応できるようになることです。
突発的な出来事に強い仕事術
たとえば今日の午後、13時〜16時までaという仕事を3時間やろう。そう計画したとします。
そんな中、たとえばクライアントから急な仕事が入って午後いっぱい費やしてしまった。こうなると、今日aの仕事に取り組むのはむずかしくなります。
今日やるとしても、遅い時間まで残業をしなければならなくなる。こういう事態はできるだけ避けたいですよね。
30分仕事術を実践していると、こうした時にダメージが少ないんですね。なぜなら、今日取り組む予定は30分だけだからです。
30分程度なら、今日取り組まずに明日に先送りしても問題はないことが多いでしょう。また、どうしても今日aに取り組みたいなら、30分だけ残業すればよくなります。
まとめて3時間かけて終わらせる!という仕事の予定の立て方をしていると、突発的なことが起きた時、ダメージが大きくなってしまいます。
毎日ちょこちょこ進めていれば、突発的なことが起きた時にダメージが少ないということです。
ここまで30分仕事術の主なメリットを説明してきました。最後に、よく受ける質問を紹介しましょう。
Q1:ノってきた時でも30分で切り上げなきゃいけないの?
1つ目は、仕事に着手してノってきた時でも30分で切り上げなきゃいけないの?という質問です。
これに対しては基本的には「はい、30分でやめてください」と言っています。理由の一つは、集中力が30分を超えると低下し、生産性が落ちること。
もう一つは、そうやって気分で仕事をしていると、元の仕事のやり方に戻ってしまって本末転倒だからです。
たとえば今日がんばって1時間取り組んだとします。そうすると、明日になって「昨日がんばったから今日はいいや」となってしまったりします。
人間なので時には仕方ありませんが、キリが悪くても30分で一度切り上げることを原則とすべきです。
そうすることで、生産性高い30分を毎日コンスタントに続けていけます。そうすると、速く仕事が終わる、というわけです。
Q2:取り組む時間は30分でなければダメなのか
もう1つよく受ける質問は、30分って絶対的な時間なの?ということです。たとえば45分じゃダメなのか?1時間じゃダメなのか?ということです。
結論としては、30分は絶対的なものではなく、あくまで目安と考えていただいてOKです。えっ、話が違うじゃんと思った方はまず話を聞いてください笑
30分仕事術の目的の一つは、仕事に着手することです。集中力の観点から、取り組む時間単位は30分がベストですが、もっと速く仕事を終わらせたい(締め切りが決まっているなど)という時もあるでしょう。
そんな時は、着手できるなら。取り組む時間は1時間でもいいのです。
逆に、30分でも取り組めないという時もあるでしょう。そんな時は、たとえば15分取り組む、でもいいのです。
例をあげましょう。たとえば今、私は本の執筆に毎日1時間取り組んでいます。なぜか。それは、私にとって執筆は慣れていることであり、1時間でも着手することは苦ではないからです。
一方、小説を書きはじめた当初は取り組む時間は15分にしていました。なぜなら、小説を書くのがはじめてで、うまく書けず、正直「やりたくない」という気持ちが強かったからです。
30分だと、ちょっと無理と感じてました。15分でなければ、取り組めなかったのです。
よく受ける質問の話は以上です。最後に、今日の話を簡単にまとめます。
まとめ
意識することはシンプルで、2つだけです。
一つは、1つの仕事に1日30分しかかけないこと。
もう1つは、30分ただ時間をかければいいと意識することです。その時のルールは、仕事をやらなくてもいいけど、その仕事以外は何もしないということ。
この2つを意識して、毎日ちょこちょこ仕事を進めていくと、驚くほど仕事がサクサク進んでいきますので、ぜひ試してみてください。
今日の記事を読んで、もう少し詳しく知りたいと感じた方は、ぜひ拙著を読んでいただけたらと思います(著者としては、ものすごく嬉しいです!)
買おうかどうか悩んでる方は、以下のリンクから無料で1章まるごと試し読みができます。
1章をまず読んでいただき、おもしろければぜひ購入いただけたらと思いますし、つまらなければ買わなくも大丈夫です笑!
自分で言うのもなんですが、革命的な仕事術なのでぜひ試してみてください。
それではまた次回お会いするまで、お元気で!
(※)この話はYouTube・Podcastでも話をしています。映像や音声で楽しみたい方は以下よりお楽しみください。
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