朝型の生活スタイルへ変わるコツは「詰まり」を解消すること

最近は生活を朝型にシフトしているのですが、その効用に今更ながら驚いています。

具体的には、子供達が寝る時間に一緒に寝ることにしたのです。

最近子供達は早ければ9時前くらいに寝ますので、同じ時間に寝て、朝4時くらいに起きたりしています。

簡単に言えば、早寝早起きです。睡眠時間は7時間以上はキープするようにしています。

今まで子供達が寝てから活動していた夜の時間を朝にシフトしただけなのですが、同じ時間でも生産性が全く違うのです。

しかし朝型にシフトしようと思ってから、実はなかなか行動に移すことができませんでした。

僕と同じように「朝型生活がいいのはわかってるけど、生活スタイルを変えられない」という人は多いのではないでしょうか。

僕ははじめに問題を「因数分解」することからはじめて、ゴールにたどり着くことができました。

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朝型にシフトしようと思ったきっかけは「睡眠の質」

今までは娘達が寝た後、ようやく「自分の時間」でした。私はその時間を「パラダイス」と呼んでいます。

その時間は育児で疲れはてていますが、そんな中、色々とやりたいことをやっていたわけです。最高の時間です。

ゆっくりコーヒーを飲んだり、本を読んだり、ライフワークに取り組んだり。これはこれで、リラックスした時間が過ごせて良い面はたくさんありました。

しかし一つ問題をあげるとすれば、夜寝つきが悪くなってしまうことです。

ライフワークに取り組むと、どうしてもスマホやPCを見ざるをえなくなります。そうすると、脳が興奮してしまうのです。

結果的にベッドに入ってもすぐ寝ることができなくなり、睡眠の質が低下するという問題と向き合うことになったのです。

すぐに朝型へシフトすることができなかった

睡眠時間の質は日中のパフォーマンスに影響を与えるので、これは由々しき問題です。

また脳が疲れきってる夜の1時間より、朝の1時間の方が生産性が高いことは説明するまでもないでしょう。

次第に僕は、生活スタイルを朝型にシフトすることを考えはじめたのです。

しかし、です。

正直言うと、朝型にシフトしようと思ってから数ヶ月、生活スタイルをシフトすることができませんでした。このアンドロイドと言われたこのワタクシが、です(笑)。

理由は、いくつかありました。

朝型にシフトできなかった二つの理由

一つは単純に夜の夜ふかしが楽しいからです。子供達が寝た後の束の間の自由な時間。あなたに子供がいるなら、この感覚、わかるのではないでしょうか。

育児が終わった後にコーヒーを飲みながらゆっくりするのがどれだけ幸福なことか。こうして今の現状にとても満足していると、それを失うのが怖くなってしまうのです。

もう一つは、数年前ですが朝型にトライして、子供が朝起きてきてしまったことがあります。この時のショック体験が大きい。

朝早起きして、「2時間くらい自由時間がある。ブログ書くぞー」と意気込んだ直後でした。

部屋のドアが「キーッ」と開き、そこには娘の姿が。

けっきょく夢の2時間はパァ。朝型だと自由時間を失うリスクがあることに気づき、その翌日から数年は夜型生活でした。

僕が朝型にシフトできなかった主な理由はこの二つです。

何度も「朝型を一回だけ試してみて、合わなかったらまた夜型に戻そう」と思いました。しかし、なかなか行動に移すことができませんでした。

では僕はどうやってこのハードルを乗り越えたのでしょうか。

「ハードル」を別の形で解消できないか代替案を考えてみる

最近の娘達の起床時間の傾向を考えると、昔と違い、最近は朝起きてくる可能性は極めて低いことがわかりました。

そうすると、夜のコーヒータイムが最後のハードルになります。

さて、この問題にどう対処すればいいのか。

ふと思いついたのが、子供達が起きてる時間にコーヒーを飲んでしまうことでした。

これはやってみたらわかったのですが、僕はコーヒーを飲むこと自体が好きだったのです。夜コーヒーを飲みさえすれば、それなりに満足することがわかりました。

この感触を手に入れた時、自分の中で「朝型にトライしてみよう」とようやく思うことができたのです。

何かがハードルになっているということは、何か(僕の場合はコーヒーを飲む満足感)を失いたくないということです。

ではどうすれば失いたくないその感覚を満たすことができるのか。その代替案を考えることで、こうして意外な方法が思いつくことがあるのです。

朝の自分の生産性の高さに驚く

初日は早速、9時前に寝て、4:30に起きてみました。

その日は休日でしたが、けっきょく娘達が起きてきたのは9時前くらいでした。

ブログを書いたり、今度主催するセミナーの準備をしたりと、あっという間に時間は過ぎてしまいました。4時間半もありましたから、のんびり読書する時間もありました。

冒頭に書いた通り、驚いたのは生産性の高さです。

朝起きた直後は脳が疲れていませんので、ぶっ通しで2時間くらいブログを書けましたし、その後も疲れた感覚はほとんどなく、他の作業に取り組むことができました。

行動のコツは「因数分解」と「一つずつ」

生活スタイルを変えることは、意外と難しいですよね。

人は基本的に変化が好きではないからです。未来の見通しが確実でないと、安心できる現状から変わろうとなかなか思うことができません。今回身をもって体感しました。

今回書いてきた通り、何か行動を起こすコツはハードルを分解して、一つずつ潰していくことです。

例えば「会社を辞めたいのに辞められない」といった問題があなたにあるとしたら。なぜ辞められないのか。そのハードルをまずは書き出していくのです。

それは収入の不安かもしれないし、他人からの評価かもしれないし、親の期待かもしれません。

まずハードルとなっていることを書き出し、一つずつ対処していくのです。それは時間がかかることもあるでしょう。

しかし「どうなりたいか」という目標を常に意識して、歩みを止めなければいつかゴールにたどり着くことができるのです。

大切なことはそう信じて、意識し続けることだと僕は思っています。

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この記事を書いた人

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滝川 徹

「30分仕事術」考案者。Yahoo!ニュースやアゴラに記事掲載多数の現役会社員。作家。タスク管理の専門家・セミナー講師。

1982年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、内資トップの大手金融機関に勤務。長時間労働に悩んだことをきっかけに独学でタスク管理を習得。2014年に組織の残業を削減した取り組みで全国表彰。2016年には「残業ゼロ」の働き方を達成。

時間管理をテーマに2018年に順天堂大学で講演を行うなど、セミナー講師としても活動。受講者は延べ1,000名以上。月4時間だけ働くスタイルで4年間で500万円の収入を得る。著書に『細分化して片付ける30分仕事術(パンローリング)』他。

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