職場の人間関係に執着しないためには、「複数の軸を持つこと」

どうやったら会社で他人の目線を気にせず、自分の生き方を貫くことができるのか。

最近、色んな人から質問をされます。

確かに昔の僕は他人、特に職場の同僚からどう見られるかをものすごく気にしていました。しかし今はほとんど気にならなくなりました。

その変化して行く過程の詳細は拙著「気持ちが楽になる働き方」を読んでいただくとして、今日は「自分の中で複数の軸を持つ」というテーマで書いていきたいと思います。

まず考えなければならないのは、「なぜ僕達は仕事に執着してしまうのか?」ということです。

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なぜ他人に嫌われることをそこまで恐れてしまうのか

そもそも、なぜ人は職場の人間関係を過度に気にしてしまうのでしょう?

その一つの理由は村社会である日本の文化からきているのでしょう。多くの日本人は他人から嫌われないように育ってきたはずです。

そうした根源的な問題の他に、仕事に執着してしまっていることにも原因はあると思います。

いわゆる総合職ほどその傾向が強くなりますが、「仕事=自分の人生=自分の人間としての評価」という式を作り出してしまっているのです。

つまり、職場での人間関係(これは評価と言っていいかもしれません)が、自分の評価に直結してしまう人は、職場の人間関係に執着してしまうのです。

だからこそ、自分の人生に「複数の軸」を持つことが大切になってくるのです。

複数の軸を持つと、一つの軸に執着しなくなる

僕の場合、ありがたいことにブログをはじめとしたコミュニティが複数あります。そして何より、家に帰れば仲の良い家族がいます。

こうして複数の軸を自分の中に持つと、結果的に一つの軸に執着しなくなるのです。職場での人間関係が良好であることにこしたことはありませんが、そこで問題があっても、僕の居場所は他にあるからです。

では複数の軸を持つにはどうすればいいのか。それはシンプルで、時間をそれぞれの軸に投資することなのです。

まずは家族との時間を最優先にする

個人的に一番時間を投資したほうがいいと思うのは、やはり家族です。

日本のサラリーマンを見ていると、あまりに多くの人が本来一番大切にすべき家族との時間をおろそかにしています。

家族との時間よりも社内や仕事関係の飲み会に大半の時間を費やしている人が僕のまわりにもかなりいます。これはその人達が仕事に執着しているからに他ならないわけですが、まずこういった時間を家族と過ごす時間に徐々にシフトしていくことをオススメします。

そうしないと、リアルに定年後「終わった人」になるでしょう。

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そしてもう一つ、自分が楽しいことで居場所を見つけることもオススメです。

好きなことで居場所を見つける

僕の場合は、ブログを書くことでした。ブログを書きたいと思い、試行錯誤を経て、こうして毎日のようにブログを書けるようになりました。

そしてそのおかげで、たくさんのブログの友達ができました。それ以外にも、ブログや出版などを通じて様々なコミュニティに居場所を見つけることができました。

こうした居場所を作れたのも、毎日ブログに一定の時間を投資してきたからに他ならないわけです。

あなたが好きなこと、ずっとやりたかったことはなんですか?

あなたがワクワクすることの先には、きっとあなたの居場所があるはずなのです。まずはその居場所を見つけましょう。ありのままの自分が受け入れられる居場所が見つかった時、徐々に仕事への執着は薄れていくはずです。

そうすればあなたはもっと自由に生きられるのです。けっきょく仕事への執着を手放すには、まず物理的に(時間)仕事へ投資する時間を減らしていくしかないのかもしれませんね。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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